整える力こそ人の最大の貢献?!
先日、とある講習会に出席した際、アイスブレイクで「ここ最近1ヵ月の自分を振り返って天気図に表すとどうなりますか?」との質問をされました。快晴、晴れ、曇り、雨、土砂降りの5段階で自己評価してみて下さいとの事。私が選択したのは「晴れ」その理由は?と聞かれて答えたのは「何となく整ってきているから」でした。忙しい現代を生きていると、様々なことが起こります。よっぽど能天気な人じゃないと毎日快晴〜とはいかないと思いますが、雨や土砂降りが1ヵ月続くというのも無いように思います。できれば気持ちの良い晴れの日を毎日過ごしたいものですが、そう考えると、曇りと晴れの分水嶺は問題自体があるなしではなく、先行きが見えない不透明で曖昧な気がかりなことのあるなしにかかっていて、問題があっても先行きの見通しが整っていれば気分は晴れるのではないかと感じました。
良いことはないけど晴れやか
私のここ最近1ヵ月を振り返ってみると、昨年末に立てた事業計画の進捗の遅れを取り戻すべくリスケジュールを行ったり、それをきっかけに以前から構想していた、計画を確実に実行に移してもらうための仕組みを業務に実装してスタートさせたり、すっかり毎週のルーティーンに定着した整体に通い続けているおかげで長年の悩みだった腸腰筋の張りが取れてみょうに調子が良かったり、週に2回程度の断食のおかげで体が軽くなったり、そのせいか分かりませんが、ゴルフで自己ベスト90点のハイスコアをマークしたりと、大して良いことがあったわけでは無いし、問題がない訳では無いのですが、今後の見通しが見えているというか、あまりぼんやりした不安がなくて、問題はあれどもその克服の為の課題が明確になっていることで何となく気分が晴れている状態だったように思います。気分が晴れるとは、要するに状態が整ったときの感情で、その逆に仕事にしても健康にしても気分が曇りがちな時はそこはかとない不安に駆られる、状態が整っていない時だと思うのです。
人生を成功に導く前提条件
「成功には法則があった」とのキャッチコピーが衝撃的だった、世界で最もよく読まれた自己啓発書と言われる「7つの習慣」の冒頭にインサイドアウトと言う自分が変わらなければ世界は変わらないとの強烈に自責と主体性を促す概念と、P/PCバランスと呼ばれる、パフォーマンス(目標達成)はパフォーマンスキャパビリティ(目標達成能力)によって生み出されるとの原理原則が書かれていました。コヴィー博士はすべての成果は状態によって生み出され、状態を整えるためには習慣が不可欠であるとの前提条件のもとに人生を成功に導く7つの習慣を提唱されています。この二つはいわば、人生を変えると言われる習慣の圧倒的な力を身に付けるための前提条件とも言える概念です。そのような観点で見ると、整える時間を持つこと、あらゆる状態を整える意識を持ち習慣に落とし込むことこそが人生を良きものにし、気分を晴れやかにし、気分良く暮らせるようになる秘訣なのかもしれません。
機嫌良く過ごす重要性
事実は一つ、解釈は無限と言われますが、解釈とはその人それぞれの考え方、信条、理念に拠るもの。そして、解釈を下すもう一つ大きなファクターは気分です。どんな高潔な理念を掲げていても、健康を害し、気がかりなことを多く抱え、気分が塞ぎ込んでいては世の中の事象を前向きに捉えることなどできません。人間はそもそも論理よりも感情の方の影響を大きく受ける動物だと言われる通り、世界を良き解釈を持ってみて希望を持って生きるには、普段から気分良く過ごしている時間を増やすべきだと考えます。そして、それは「整える」というシンプルすぎる概念によって叶えることができます。健康は失って初めてその大切さがわかると言いますが、実は整っている状態は意識することがなく、整っていない時、問題が顕在化して初めて人は不整合に気がつきます。天気図に例えることはないにしても、自分自身で整っている状態はどのような状態かを自覚して、常に意識することで、どのような状態を作れば気分良く過ごすことが出来るかがわかるようになると思うのです。不機嫌は人間の最大の罪と言ったのは文豪ゲーテ。その逆と考えれば機嫌良く暮らすのは人の最大の貢献になるのかも知れません。
ごきげんよう(笑)
________________
建築現場の状態を整える研修を行っています。
https://www.shokunin-kigyoujyuku.com
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?