【2024.6.23 平場勝負レース】東京10R 甲州街道S
重要ポイント
東京ダート1600mはスタートから初角までの距離が約640mと非常に長いため先行争いにおける枠順の有利不利はない。芝スタートで内枠からの発走でも150mほど芝を走ることになるが、外枠の場合は芝部分がそれよりも30mほど長いため、スタートダッシュという意味では外枠が有利。3〜4コーナーは大回りで特に器用さは必要ない。また、最後の直線は約500mと非常に長く、その途中には緩やかな上り坂もあるため、基本的に前有利のダート戦でもペース次第では外差しが決まるコース形態である。
上記を踏まえて今回のメンバーを見てみると、先行馬割合が極端に低く、更に雨の影響で前が止まりにくい馬場が想定されることから、先行力や1400m以下でも対応できるスピードに優れた馬を重視したい。
予想印
推奨理由
◎13カセノミオ
前走は昇級初戦ながら2着に好走し、いきなりこのクラスでも通用するところを見せた。レース内容としてもハイペースの中で先行し、勝負所では馬群に包まれて少しポジションを下げながらも再度盛り返して僅差の競馬だったことから能力の高さが際立っていた。今回は距離延長ローテとなるが、先行馬割合が低いためポジション取りという意味ではプラスに働きそうで、また、1400m戦でのレースぶりから単なる先行力だけではなく後半にしっかりと脚を使えているため1ハロンの延長も問題なさそう。アジアエクスプレス産駒で尚且つ牝系もスピード指向であるため、湿った馬場で高速決着になりそうなのも良い。
○2ニシノカシミヤ
普通にスタートが決まればこの馬が単騎で行ける形になりそう。ベストは1400mだが、先行馬割合の低さと湿った馬場が重なればそのまま粘り込んでも不思議ではない。実際、2勝クラスを勝ち上がった時は同コースの重馬場で逃げ切っている。
▲3ラックスアットゼア
先行馬割合が低い中での距離延長馬。内側の隣に入ったニシノカシミヤが積極的に先手を主張する可能性が高いため、それを見ながら追走すれば楽に好位を取れる。道中で脚を溜められればある程度の決め手もあるためマイル戦にも対応できそう。
△11スマートアンバー
前走は最内枠でハイペースに巻き込まれたため厳しい競馬となったが、今回は外めの枠でスムーズに運べそう。1400m戦で先行してそのまま粘り込めるスピードの持続力があり、今回は馬場と展開がプラスに働きそう。
×10パルデンス
差し馬ではあるが、1200m戦で勝ち上がっているためスピードは十分。重馬場も得意としているため、やはりスピードを活かせる条件が合っている。今回は外めの枠で尚且つ距離延長ローテであるため、ある程度流れに乗りながらいつもの決め手を活かせれば一発あっても不思議ではない。