訪問する事が『悲願』となっている国々
Prologue
このnoteが投稿される2023年12月18日時点で俺が行った事がある国と地域の数は、投稿日時点でのプロフィールに書いてある通り、日本を含めて国連193ヵ国中9ヵ国と国連以外の2つの地域(🇯🇵✈️🇺🇸🇨🇳🇦🇺🇰🇷🇵🇭🇸🇬🇹🇭🇲🇾+🇬🇺🇹🇼)。
初めての海外渡航はかなり幼い頃だったかな。
それぞれ20代の頃にアメリカに留学するなど、海外が大好きな両親の家庭に生まれた事で、小学校入学前には『海外デビュー』を果たした。
出来る事なら『初海外』の時のエピソードも書きたいのだが、20年ほど昔の事とあってその時の記憶は殆どなく、親に聞くか実家に保管されているアルバムの写真を見返さないと思い出す事はできない。
このように書くと、「翔麻は結構海外に行ってるな」と思う人もいるかもしれないし、実際に母にも、自分が大学生の時に、「あなたは同世代の人達の中では海外に行ってる方だと思うよ。」と言われた事がある。
でも、当の本人である俺自身はまだまだ満足してないし、今の訪問数ではとても満足出来ない。
大風呂敷を広げることになるかもしれないが、そんな俺の最終的な目標は、全ての国連加盟国を訪問する事。
そりゃ、現状に満足出来る訳はないわなと我ながら思う。
だから、「行きたい国はどこ?」と聞かれたら、俺の回答は以下のようになる。
「極論を言うと、行った事ない国全部だよ。」
だが、現時点で訪問した事がない”184ヵ国”の中には、純粋に、「行ってみたいな」という感情だけではなく、人生の中で悲しみや悔しさを伴い、訪問する事そのものが、ただ、「行きたい」という『願望』ではなく、「俺は過去にこの国に関して悲しい思いをしたから、この国に行かないと心の中のモヤモヤが消えない」という『悲願』となっている国もある。
今回は、全部で4ヵ国あるそれらの国々について綴る事にする。
訪問する事が『悲願』となっている国々
①ドイツ連邦共和国🇩🇪
1ヵ国目は、EU(European Union、欧州連合)加盟国最大の人口を誇り、サッカーワールドカップで男子4回(西ドイツとしての2度の優勝を含む)女子2回の優勝を経験し国内リーグであるブンデスリーガでは数多くの日本人がプレーしており、勤勉で真面目な人が多い国民性で日本人のそれと似ているイメージが強い、ドイツ連邦共和国。
時は4年半ほど遡り、俺がハタチの頃。
日本の暦で言うと、『平成』から『令和』に変わったばかりの頃。
過去のnoteでも綴っていて既視感があるかもしれないが、経緯がわからない方の為に改めて綴らせてほしい。
その時の俺は、自分が意欲的に取り組める事が見つからずにもがいていた。
そんな中、成人式で会った小学生時代の女の子が海外に留学している様子をfacebookを通して発信しているのを見た。
そこで、「俺も海外に行けば何か変わるかもしれない」と思うようになった。
ただ、その後彼女とは何故か仲違いしてしまい、facebookをブロックされてしまった。
その悔しさも相まって、「ブロックされた事は悲しいし残念だけど、そう言えば、俺はドイツに行った事がないな。彼女が今頑張っているこの国にいつか行ってみたいな。」と強く思うようになった。
その事を2人の共通の知人ではない人に話すと、「その女の子が理由なの?他にドイツに行きたい理由やドイツでやりたい事はないの?」という事をよく言われる。
その後、自問自答した。
彼女との件を抜きにして、俺がドイツでやりたい事は何なのか。
ちゃんとあるよ。
例えば、『アウトバーン』という速度無制限道路を走ってみたい(乗せてもらう側も経験したい)とか、クリスマスの時期に訪れて本場のクリスマスマーケットを楽しみたいとか、ポツダム会談が開かれたツェツィーリエンホーフ宮殿に行ってみたいとか。
他にも、沢山ある。
1つずつ書き連ねたらキリがないくらいに。
ただ、「翔麻はどうしてドイツに行きたいの?」と聞かれると、その問いに対する答えは大きく変わってくる。
「ハタチの頃に旧友と喧嘩別れして味わった大きな悔しさを晴らすと同時にある意味俺にキッカケをくれた彼女に恩返しをしたいから。」
喧嘩別れして以降彼女とは一切連絡をとっていない為、彼女がドイツ留学をした経緯やその時に感じていた事などはわからないし、俺が訪問する時は『留学』という形ではないだろうし当時の彼女みたいに1年間とか長期滞在で生活するという訳ではないかもしれないけど、自分も実際にこの地を訪問する事で、当時の彼女の気持ちが少しでも理解できたらと思う。
だから、俺が実際にドイツに行く時は、上に書いたような『ドイツでやりたい事』を一つずつこなすと同時に、彼女にも想いを馳せたい。
そして最後は、胸を張って、”Dank,Deutschland🇩🇪”(ドイツ語で『ありがとう、ドイツ🇩🇪』という意味)と言ってこの国を後にしたいと思う。
②ベトナム社会主義共和国🇻🇳
ここからの3カ国は、今月訪問する予定で航空券や宿を確保していたが、11/28に交通事故に遭い今月の訪問が叶わなかった国々について綴っていく。
交通事故の詳しい経緯などに関しては、こちらの記事を読んでほしい。
まずは、南北に細長い事や通貨の桁の大きさが印象的で、東南アジアでは珍しく地域によっては四季がある、ベトナム社会主義共和国。
ちなみに、ベトナムの通貨であるベトナムドン(VND)と日本円(JPY)のリアルタイムレートはこのようになっている。
6日にこの国の首都•ハノイで浦和レッズの試合がある事で、その試合に現地参戦するべく、往復の航空券と宿を確保していた。
その試合は、レッズにとって初めてのベトナムでの公式戦であり、ACL(AFC Champions League、アジア最強クラブを決める大会)のGS(Group Stage、4チームで争われ、H&A(Home&Away)方式で各チーム6試合行う)の6試合目(最終節)。
そして何より、勝たなければアジア連覇への道が絶たれるという、クラブの今後に関わる超重要な試合。
国連加盟国では自身10ヵ国目の訪問国となる筈だったこの国には4日の夜の到着を予定していて、試合の前後で『ハノイ』の街を楽しむ予定だったが、全て幻と消えた。
航空券に関しては、Vietjet AirというベトナムのLCCでキャンセルが出来ない物を抑えていた為、飛行機に乗れず費用だけを支払う格好となった。
時系列順で並べると、海外行きの航空券を取ったのに渡航出来ないというのはこれが初めての事態となった。
宿に関しては、Agodaで予約して支払いも済ませていたが、キャンセルして全額返金された為、ノーダメージ。
いつの日かこの国を訪れる時は、今回思い描いていた形とは大きく異なるが、南にあるベトナム最大の都市•ホーチミンからダナンなどの中部の街を経由して、今月の訪問が叶わなかったハノイまで縦断したい。
また、この国の歴史として、中国やフランスの影響を大きく受けている事で、食事に関しても、『世界3大料理』のうちの2つ、中華とフレンチの影響をそれなりに受けているそうなので、本場で食べるベトナム料理は絶品づくめなんだろうな…。
③サウジアラビア王国🇸🇦
ドイツ、ベトナムに続いて3ヵ国目は、アラビア半島の約8割を占め、オイルマネーや石油王のイメージが強く、メッカやメディナといったイスラム教の聖地がある、サウジアラビア王国。
2019年に観光ビザが解禁されたこの国では、ここ数年、レッズや日本代表が試合をする機会がそれぞれ複数回あった。
中でも、今年の4月末にレッズが首都のリヤドでACL決勝を戦い、先月下旬には、レッズが15日にCWC(Club World Cup)の初戦を行なった、紅海に面した西部の都市•ジェッダにあるスタジアムで日本代表が戦った(※対戦国はシリア。シリア国内は内戦下の為、近隣国の一つであるサウジアラビアでの開催となった)事は記憶に新しい。
そしてこの記事を書いている2023年12月18日は、CWCが開催中であり、レッズはこの後に2試合(準決勝と決勝又は3位決定戦)戦う事を予定している。
俺にとって、レッズや日本代表の試合で海外遠征に行く事はかねてからの念願で、その『念願』を叶えるべく、前述した現在開催中のCWCの現地参戦を目的としてサウジアラビアに行く予定だった。
また、サウジアラビアに入国する為の観光ビザは今月に入ってから取ろうと思っていたが、結果的にはビザを取る前に渡航を断念する形になってしまった。
ちなみに観光ビザの費用は現地通貨のSAR(サウジアラビアリヤル)でSAR480(日本円に換算すると2023年12月18日時点でのレートで¥20,000弱)。
折角なので、ビザを取得するサイトも合わせて添付する事にしよう。
また、SARとJPYのリアルタイムでのレートはこちらから確認できるので、こちらも気になる方は是非。
航空券に関しては、日本からサウジアラビアへの直行便は飛んでいない為、フィリピン航空を使ってマニラ経由で行く予定だった。
マニラでのトランジット時間は日付を跨いで半日以上あったので、この機会に、人生初のマニラ訪問かつ9年ぶりのフィリピン訪問も果たそうと思っていた。
(フィリピン訪問に関しては、2014年の12月に家族旅行でセブを訪問した経験がある)
こちらの航空券代については、渡航の1週間ほど前にキャンセル手続きを行い、キャンセル料の¥20,000を除いては返金された。
ただ、リヤドからジェッダに向かう便は”Flynas”というサウジアラビアのLCCの物を確保、しかもどういう訳か公式サイトから確保する事は出来ずTrip.comを通してキャンセルが出来ない便を確保していた為、こちらに関しては費用をドブに捨てる格好になった。
(予定していた経路を空港コードで書くとHND✈️MNL✈️RUH✈️JED)
宿に関しては、Airbnbで予約して支払いも済ませていたが、キャンセルして全額返金された為、ハノイの時と同様、ノーダメージ。
今回は、リヤドとジェッダ以外の都市は訪問する計画は殆どと言っていいほど立てていなかったが、訪問が叶った時には、他の都市も合わせて訪問し、地域ごとにあれこれ比べてみたい。
④アラブ首長国連邦🇦🇪
最後となる4カ国目は、昨年ドバイで万博が開かれ、そのドバイや首都のアブダビを中心に日本を含む世界中のありとあらゆる場所に直行便が飛んでおり、ドバイとアブダビを含む7つの首長国で構成される、アラブ首長国連邦。
これは実際に今年の3月にサウジアラビアに渡航した友人から聞いた話なのだが、サウジアラビア入国にあたっては、サウジアラビアを出国する航空券が必要みたい(詳しい方、実際にサウジアラビアに渡航された方、教えてくれると嬉しいです。)。
そこで、CWCの初戦の結果如何に関わらず、一度サウジアラビアを出国して近くの中東の国を訪れ、この機会に通算訪問国数を増やそうと考えた。
その後に関しては、試合結果次第で決めようと思っていた。
初戦を突破すればこの国への滞在は手短にして次の試合までにジェッダに戻り、初戦で敗退した場合はもう少しこの国に滞在してその後は他の中東諸国も訪れようと思っていた。
『一時出国』の国をUAE (United Arab Emirates、アラブ首長国連邦の英語名)にした一番の大きな理由は、日本から中東他国やヨーロッパ、アフリカに行く時に経由地点になる事が多い印象があるから。
「その理由ならカタールでもトルコでも良かったんじゃない?」と思うかもしれないが、その2ヵ国を選ばずにこの国を選んだのにも明確な理由がある。
トルコに関しては、数日でしっかり周るには広すぎる。
親日な事や『世界3大料理』の一つであるトルコ料理、カッパドキアの気球など、トルコでやりたい事や気になっていて実際に現地で感じたい事が沢山あるからこそ、折角行くなら複数都市じっくり楽しみたいので、敢えてこのタイミングでは行かず、また時間を確保した上で訪れようと思った。
カタールに関しては、面積こそ秋田県と同じくらいで数日間の滞在でもそれなりに深掘り出来そうだが、翌月のアジア杯の開催国でもあるので、そこで訪問できる可能性に賭けて、このタイミングでは訪問しない事にした。
航空券に関しては、ジェッダからドバイに向けて飛ぶFlynasの航空券(空港コードで書くとJED✈️DXB)を確保していた。
だが、RUH✈️JEDの便と同様、Trip.comを通してキャンセルが出来ない便を確保していた為、こちらに関しても、費用をドブに捨てる形になった。
宿に関しては、Agodaで予約していたが、キャンセル手続き自体は出来たものの、キャンセルが遅れ、返金は一切されず。
他には、この記事を投稿する前日である17日の夜に、ドバイの日本食レストランで働いている2歳年下の女の子の友人と会う約束をしていたのだが、当然ながらそれも中止。
異国の地で懸命に働く彼女にも、大きな心配をかけてしまう形になった。
そして、何を隠そう、交通事故に遭っていなければ、今頃はこの国にいた筈だったのだ。
今回の計画では、結果的にレッズが初戦を突破した事で次の試合が行われる19日にジェッダに戻る形になり、48時間ほどで2大首長国のドバイとアブダビを周ろうとしていた。
複数都市を周るには超短期滞在で、限られた時間の中で楽しめるだけ楽しもうと考えていた。
いつの日か実際にこの国を訪れる時は、各首長国2泊以上、合計で1週間近く時間を取って、ドバイとアブダビをしっかり深掘りする事は勿論、その他の自分がその時に行ってみたいと思った首長国も合わせて訪れたい。
Epilogue
ここまで、訪問する事が悲願となっている国とその理由について綴ってきたが、最後に強く言いたいのは、現時点では未訪問だけど、俺は一生それらの国に訪問できないと決まった訳ではないという事。
先月交通事故に遭って特に無念だと日々思っているのは、ベトナム、サウジアラビア、UAEへの渡航が出来なくなった事。
この記事を投稿する2023年12月18日時点ではベトナムとサウジアラビアへの訪問を実現させ、UAEにいた筈だと思うと、悲しみが収まらず、悔やんでも悔やみきれず、怒りの感情すら込み上げてくる。
ただ、それを嘆いて下を向いてばかりいてもしょうがない。
そこで、入院中の病床で、自分に言い聞かせた。
「今回の交通事故では俺自身途轍もなく辛い思いをしているし、家族には大きな心配をかけた上に大変な思いをさせているし、周りの仲間達にも沢山の心配をかけさせた。
ただ、神様は乗り越えられない試練は課さない。
俺が今回こんな目に遭ったのは、俺ならこの試練を乗り越えられると思われたから。
お医者さんや看護師さん、そして家族など、沢山の人達の力を借りながらにはなるけど、俺はこの試練を必ず乗り越えられる。
そして、もっともっと強くなれる。」
と。
そして今は、リハビリなど、自分が出来る事に懸命に取り組んでいる。
時間だけは大量にあるのだから、退院後の人生に向けて、今の入院生活の時間を有効に使いたい。
最後に、宣言します。
何年先になるかわからないし、ドイツ以外の3ヵ国に関しては、各国の章で少し綴ったように、今回計画していた形とは大きく異なるかもしれません。
ただ、今回綴った国々への訪問は、人生の中で必ず実現させます。
現時点では、それらの国に行く目処が立っていないどころか次の初訪問国がどこになるかという事や次の海外渡航自体がいつになるのかという事も全くわかりません。
「お前はいつになったらその国に行くんだよ」って思う事も今後もしかしたらあるかもしれません。
これらの国々への初訪問を叶える前にどこか別の国への初訪問が実現する可能性も大いにあります。
ただ、それは、いつの日かこの4ヵ国への訪問を叶え、悔いなく満喫する為の『準備』だと思ってほしいです。
そして、今回綴った国々への訪問を実現させた時の自分は、金銭面や人間性などありとあらゆる部分で今の自分より強くなって、今の自分が出来る事はしっかりやった上で、今の自分には出来ないような形の発信をするなど、今の自分には出来ない事をあれこれやりたいと思っています。
また、今の自分にはわからなくてもその時になったらわかるようになっている事も多かれ少なかれあると思いますし、ありとあらゆる物事をその時の自分ならではの視点から見る事で、他の人達とは一味も二味も違う、自分ならではのアウトプットをお届けしたいと思います。
なので、僕がこの『悲願』を果たす日まで、どんなに時間がかかっても、僕の事を見捨てずに見続けてほしいです。
そして、見続けてもらうからには、僕自身も、海外渡航に限らず、皆様に、見続けたいともらえるようなアウトプットをお届けし続けます。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
2023.12.18 SHOMA.O