毎日コツコツ料理暮らし その34 「盛り付けに意味を持たせる」
今回は、盛り付けについてご紹介します。
今は映えるという、見た目が重要視されますが、そういうものに多いのが食べにくいなどもあります。盛り付けには第一印象の良さでの視覚での美味しそうというのを伝えるために重要です。それと同時に、食べやすさや食べてもらうための動線を作るというのも盛り付けには含まれています。
ドーナツはなぜ穴が空いているかご存知でしょうか?見た目が可愛いからとか、持ちやすいからなど色々と考えられますが、穴を開けることで調理する時に火の通りをよくするためです。真中に穴が空いていないと、真ん中の中心は半ナマになってしまいがちで、きちんと中まで火を入れようとすると、他のところが焼けすぎたり、水分を失って美味しくなくなってしまいます。今ではかわいらしさも含めて、「ドーナツ型」という形が一般化されています。盛り付けとはちょっと外れるかもしれませんが、盛り付けにも意味がたくさんあります。
下記の写真を見てみてください。1枚目と2枚目は同じ写真で、2枚目は左右反転させています。
もし、あなたが食べたいって思うのはどちらの写真の方でしょうか?
上の写真の人は左利きの方で、下の写真は右利きの方が選ぶのが多いかと思います。左右反転させることで、ローストビーフの重なり方が変わっています。
上の写真は右から盛り付けて、左が一番前にきています。
下の写真は左から盛り付けて、右が一番前にきています。
なので、箸やフォークで食べる時に一番前にきている方からが食べやすく、意識しなくてもそちらから食べやすいということが盛り付けで誘導できます。
重なり方ひとつとっても、食べやすさが変わってきますね。
もし、左右の利き手どちらでも食べやすいとなると、無理やりですが下のような写真の盛り付けにしたら可能かと思います。
食べる手前からローストビーフが取れるように、縦に重ねるとどちらの利き手でも可能です。
このように丸いお皿に円を描くように重ねて盛り付けていくと、360度どこからでも取りやすくなります。
あと、定食などでの配置も一般的には下のようなイラストになります。
ですが、私が住んでいる大阪では、下記のような味噌汁が左奥にあるのが多く、テレビのケンミンショーで対立していたのを観て、気づかされました笑 働いていたお店でも大阪式だったので、料理監修しているテンチョスでも大阪式の定食の位置にしています。
盛り付けや定食の位置など、意味があったり文化圏の違いやいろいろとありますので、どれが正解というのも一概には言えないところもあったりもしますが、今回は、重なって盛り付けるもののコツを紹介させていただきました。
ちなみに、私は左利きなのでこの盛り付けは意識していつも考えてしまいます。
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