奇跡の出会い
1)人が出会う確率は?
人が一生のうちに仲良くなったり、知り合いになったりする人の数は何人いるでしょうか?
この世に誕生して生涯を終えるまでに、一緒にご飯を食べたり、遊びに行ったり、仲良くいろいろな話ができる友だちは、どれ位いるでしょう…
たとえば、いま、家族も含めて友人や知人で、フルネームを言えて、顔をイメージできる人が何人いますか?
100人?200人?500人?
数えてみると、実はそれほど多くはないのです。
そう考えれば、人と人が出会う確率は、日本では1/1億2560万…
世界規模でみれば1/79億5400万人ということ…
宝くじで1等に当たる確率(1/2000万と言われている)よりはるかにレア!
人と人が出会うことは、その度に宝くじ1等以上の当たりを連発しているのと同じことになるわけです。
すごい!
人と人が出会うこと自体が奇跡の出会いなんです。
2)親戚の子が入ってきた
本校には松江から通ってくる生徒もいれば、全国から故郷を離れて入学してくる生徒もいます。
立正大淞南に入学してくる子どもはみんな奇跡的な確率で集まってくるわけです。
だから、私は、入学してくる子供たちに「親戚の子どもが入ってきた!」「身内の子どもが帰ってきた!」という意識を持つようにしています。
失敗があってもあきらめずトライして乗り越えてほしい…
欠点があれば何とか少しずつ直してもらいたい…
自立して豊かで充実した人生を歩んでほしい…
そして長所をドンドン伸ばして「将来周りから頼りにされる良い人へと成長してもらいたい!」と願っています。
また、身内ということは、一生のお付き合いです。
そう思っているので、出会った子どもたちのこれからが楽しみでなりません。
卒業生のみなさんが、卒業してからもそれぞれの道で活躍し、光り輝く存在になり、その姿に接することは嬉しい限りです。
3)ご縁が結ばれる
ここ出雲の地では、人との出会いを「ご縁が結ばれる」と表現します。
不思議なもので、たとえ同じ街に長く住んでいても、生涯全く出会うことのない人は山ほどいるし、遠く離れていても巡り合って仲良くなる人があります。
縁(えん)は「作る」とか「できる」とは言わず、「結ぶ」といいます。
皆さんもロープや靴紐などを結んだことがあるでしょう。
ほどけないようにするには、強くギュッと結びます。
自分にとって大切な人との縁を、固く強く結んでいくことによって、それは「絆」へと変化していきます。
古来よりこの国に伝わる概念に「産霊(むすび)」というものがあります。
あらゆるものを生み成長・発展させる不思議な力が天地に宿っているという意味です。
人も、それぞれの異なる優れた個性があり、その特性を活かしつつご縁が結ばれていくことで、新たなものが産まれ、育まれて、さらに伸びていきながら、人の繋がりは成長・発展していくのだと私は思います。
また、その輪が繋がり段々と広がっていくことで、自分一人の力だけで生きているのではないことに気づくことができます。
若き日に、親御さんや家族のおかげだけでなく、支えてくれている多くの人々のおかげに感謝を深めていくことで、人として飛躍的に成長することができると思っています。
さいごに
人との出会いは、奇跡の出会い…
一生のうちに知り合える人の数は、世界中の人々の数からみれば、ほんの僅かで限られています。
あと何人の子どもたちと出会えるだろうか…
出会った子どもたちを大切にし、明るく元気に成長する姿をあたたかく見守って応援していきたいと思います。
そして子どもたちもこれからの人生の中で、たくさんの良い縁を結んでいってもらいたいと願っています。
子どもたちが良い人に成長していくようにサポートをすることは、世の中が良くなるための小さな一歩でしょうが、意義深い一歩に違いありません。
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