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-220501,03,04,05,06,07,10,13,21,27,29,30,31-/半季

「GOLDEN HIGHEST」と銘打たれたツアーは4月末から始まり5月前半まで続きました。
愛沢さんとカップリングでツアーをしつつステボ単体での遠征公演も組み込まれ、1週間以上家に帰らないツアー。
人生で1番長いツアーだったかもしれません。

インディーズシーンでの"音源を出したら全国のライブハウスへライブしに行く"という行動に疑問を持ちつつ、そういうものだと刷り込まされる環境に身を置いて僕は育ちました。

「バンドの知名度向上」「音源の販売促進」
もちろんビジネスとしてキチンと成り立つツアーはある。
でもインディーズシーンでのいわゆる"ツアバン"と呼ばれるようなバンドの多くがほぼ実費でツアーを周りお客さんより出演者の方が多いフロアを前に演奏をし、交通費はもちろん音源製作費もなにも回収できずに終わる。
そんな光景をよく見てきました。

もちろん予想ができないわけではないと思います。

 "(回収できなかったとしても)そういうもの" として刷り込まれたバンドたちはいずれ口を揃え「ツアーをやればバンドの力が上がる」と言い始め、言ってしまえば「各地で数やるだけでOK」なその単純な目的に向けて深夜までの打ち上げ(自腹切る)から寝ずの移動で疲労の溜まった状態でクオリティの下がった演奏をしていました。
本人たちは疲労困憊の末にただツアーを回ったというだけで達成感を感じているのかもしれませんが、僕はそれに馬鹿馬鹿しさすら感じていました。

ツアーをやる意味とは。
本質を見失っているようで仕方なかった。

ここ数年の世の中の変化により、"バンドのやり方" を冷静に見つめ直す機会を得たのか(見つめ直さざるを得なかったのか)、ツアバンは減っていっています。
"無駄な慣習" を本当に無駄だと感じて価値観を改めた人たちが大人しくなり、最初から無駄を感じることなく信念を持って動き続けている人たちが残る。

今ツアーをするバンドは僕が刷り込まれそうになっていた価値観に染まっておらず、僕には見えていなかったツアーの別の意味を提示してくれます。

今回はそんなツアー。
ツアーを回るということに変わりはないけどその行動原理の違いに気づくことができたし、そこから新しい価値観を見出すことができました。

気づくかどうかは自分次第。
「これだけライブやってて今更か」と自分自身さえをも俯瞰して思う。


ライブ本数、初めての土地の数も過去最多。
内容もさることながら思考、精神面においてもかなり濃く充実したツアーになりました。

先述のとおりツアバンが減ったこの頃。
薄っぺらいバンドの減少は僕にとってはクリーンな環境をもたらすこととなり、活動のストレスを減らしてくれました。
しかし、地方でライブを行うバンドが減少したことはライブハウス存続に関わる地方のシーンを潰しかねない危機でもありました。

しっかりとした強いバンドがいてくれて、残ってくれていてよかった。

そしてバンドだけでシーンが構成されるわけではありません。

ライブハウスへ足を運ぶお客さん。
かっこいいバンドを好きでいてくれて、会場に来てくれて、本当にありがとうございます。



これからバンド活動に力を入れたいと思っている人たちはそんなかっこいいバンドから学んでほしい。
幸いにもこの不況を生き抜き力強く活動しているバンドは学ぶべきものをたくさん持っています。

もちろんツアーということだけに関しても
・やるバンド
・やらないバンド
・滅多にやらないバンド
とさまざまいるとは思いますが、今生き残ってるバンドの多くは考え抜いて強い意志の元にその行動をとっているはず。

今回はツアーをする身である自分がツアバンから学んだことという内容ですが、ツアーをやらないスタンスもありだなとは思っています。
なんならここ最近はライブすら視野に入れてないバンドも結構出てきてますし。


あとは、人と人の繋がりって大事。
お互い都合のいいビジネスパートナーとしてやりとりしてお金が回って完結することもあるけど、インディーズのロックバンドとなるとそれはけっこう難しい。
でも人と人同士の好感、信用のみで成立する村文化のような、田舎のご近所付き合いのような関係は築きやすい世界です。
これはけっこうな希望だと思います。



実はツアファイ直前、家に帰れたタイミング(5/7の後)で体調を崩していました。
38度以上の熱だったのでPCR検査へ。
検査結果が出る時間まで様子を見るとなると、ライブをやれるかどうかの決断がギリギリになってしまう。
結果が出るまで待つ時間はないと判断した直近のレイアバ現場は別のドラマーさんに変わっていただきました。

検査結果は陰性であり、熱も2日で下がり10日のステボから復活できました。

サポートの現場が続く中、体調を崩すと多方面に迷惑がかかってしまう。
もし陽性で1週間以上動けないとなったら。。
恐ろしいです。
もっと体調管理には気を使わないとですね。

風邪予防は当たり前として、体力を低下させないための十分な食事と睡眠。(ツアーとなるとこれが難しかったりする)

あとは日頃から体づくりをしっかりして少し体力が下がったとしてもバテちゃわないようにしておかなくては。




さて、ここまで5月分のnoteを書いてきましたが、ライブ本数が過去最多の6月ももう終わろうとしています。
かなり時間がかかっています。
ライブの本数が多いとnoteが全然書けない。
僕は燃費が悪いのでちゃんと寝ちゃんと食べないとすぐにバテます。
世のバンドマンはなぜあんなにも寝ず食わずでやっていけるのか。不思議でたまらない。

睡眠と食事の時間を割かずに時間を作る術を身につけなければ。





さて、明後日から7月。
よろしくお願いします。



それでは。

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