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日本安楽死計画を阻止する一手

最近、講演やセミナーに登壇する際に私が最も力を入れて話すのは政府が示している今後の人口動態について。

少子高齢化が叫ばれ出して久しいし、政府も異次元の少子化対策を施すとの表明をしているので、このままでは日本はヤバいと殆どの人は知っていると思います。しかし、何故今、私が唾を飛ばして政治家の様な話を全国あちこちでするのか?それは、地域の経済を担う地域企業である私達こそが日本の未来を創造する役割を担っていると自負していると共に、責任を感じているからです。

統計が示す意味が理解されていない

私が広く経営者の方々に伝えなければと全国を飛び回っているのには大きく二つの理由があります。

一つめは国が発表する人口動態のデータについて、リアルにその意味するところに気づいている人があまりにも少ないこと。

2050年に日本の人口は30%減ると発表されています。そして、減少した人口の40%は高齢者で若年層は10%にとどまるとの事。この時点でも国内市場は大きく縮小し、国内向けの地域ビジネスは成り立たなくなります。建設業の半分は淘汰されると言われる所以です。

しかし、本当の問題は、その次の25年、2075年には10%しかいない若年層が生産人口そのものだと言う揺るぎようがない事実です。
そしてさらにその時点での若年層の割合が減る事は確実で、2100年には日本の国が成り立たないほどの人口減に陥ることがほぼ確定していると示されています。

平和ボケをしていると言われ続けていた日本人。世界中で戦争の脅威が拡大していても、どこか他人事で今、目の前の暮らしにばかり目を向けてビジネスや金儲けばかりに注力しているのが現実です。そんなお花畑の思考をしている間に、日本安楽死計画は着々と進んでいるのです。
このままではそんなに遠くない未来、次の世代になったときには、どうしようもなくなっていることに早く気づいてもらいたいと思うのです。


変革は常に地方、マイノリティーから起こる

2つ目の理由は、もうすでに詰んでしまっているとさえ思えるような、この日本の未来を救うのは、既存の政府や自治体、大企業ではないことに気づいてもらいたいからです。

そもそも、日本が消えてなくなってしまう状況を作ったのが、現在の日本政府であり、わざわざ国民を苦しめる政策を次々と打ち出してきたからこそ、若者は未来に閉塞感を抱き、子供を作ることをためらうようになりました。

日本の国益よりも、支持母体である大企業の収益を優先した結果、このような事態に陥ったことがはっきりと現れている以上、今の延長線上で課題解決が行われると言うのはあり得ません。

大企業にとっては、事業の目的はすっかり株主利益の最大化になっており、日本の大企業の既に半数以上が外国人投資家によって株式を保有されていることを考えると、ひたすら日本を食い物にする存在にしか成得ません。

結論として、日本の企業の97%を占める、地域に目指した中小零細企業と呼ばれてきた地域企業こそが日本安楽死計画を阻止する唯一の存在であることを知ってもらいたいと思うのです。

生きるに値する社会への変容

女性の平均年齢が50歳を超えた今、日本の出生率の急激な回復は望めません。圧倒的な人口減を緩和するには、違う方法論を考える必要があります。
そもそも、人が減り続ける現象と言うのは、この世界が生きるに値しないと多くの人から思われていることに他なりません。この大きな課題を解決することが日本安楽死計画を阻止する一手になるのではないかと私は考えています。

現在の日本では、若者が命を落とす原因の不動の1位が自死です。毎年30,000人が自ら死を選び、またせっかく宿した命を人の手で絶ってしまう中絶は発表されているだけで120,000件に達します。
また、自殺のカウントは遺書が遺されている件数だと言われています。実際は生きているはずの命が二十万人も消えてしまっていることになります。

昨年の発表では、日本の出生数は800,000人を切ったと言われましたが、毎年、本来生きているはずなのに失われる命を救うことができれば、4分の1にあたる200,000人の人口が増えることになります。大きな一手になるのです。

そして、この大きな問題は日本の課題ではなく、各地域の課題です。
将来に絶望して悩み苦しんだ時、予定していなかった妊娠をしてしまい、どうして良いかわからなくなったとき、多くの人が苦しみながら、命をながらえるよりも断ち切ってしまった方が良いと判断してしまっています。
人が死を選ぶのはそんなに簡単ではありません。身の回りに相談する人やコミュニティーが存在していれば、その判断は大きく変わると思うのです。

地域に根を貼った企業同士が連携を取り、この絶望に包まれた社会を変える意思を明確に持って、誰もが生きるに値する世の中をその地域から作っていこうと行動に表した時、日本の未来は変わると私は考えています。

これは政策などではありません。ただ、戦後の教育が世の中に蔓延させた「今だけ、金だけ、自分だけ良ければ良い」との思考を排して、誰もがもう少しだけ、世の中の課題に興味を持ち、自分にできる課題解決に一歩踏み込む。そんな意識の変容さえあれば、日本の未来は決して暗くないと思うのです。
私は日本人が持つ優しさを信じています。経済的な厳しさからそれを少し忘れてしまっている日本人が、元来持っている優しさを取り戻すだけで、日本人安楽死計画は阻止することができると思うのです。

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教育と仕事を切り口に日本を取り戻すプロジェクトを行っています。

日本の未来を憂いている方、繋がってください。


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