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ジビエを知って、ジビエを活用
1、ジビエとは?!
先日、東京都栄養士会からの案内で、女子栄養大学出版部とジビエ協会が主催のセミナーに参加してきました。
(案内ページはこちら)
ジビエのこと、なんとなくしか知らなかったけど、協会の方のお話やジビエを扱っているお店のシェフのお話を聞いて興味を持てました。
ジビエは、「野性のお肉」のことで、鹿や猪などをイメージする方が多いかもですが、それだけではなく、鳥(キジハト、スズメ、カモなど)や小動物(リスなど)も含まれます。野生に住んでいる生き物全てを含みます。
興味深かったのは、野生で育っているからこそ、育った環境によって肉質が変わったり、メスとオスでも脂のノリが違うので料理もそれに合わせたり、季節によっても肉の風味が変わるということです。確かに、餌が同じ家畜動物とは違い、様々な植物や餌を食べているジビエは、肉質にも大きく違ってくるのですね。人間の体と一緒だぁ。って思ったり。
2、ジビエは安全か?!
野生だからこそ何を食べているかわからない動物を食べることは、安全なのか?!闇雲に食べて大丈夫というわけにはいかないようです。ジビエに関する法律やルールも定められていて、一般の方が山で獲ってきた動物を売買することは禁止されています。最近では、「国産ジビエ認証制度」ができて、衛生的に処理している施設を国が認めています。この認証マークを持った製品を選んで食べましょうということです。
3、ジビエを捕まえることは、農業被害を防ぐことにもなっている?!
ジビエは、縄文時代から生きていくために捕らえられてきました。その他、収穫前の作物をイノシシやシカに食べられるという農作物被害も減らないこともあり、捕獲されています。捕獲するにも、狩猟免許が必要なので、誰でもできるわけじゃないですが、捕獲の方法にも様々なルールや戦略があるのを教えていただきました。
4、ジビエが高い理由もわかった❗️
ジビエ料理のお店は以前よりも増えたなぁと思っていたけど、メニューを見ると敷居が少し高いなって思ってました。けど、それには理由があって
計画的に生産できない(いつ手に入るか不安定)
大量生産が難しい(少量での入荷が基本)
捕まえるのも大変だが、その中からお肉を取り出す作業にも労力がかかる
1頭から食べられるお肉はちょっとだけ
そりゃそうですよね。希少価値を頂いているわけで。おっきい身体の動物でも捕獲した時の方法によっては、片足のみしか食べるところがなかったり(片足は紐などで傷ついているため食用不可)、血抜き作業などをしたりすると食べられる部位はほんと僅か。狩猟してくださった方、処理をしてくださった方、配送してくださった方、調理してくださった方の分を加味すると大事に食べないといけないということを改めて感じたのでした。
5、そこまでして食べる価値があるものか?!
そう、そこです。だったら食べなくていいじゃん。てことになるんですが、ここからが本題?!私の知りたかった部分でもありました。
「アスリート食としてのジビエの活用」
女子栄養大学 栄養生理学研究室 上西一弘先生
こちらの話が本日のメインでした。
シカ肉やイノシシ肉は、栄養価的に如何なのか?!見た目からしても脂が少なくて、赤身のお肉なのでアスリートにはなんか良さそう。とは思っていました。
(赤身のお肉=ミオグロビンが豊富で鉄分を多く含む)
栄養成分を家畜肉と比較すると、あらびっくり!✨✨✨
①シカ肉 vs 牛肉(栄養成分表:牛かたロース脂身付きとの比較)
・低カロリーな上に、BCAA含量が1.5倍ぐらいシカ肉が多い!
・鉄が4倍
・ビタミンB6も2倍(ビタミンB6はタンパク質の代謝に重要なビタミン)
②イノシシ肉 vs 豚肉(栄養成分表:ぶたかたロース脂身付きとの比較)
・鉄が4倍
・ビタミンB1は豚肉の方が多いが、B6はイノシシ肉の方が多い
上記を鑑みると、アスリートや食の細い女子で貧血気味の方には、是非取り入れてもらいたい食材なのではないか?!
上西先生は、少し高価なので、毎日とは言わないが、勝負飯やご褒美飯として取り入れてみてはどうかと提案されていました。
6、まとめ
①ジビエは安全で栄養価も高い食材
②土地や季節によってもいろんな味を演出することができるジビエ肉
③シカ肉やイノシシ肉は赤身が多くて鉄分が豊富→アスリートにはもってこい
④セミナーの参加によりジビエへの興味関心を高める機会となった
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