リスペクト案件
桜並木沿いの田んぼの畦塗り作業をしていると、両手に大きな袋を持って歩いているおばあちゃんを発見した。
よく見てみると、何かを探しながら歩いている。
そして、何かを拾っては袋に入れている。
「ゴミを拾って歩いているのだ」
袋にはパンパンのペットボトルと空き缶が入っており、後ろに担いでいたリュックにもゴミを入れていた。
おばあちゃんは、桜並木のゴミだけじゃなく田んぼに投げ込まれているゴミも拾ってくれていた。
実は田んぼには毎年大量のゴミが捨てられていて、毎年農家がそれを拾っている、空き缶、ペットボトル、弁当のゴミ、大量にゴミが入った袋、エロ本、使用済みコンドームets,,,
それらのゴミを拾って集めてくれている事が我々にとって、どんなにありがたい事か。
スルーする事も出来たけど、トラクターを降りて感謝を伝えた。
最初はびっくりした顔をしていた、そりゃいきなりゴリラみたいなやつが話しかけてきたらビビるよな、、
それから少し話した「今年も桜並木が綺麗だね〜」っておばあちゃんは笑ってたけど、、
「お前のおかげだよ!!」
って全力のツッコミを入れたくなった、でもおばあちゃんの腕が折れてしまう可能性があるのでグッと堪えた。
私の自己満ではあるが、伝える事ができて良かった。
比べるものではないけど、ネット上のワニの死と志村さんの死よりもリアルに心が動いた瞬間だった。
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