7月に読んだ本
これまでは「○月の振り返り」というタイトルで投稿していましたが、その月に読んだ本としたほうがシンプルでわかりやすいと思ったので、変えてみました。特に深い意味はありません。
1 読んだ本
非常に面白かった。この本では小学校と中学校の国語の教科書を対象にどんな思想が隠れているのかを分析した内容である。恥ずかしながらこの本を読む前までの私は、小学校の国語なんて高校の国語に比べると抽象度もひくく、すごく教訓めいた感じで面白くないと思っていた。しかし読んでいくうちに小学校の国語の教科書はこんな風になっているのかと見方が変わり、小学校だから内容が単純と考えてはいけないと反省した。
本書では主にシェア率の高さから光村の教科書を分析の対象とした(中学校の教科書は光村と三省堂)。小学校の教科書は主に「自然」と「他者」がテーマとなっている。今回は前者の方に焦点をあてて記述したい。筆者は動物が主人公であったり、登場人物の中に動物がでてくることが多いことに目を向けている。ただそれだけでなく、動物の方が人間よりも知能が高かったりする等、人間より優れている能力があるのが特徴としてみられ、このことから自然(動物)が上で、文明(人間)の方が下という権力構造があると述べている。教科書を読んでいくなかで、そういったことに受動的にふれてしまい、そのことを批判なく受け入れてしまう。ここから権力を使いやすいようにしているソフトなイデオロギーが見える。
中学校の教科書は小学校とくらべ、伝え合う活動が多いことが特徴である。作品が素材となって、最後にまとめの活動として伝え合う活動がメインになっている。しかし実際の教育現場ではただ伝え合う活動が行われているだけで、「内省」といった自分自身とじっくりと向き合う時間がなく、そのきっかけ自体もないことを問題点として指摘していた。
Pisaショックでよく話題となった読解力の低下が問題視されるが、ここにもつながってくるのではないか。教科書が絶対化され、それを疑うことがほとんどない。つまり「批評」することがないのである。相対化する視点をどう育成していくかをかんがえていかなければいけないだろう。
ここで注意しておかなければいけないのは、教科書ってこんなにもひどい内容が書いてあると考えてしまうことである。そうではなく、本書で学んだことをもとに、その点にも注意しながら教師はどう生徒に教えていくのかを考えるヒントにするとよいと思う。
前半では大学受験の歴史について、後半ではセンター試験、私立大学、国立大学で求められる「国語力」とは何かを入試問題を用いて説明してくれている。大学受験では大きくわけて戦前と戦後で求められる力が異なっていた。極端に言ってしまえば戦前では文学が主に出題され、知識問題が中心だった。戦後から徐々に文学の問題が減り、評論文が中心となって教養主義が消えていった。大学入試の特徴についても「適度な具体例があること」、「自己を見つめなおす契機となること」、「刷り込まれた価値観の転倒をもくろむもの」等をあげており、その部分については確かにと思った。しかしこの本の後半については個人的に本当にそうなのかなと疑問をもつことが多かった。大学入試(評論文)で求められる力は「二項対立を見抜く能力」と「本文にある言葉を他の言葉に置き換える翻訳能力」だと述べておりいわゆる対比と具体・抽象のことを言いたいとわかった。だが、読んでいると難しければ「選択肢をみながら自分でテーマとなっている二項対立を見抜く」のような言葉があり、時間制限がある実際の入試の中でこんな読みが可能なのかと思ってしまった。おそらく入試問題からどのような力が求められているのかを伝えることが本書の目的であって、入試本番でつかえるような再現性のある読み方・解き方を教えるのは焦点をあててないのかなと思った。タイトルを見ると受験生が手を伸ばしたい1冊かもしれないが、注意が必要な本ではある。
この本はZ会「現代文キーワード読解」をもっと深いところまで教えてくれるイメージ。近代、二元論、身体論、ナショナリズム等を過去に出題された大学入試問題を使いながらそれぞれのテーマの内容を学ぶことができる。「秘伝 大学受験の国語力」よりはこっちの方がよかった。しかしこの本を読んだからといって読解力が伸びるとは限らない。「はじめに」で「この本は、大学受験国語の参考書の形をとった教養書である」と書かれている。あまり参考書として手に取るのは気を付けた方がいいかもしれない。(つまり万人向けではない)一応、収録されている問題の解説はされているが、あくまでもテーマの内容の方に焦点をあてているため、問題集としての立ち位置ではない。また収録されている入試問題は簡単なものばかりではないので、最初は無理に設問を解かず、問題文だけ読むのでも十分だと思う。特によかったところは、2章「脱構築」、3章「自己」。ここでは2章の「脱構築」について書いていこうと思う。「脱構築」はフランスの哲学者デリタの思考から生まれたものである。私たちはAとBと二つのものがあったときにAがよい、Bは悪いといったような二項対立を考えるのが一般的である。しかしデリタはよい、悪いという考えができるのは、AとBが存在するからで、B(悪い)がなければAがよいという価値は生まれない。このようにどっちが大切かどうかわからない状態が脱構築である。どっちが良い悪いと決めつけるのではなく、見方を変えることでその評価も変わってくることをしっておくのが重要ではないかと考える。デリタに関しては、千葉雅也の「現代思想入門」も参考になる。
まず注意しなければいけないのが、この本でいう「古典」の定義である。一般的には古典と聞くと、学校で学ぶ「古文・漢文」ことを思い浮かべると思うが、筆者があげている「古典」はそれだけでなく、世界の名著を古典として定義している。
この本の内容を大まかに言ってしまえば、「古典はすばらしい!みんな古典を読むべき!」を伝えている。これだとざっくりすぎるため、もう少し具体的に述べる。筆者は古典をよむことで、古典が自分の精神の核となり、自分の人生を変えてくれる、自分の仕事や生活に活きてくると主張している。また古典と聞くと一見難しそうで、理解できないのではないかと思うかもしれない。けれども、自分の今後の人生に影響するものと考えればむしろコスパがいいものだと述べる。(個人的にコスパという言葉はあまり好きではないが)たしかに筆者の言いたいことは間違っていないし、自分も同感できる。時代が隔てていても現代の私たちに学ぶことはある。けど、個人的に読んでて思ったのが、古典の魅力を伝えるのはいいんだけれども、自分の人生に活きるってのが言葉を変えて何回繰り返されるから、くどかった。(読みながら「もうわかったよ!」って思っていた)
古典の魅力だけでなく、どのように読んでいくといいのかを10個のポイントにまとめてくれるは初めて古典を読む人にとってはありがたい部分である。例えば、読む前に知識を入れておくことやすべては読まず断片的な読みをすること等である。他にも「さかのぼり読み」(この呼び名は筆者が考案)は古典そのものの本を読むだけでなく、その本を執筆する際に影響を受けた本も読んでみる。つまり古典の古典をたどることで、作品間のつながりを見ることを大事にしたいということだろう。例をあげるとすれば、村上春樹の「1Q84」とジョージ・オーウェルの「1984年」。
話が長くなってしまったが、個人的にはあまり刺さらなかった。筆者があげるオススメ古典50選で自分が知らなかった古典を紹介してくれたのはよかった。
本書であげている「難解な本」というのは思想系の本を指している。つまり哲学の本のこと。また娯楽としての読書ではなく、本から知識を得ること言い換えれば学ぶための読書の仕方について書かれていることをおさえておくといいと思う。
学ぶための読書において重要なのは本で得た知識を体系化することだと述べている。知識の体系を自分の中で作り上げなければ使える知識にならない。筆者は「わかる」という言葉を自分で使いこなせることとして定義している。「わかる」という段階にたどり着くために本にはどのようなタイプがあり、それぞれのタイプに応じてどう読んでいくべきなのかはもちろんのこと、どのように本を選べばいいのかを教えていれる。前半部分では読書をはじめたい初心者の方にもすごく当てはまる内容だった。後半部分ではタイトルにあるよう哲学書といったような難解な本を読むためにどう読んでいくといいのか、付録の部分ではどの本から読んでいくとオススメなのかがついている。
個人的には、2章の「本の選び方」がよかった。本を選ぶとき、タイトルと目次をみてなんとなくよさそうと思って買ったり、他の人からのおすすめを聞いて買ったりすることが多いが筆者があげる「棚見」のやり方は参考になった。
ここで以下の文章を読んでほしい。
これはショウペンハウエルも同様のことを述べている。本を選ぶときにいかに悪書を選ばないかも大事だが、本を読んでいるときにいかに自分と関係のないことを読まないかも同様に大事になってくると思う。
私たちは言語を通して思考している。母語の世界の切り分け方があまりにも自然すぎるあまりそれが唯一無二であり、疑うことはほぼないだろう。しかし日本語と異なる言語の話し手は日本語を母語とする話し手とは世界の見え方が全く違うのである。例えば、私たちは「オレンジ色」と聞くと果物のみかんのような色を想像する。しかしある国の人たちは私たちから見ると茶色にみえるような色でもオレンジと答えるのである。あくまでこれは一つの例だが、私たちの見方からすると信じられないような捉え方が存在する。人間は言語によって物事を認識し、思考しているからである。上記にあげたようないかに言語によって多様な捉え方があること紹介し、言語による違いだけでなく、一方で普遍的な部分もあることも述べている。特に個人的によかったのは言語が思考に与える影響はどのぐらいなのかを学べるところだった。(5章、6章あたり)私たちが当たり前に使いこなせている母語だからこそ、それを疑うことがない。しかし実は言語をとおしていかに歪んだ風に物事を捉えているのかをこの本を読むと痛感できるだろう。
この本では、語彙力を以下の等式で表している。
語彙力があると聞くと、語彙の量つまりボキャブラリーが多いことを思い浮かべるがそれだけでは語彙力があるとは言えない。その語彙を正しく使う(正しく使うとはどういうことはここでは説明しないが)語彙の質もなければならない。つまり量と質が語彙力を支える両輪になっている。「はじめに」ではこのようなことが書かれており、自分も語彙力と聞くと量の側面ばかり考えていたなと気づき、語彙の質を高めるためにはどうすればいいのか期待しながら本を読み進めた。しかし結論を言ってしまうと期待以上の学びはなかった。タイトルには「量と質を高めるトレーニング」とついているため、語彙力をつけるための具体的な実践方法が書かれていると思ったら、そこまで具体的な方法については書かれておらず。極端な言い方かもしれないが、「複数の意味でとれる言葉には気を付けましょう」、「言葉と言葉には相性があるんですよ」みたいな当たり前なことばかりしかなかった。学びがなかったというわけではない。しかし学びは少なかった。
語彙力をつけるというものではないが、読み手を意識する点では野矢茂樹の『大人のための国語ゼミ』と重複する部分もあるため、個人的にはコッチをオススメする。
秋に「平家物語」を教えることになったのでずいぶん前に買った本を読んだ。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という序章冒頭の言葉は平家物語の中身が忘れている人でも覚えている人は多いだろう。「諸行無常・盛者必衰」を教室の中でどう教えていくか。この本は全集ではないが、「平家物語」を代表する10人の人物に焦点をあてており、授業のヒントを得られたような気がする。中高ともに定番教材になっているものではあるが、戦のなかで繰り広げられる登場人物の心情や死に「惚れさせない」教育が重要だと考える。感動的な話だったと表面的な授業にならないようにこの夏授業準備をしていきたい。
前半では今の民主主義がどのように誕生したのか歴史的ところから始まり、民主主義って本当にいいものなのかについては後半の内容になっている。
古代ギリシアから民主主義の考えは存在していたが、今の民主主義とは大きく異なる。民主主義と聞くと国民が政治を運営できる仕組みであるため、響きはいいかもしれない。しかし国民の投票率や間違った情報に踊らされて投票したりなど本当に主体的に国民が政治を運営しているのだろうか。3章では人民は選挙で代表を選ぶ「みなす」ということが起きていると述べている。代表者は人民にはない「賢明な判断力」を持っているというプラスの意味もあるが、この「みなす」には落とし穴も存在する。つまりいたずらに代表者や統治者を弁護してしまう可能性がある。極端に言ってしまえば、この「みなし」の論理を使うことで独裁者も生まれてしまう危険性があるということになってしまう。
ちくまプリマーということもあり、中高生でも理解できる内容だと思っていたが、思った以上に高度な内容だった。(自分があまり政治の知識がないことが原因だと思うが)こんなにも政治について自分が理解していないのかを恥ずかしくなったため、これを機に少しずつ勉強していこうと思った1冊。
簡単に要約すると教師が教育に対する理想論を問題として現実的にどう考えていけばいいのかについて学ぶことができる本。教師を目指している人だけでなく、親御さんにも刺さる部分はあると思う。「先生と生徒との上下関係をなくし平等にしていく」「生徒の主体性に任せる」といったようなことは響きよく聞こえるため、悪いことではなさそうに思える。しかし現実的には不可能に近く、むしろそのように考えてしまうと問題が起きてしまう可能性があると指摘している。著者は、人柄志向ベースで考えるのではなく、事柄志向を使っていくことを主張する。極端にどっちかに偏るのはよくないが、人柄志向で生徒と関わる教師が圧倒的に多く、熱血な教師ほど事柄志向で考えないとのこと。教師と生徒との間にはある種の権力が働いてしまうが、そればかりは仕方のない。教師はそれを使わないということに逃げるのでなく、それに自覚的になりどうバランスをとっていくかが求められる。よくありがちな理想論落への落とし穴について考えさせられた。学級経営のヒントになる本だった。
言葉を選ばずに言えば「こんなんでも教員なのか」と驚きあきれるぐらいの教員がいる実態がある。自分は教育の現場にでているわけではないので、本当なのか自分の経験則と照らし合わせることはできない。学ぼうとしない、本を読まない教員がいることは聞いたことがあるが、いじめに加担する教員がいる等は驚いた。生徒を成長させる教員になるためにどんなことに気をつけないといけないのか、多忙な教師と言われるが、そのことに甘んじないように実際の実践例を出しながら教えてくれた。特によかったところは教育の評価をどうしていくかについて。評価の種類からどのようなメリット・デメリットがあるのか、評価基準を説明すべきか否か、個人に評価する場合とグループで評価するときにどの点に気をつけるか等細かく書かれていて、その部分は参考になった。
しかし、上記の内容以外では、割と個人的には当たり前のことばかりで教育学部であれば絶対に教わるものなんじゃないかなと思ったところがややあり。そこが残念だった。
めっちゃ面白かった。いつもは本を読む目的に関連する章だけを読むことがほとんどだが、この本を全部読んだ。「火花」で大々的に有名になったピースの又吉。又吉がどんな風に本と出会い、「火花」を書くまでに至ったのかが書かれている。それだけでなく、近代文学の魅力はなにか、特に又吉の人生に影響をうけた太宰治とはどんな作家なのか、そして現代文学の良さにも触れている。個人的に特によかったのが、「なぜ本を読むのか」の章。その名の通り、たくさん本を読んでいる又吉が本(特に小説)の魅力、意義を教えてくれる。
この章だけでもぜひ読んでほしい。
「火花」は芥川賞を受賞しているということから又吉は元々頭がいいからそんなこと言えるんだよと思う人もいるかもしれない。しかしこの本では中学校の時の成績は下から十番目だったぐらい全く勉強ができなかったそう。
文学の魅力がすごく伝わってくる。本を読んだことない人でも文学読みたいという気持ちになると思う。個人的にめっちゃ当たりの1冊。齋藤孝の「古典力」よりもオススメ。(少しジャンルは違うが)
石原千秋「国語教科書の思想」の古文を対象にした1冊。「児のそら寝」、「芥川」「木曾の最期」など古文の定番教材を取り上げ文学研究の立場から学校では教わらないような見方ができる。また定番教材だからこそ、定番の問いもあるわけだが、それをすることで誤った価値観を生んでしまう危険性もある。教科書の指導書をみると読みを1つに限定しある方向に誘導しようとしていることが分かる。言い換えれば「価値観の刷り込み」である。古文の入門として扱われやすい「児のそら寝」であるが、果たして本当に単純なものであるのか。意外と見逃してしまう表現に立ち止まり、考えることで新たな見方ができるようになる。石原は「国語教科書の思想」の中で現代文の教材は道徳的な側面を含んでいると述べていたが、古文も同様のことがいえる。一種の教訓めいたことをただ伝えている古文の授業ではこれこそ価値観の刷り込みになってしまう。「木曽の最期」で死への美しさ、登場人物の関係性に惚れるだけの授業になってしまっていけない。文章から何がみえるのか教材研究の参考になる1冊だと思う。
noteに毎月読んだ本を投稿しているが、初めて小説をあげた気がする。読んだ感想としては面白かった。今まで小説とか沢山読んできたタイプではなかったので、読み切れるか不安ではあったが、170ページの程度で2時間程度で読むことができた。小説初心者でも難しい用語がでてくるわけではないため、スラスラ読めると思う。この本の裏表紙には「先の読めない展開、待ち受ける驚きのラスト。前代未聞の読書体験」と書かれていたため、最後にどんでん返しがくるのかとドキドキしながらページをめくったが、個人的には期待したほどのどんでん返しではなかった。ネタバレしない程度に書くが、この終わり方に関しては賛否両論があるそう。でも後半にいくにつれてどんどん印象が変わっていくところはこの本の世界に引き込まれたということだろう。タイトルにある「ルビンの壺」はデンマークの心理学者エドガー・ルビンが考案した図形で、壺の形の見方ができる一方で向き合った人の顔にも見える図である。(おそらく中学1年生の国語ででてくる『ちょっと立ち止まって』という説明文でみたことがある人が多いだろう)人によって見方が変わる「ルビンの壺」のようにこの小説も人によって見方が変わってくる。色々を感想を述べたが、小説初心者には非常に読みやすくおそらく小説っておもしろいとなると思う。(性的な描写があるため、人は選ぶかもしれない)小説を読むのに慣れている人にとってはすこし物足りない感はあるかもしれない。
読んでみて思ったことは、この本を読んだ人同士でどんな印象を抱いたのか話したい、、、
2 学習参考書
収録されている入試問題はG―MARCHと関西大学、立命館大学。(著者曰く、同志社、関西学院は次のレベル帯に入るらしい)一通り解いてみた感想は問題によって難易度のバラつきあり。12題収録されており(評論9題、随筆3題)、最初の1~5題まではそこまで難しくない。6~8あたりまでが実際のMARCHレベルという感じ。随筆もそこまで難しくない。あとの部分については、先月にあげたレベル③とほぼ同じ。ちなみに1題目と12題目は「船口の最強の現代文」にも同じ文章が載っている。(設問は違うが)
おわりに
自分が読んでいる本は基本的に知り合いにオススメと紹介されたものばかり。人からオススメを言われたものばかりを読むのではなく、自分で気になる本とかもどんどん読めるようにしていかないとなぁ