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芸術文化観光専門職大学「イワンのばか」

芸術文化観光専門職大学では授業の一環で舞台を作っている。
キャストもスタッフもプロが学生を指導する。
というわけで「イワンのばか」の大千秋楽を観に行きました。


舞台装置がヤバい

大千秋楽後、SNS解禁とのことで

舞台は中央に円形の回転台。
それを挟む形で客席。
私の位置からだと下手にネオンが目立つ構造物、上手には大木と、奥には楽器が並んでいる。

大木

大木は地面の穴ということらしい。何人かキャストが吸い込まれる。
一応台本上そうなっているのだろうが、木に吸い込まれていると見ても良いと思われる。下から照らす照明も良い。


ネオンのある壁

素敵に描かれている下手の高台。
主に悪魔が登場する。


音楽スペース

上手の、音楽隊が座る位置。
しばしばラッパの音などで効果音を表す。
奥に吊ってある農業用品や干し柿も良い。

舞台上

舞台上には最初は何もないが、机やわらが運ばれてくる。
小道具も本格的。
舞台装置の指導者はテニミュで舞台装置のご経験がある方らしい。すっげ。

その他感想

やはり芸術系大学だけあってスタッフワークがすばらしい。
演技は指導者の色が出るのだろうか、芸観大の演劇部「ねこ大学付属高校演劇部」や、「エビスのえきす」といった学生プロデュースでは個性が出ているように感じたが、本公演は授業の一環ということもあってか全体的に統一感がある演技スタイルだったように見える。具体的には丁寧な会話劇という印象。個々の役者の悪いクセが抜けている(あるいは抜こうとしている)ように見える。
観劇者としては、学生演劇はやっぱパワフルな個性を見たい…でもプロを目指すのなら基礎的な演技は必要だよなぁと思ったり。
演出面で言うとキャスト陣の表情を会場に見せつける、ラストの回転台逆回転シーンは圧巻。

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