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確定した未来を変える 〜サマータイムレンダに学ぶ原因と結果の法則〜

今も昔も変わらずタイムマシン、タイムリープを扱う物語は人気です。
私たちの世代の代表作は何と言ってもドラえもん、映画ではBack to thefutureですが、最近のトレンドで言うと、東京リベンジャーズ、シュタインズ・ゲート、サマータイムレンダと立て続けに大きな話題になりました。

世界線と俯瞰

シュタインズ・ゲートは世界線というパラレルワールドの概念を明確に分かりやすく示しつつ、決まってしまった事実は先回りして手を尽くしても変わらないとの絶望的な限定を盛り込んで、ストーリーにリアリティを持たせました。

名作の呼び声高いサマータイムレンダは主人公が死ぬ度にタイムリープして生き返り、やり直すことで、未来を変える挑戦を延々と繰り返す物語です。
主人公の特技である世界を俯瞰して分析しつつ、工夫を凝らし,知恵を絞り、勇気を奮い立たせば既に決まってしまった悲しい現実を変えられる可能性を示唆する爽やかなストーリーになっています。

原因と結果の法則

そんなサマータイムレンダを毎夜遅くまで観ながら、この既に決まってしまった未来を変えるべく何度もチャレンジをする物語のメタファーは、原因と結果の法則ではないか?と気付きました。
タイムリープするのは原因を置き換える行為であり、それによって未来は変わります。
原因を変える度に人が生き返ったり死んだりするのはマンガの中のフィクションですが、少なからず現実世界にも当てはまると気づいたのです。

考えても見れば、人は誰も自分の人生を起点にして、それぞれ違う世界があり、それを生きています。
現在の状態は5年前、10年前の選択の結果であり、いわばその時点で決まった未来をなぞっているとも言えます。

タイムリープは誰でもできる

例えば、大工が建築士の資格を取得すると決めた時点で、1年後は国家資格を保有した現場作業以外の業務も行える人材へと大きく変わります。実際、私自身も建築士の資格を取って大きく人生を変えました。
過去にタイムリープしなくても、未来は変えられるのです。
時間軸で整理してみると、現在は過去の原因の結果であり、今更変えられません。しかし、今この瞬間も刻一刻と過去になっており、何かを決めた瞬間にそれは既に過去であり、過去に原因を埋め込んだことになります。

新たな原因を作らなければ既に決まっている未来が存在していたはずですが、何かを決めて行動に移すとその瞬間に未来は大きく変わるという事になります。誰もがタイムリープ出来ると言っても過言ではないし、フィクションの主人公との違いはタイムリープの時間幅が違う単なる程度の問題となります。

絶望的な未来の年表

日本では現在、絶望的な未来が確定しています。
政府も史上最大級の国難だと表現していますが、圧倒的な少子化、人口減は地方自治体、ひいては国家の運営さえ危ぶまれます。
既に女性の平均年齢は50歳を超えており、しかも未婚率は上昇の一途。
急激に出生率が上がる見込みは全く無いどころか、加速度的に人口減少は進みます。
新しく生まれる命の倍の人数が死亡しているのが現在で、たった76年後、2100年には日本の人口は江戸時代末期と同等になります。
そして、これは既に決まっている未来であり、これまで政府も様々な施策を打ってきましたが、全く奏功することなく、確実に破綻に向かってしまっています。

令和デモクラシー

この厳しすぎる現実、既に決まっている未来に多くの人は気づいておりません。もしくは気づかないふり、考えるのをやめて思考停止になって、目先のことだけに集中する「今だけ、金だけ、自分だけ」思考に陥ってしまっています。
その根底には、考えても無駄、未来を自分たちの力で変えることなど出来ない。との諦めがどっかりと横たわっているように私は感じています。
しかし、既に決まった未来は今、この瞬間の選択、決断、そして行動で大きく変えることが可能です。サマータイムレンダで改めてそのことを気付かされました。

世界中に戦火が拡がり、分段と格差、そして暴力が蔓延し閉塞感漂う社会は強欲資本主義社会がもたらした結論です。
このままディストピアに突入してしまうのか、支配層、グローバリストと呼ばれる巨大資本家から、民が人の尊厳を取り戻し、誰も取り残されることない人が中心の民主主義の理想を実現するのか?
既に決まっている未来は非常に暗く、厳しいものですが、ダーウィンの進化論にあるように、多くの人が共感で繋がった共同体を再構築することで、未来は書き換えられると信じたいものです。
令和デモクラシーが巻き起こるのに期待しつつ、まずは共同体の構築への活動を推し進めます。

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教育から民主化の活動を行っています。
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