芸術文化観光専門職大学「わが星」
芸術文化観光専門職大学の、学生プロジェクトによる「わが星」を観てきた。千秋楽。良かった。
まずこの作品は、作者の劇団ままごとがYoutubeにアップしており、それを私は観ている。そして2月に福知山市役所の実施する事業で、私もキャストとして出演する。
やはりこの作品はリアルで観たほうが良い。
演劇は生で観るのと映像で観るのとでは印象が異なるが、この作品については特にそう感じた次第である。
舞台について
センターにメインの舞台があり、客席で両サイドを挟む。
袖は無く、キャストは客席の前列にハケる。
私はキャスト席の横に座った。遊べそうだし。
舞台装置は特になく、床には円形に白いテープが円状に貼られており、時計にも見えるし音の波形にも見える。
卓は客席の奥。
最初のシーン、キャストは劇場の出入り口から入ってくる。
演出について
おおむね、ままごとverをリスペクトした演出となっていた。
音は作曲ができる学生が作ったと思われる。
この作品は演出もそうだがシーンづくりの方針も色々考えられるタイプの作品であり、要は淡々と進めても良いしある程度のキャラ付けをしても良いと思われる。
家族を前面に出したい演出だったと感じた。先生と生徒のシーンはテンポが非常に良かった。それは一緒に観劇していた同伴者も感じていたよう。
スタッフワークについて
照明が良い。というか設備が良い。
色もどんどん変わるしくるくる回るし。
ミラーボールが反射して小劇場一帯が宇宙のようになる。あれは小さい劇場だからこそできる演出。
あとお父さんとお母さんが薬指に指輪を付けているのもよかった。
福知山市のチラシを挟み込んでもらいました。制作さんありがとう。
キャストについて
役について熟考しているのがよくわかる。
あと、よく動く。あれだけ動くのは、キャスト側も指示する側もある程度舞台慣れ&稽古していないとできない。
私が好きなのは姉妹の喧嘩で、ハイタッチしてから叩いていた場面。あぁいう遊び心はとても良い。
また、前半の「100秒じゃなくない?」のくだりで私もキャストと一緒に「そーだそーだ」ってやってたら隣に座っていたお婆ちゃん役の人が「そうですよね」って絡んでくれた。ありがとう。お婆ちゃんは全体的にお笑い取り役だった。「お猿さんです」そう言うのか~あれ俺には思いつかないなぁ。素晴らしい。
最初のシーンの「ショウガもないねぇ」のくだりも自分たちで考えてて、とても良い。
月ちゃんもよく考えてやってるんだろうなというのが凄く伝わってきた。「俺だったらここどんな風に言うかなぁ」と思ってたセリフを、ナチュラルに言ってて「あぁ、良いなぁ」と感心した。彼女は滑舌が弱点なのを自分でもわかっているだろう。そこがもう少し向上すればより良くなりそう。
また見たいと思ったキャストはお母さんとお姉ちゃん。特にお姉ちゃんはマジでお姉ちゃんだし、ダンス時の笑顔がとても良かった。
ちーちゃん役の学生さんは、他の公演の挟み込みの関係で1度お会いしているが、その時の印象と全然違った。というかXでちーちゃん役をやるって見たときに、「え、この人ちーちゃんなんだ」と思った。いやぁ役者ですねぇ。