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循環する20歳のバースデー

つい先日、つむぎ建築舎の1番の若手、大工見習いの和希が20歳の誕生日を迎えました。スタッフ全員の誕生日にプレゼントを送ったりはしておりませんが、成人の歳と言うことで少し張り切ってプレゼントを手渡しました。

お祝いの循環

高校の建築科を卒業して新卒で大工見習いとしてつむぎ建築舎に入社して2年目、娘より年下なだけに、つい子供扱いしてきましたが20歳ともなればもう立派な大人。何か感慨深いなぁなんて思いつつ、自分の20歳の誕生日の時はどうだったかしら?と薄い記憶を辿りました。私は19歳から佐川急便に勤めており、運転免許は持っていましたが20歳になるまで集配の2トン車に乗る正ドライバーにはなれないとの規約があり軽自動車に乗っての業務をしていた様に記憶しており、20歳になったのを機に念願のドライバーに昇格できると喜んだ覚えがあります。とにかく、その頃はプライベートの時間がほとんど無いくらいハードな佐川急便の仕事に没頭しており、(薄い記憶ではありますが) 20歳の誕生日も先輩方に祝ってもらったような覚えがあります。その1人が、私が所属していた班の班長だった和希のお父さんだとうっすらと記憶してます。

リクルーターはお父さん

工業高校の建築科から新卒で入社した和希は実はお父さんの紹介です。私が佐川急便を退社して大工となり、その後独立して工務店を始めた頃から何かと建築の仕事を依頼してもらったり、紹介してくれたりした和希のお父さんは、彼が中学生の頃から、「大工はええぞー、高橋のところに就職したらちゃんと保険も入ってるし、安定した仕事や、高校卒業したら大工になれよ」と繰り返し和希に言い続けてくれていました。私も彼が中学生の時からお宅にお邪魔するたびに「高校を卒業したらおいでー」と言い続けていた影響もあったのか、彼はすっかりその気になり、高校はきっちりと県立高校の建築科に進んでエリートコースを歩む大工として私たちのところに就職してくれました。そんな彼が成人を迎え、誕生日を祝ってあげられたのは私にとってやっぱり感慨深いことなのです。

人とのご縁が人生を豊かにする。

和希の記念すべき20歳のバースデーに私がプレゼントしたのは万年筆と便箋と封筒のセットです。彼は入社以来ずっと、ほとんど欠かすことなく熱心に書道に勤しんでおり、最近メキメキと上達の兆しが見れるようになったこともあり、最強のコミニケーションツールである手紙が書けるかっこいい大人になってもらいたいとの想いを込めました。もちろん、はじめに手紙を書くのはお父さんに対してであってほしいし、彼にもそのように伝えました。それにしても、師匠として崇めていた佐川急便時代の先輩の息子に万年筆をプレゼントしてそのペンで師匠に感謝の言葉を書き綴ってもらえたらこんなに幸せなことはありません。ご縁を大切にすることは人生を豊かにするのだとつくづく感じた日になりました。
和希成人おめでとう、立派な大工さんになってください。(^^)

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ご縁を紡ぐ事業に取り組んでいます。

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