ヒップホップって言えない。
自分はヒップホップという音楽ををやっていると勘違いしていた。
自分は家族がいて子供がいて仕事があって友人もいて親から愛されて育って食う事に困らないし、お金もちでは無いが貧乏でもない。
あぁ、ヒップホップのかけらもない
社会から虐げられてるわけでもない、なんなら学校に外部講師として呼ばれたりしてる。
ある程度人とコミュニケーションは取れるし、家庭環境から来るナチュラルボーン自尊心も搭載されている。
どこが、だれが、ヒップホップをやっていると言えるのか。
早起きが大好きで夜9時には寝たいし。
極め付けは下っ腹が出て来てしまっている。
もう、ヒップホップをやっていると言えない、これはどうしたものか。
しかしヒップホップは好きだ、ずっと聴いて来た、安全圏から彼らの凄まじい人生や成り上がりを聞いて来た。
そりゃビッチとセックスしまくりたいだろうし、ブリンブリンなジュエリーやランボルギーも欲しくなるだろう。
死ぬほど抜け出したかったワケだから、リアルだし、人間ぽい。
僕には今そのハングリーは無い、家に帰れば2人の息子が出迎えてくれるもの。
ハングリー、成り上がり、貧困、ドラッグ、反体制、差別、抑圧、ギャング、、etc
そんな世界は身の回りにない
毎日の保育園の送り迎えや、日々の家事、映画を見に行ったり、本を読んだり、僕にとってはそれがリアル。
ヒップホップをやっていると思ってた自分を思い返して赤面する。
もうヒップホップとは言えない。
とはいえ、マイルスデイビスを筆頭に不良フレーバーを出してるアーティストは結構いいとこの坊ちゃんだったり、裕福な家庭だったりする。
そもそも音楽が出来る余裕があるって事はある程度裕福だ。
だから、音楽をやってますってこれからはいう事にする。
僕は音楽をやってるんです。
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