真の学びは〇〇にあり
私が世話人の一人として活動している一般社団法人経営実践研究会では本学と言われる「在り方」を学ぶ場が数多く設定されています。毎月の定例会の他にも一泊二日の全国各地への実践研修や特別講演会、時代の変化に適応してソーシャルシフトした企業が事例を共有するソーシャルビジネスフォーラムと盛りだくさんの学びの場が作られており、会員企業の経営者は新しい時代を乗り越えられる力を身につけようとアグレッシブに学びを続けておられます。
実践企業の会
ただ、この団体は実践研究会という名称の通り、学ぶ会ではありません。会の目的は本業で社会課題を解決する志の高い事業者のコミュニティを形成して、全国で同時多発的に社会を良くするプロジェクトを立ち上げ、持続可能な誰も取り残されない世界へと地域企業から社会変革を起こす事であり、学んだ事を実践する事、そして自社だけが良くなればそれで良いとの狭い了見では無く、学びを伝播して今までに無かった新たなコミュニティを形成する事にあります。決して学びの為の学びの会ではありません。
真の学びは懇親会にあり
全国に新たなヒューマンインフラを構築しようと活発な活動を行なっているこの会では地域ごと、関係性ごとにチームが組織されており、そこではオフィシャルでは無い、こじんまりした会合やmtgも催されます。昨日も神戸で少人数での定期mtgがあり私も参加して来ました。メンバーの一人が志を実現する為の事業についてのプレゼンを行い、参加者全員からフィードバックを受けるホットシート的なmtgを行った後、その余韻をかって懇親会に突入、どのテーブルでも社会課題や事業のやり方ではなく在り方について語り合う、熱い議論がたたかわされる非常に刺激的な場になっていました。真の学びは懇親会にあり、とは使い古された言い回しですが、まさにその通りだと実感した次第です。
本音とキャッチボール
会合をする(に行く)なら懇親会の参加は必須だと常日頃から言い続けているのですが、単なる飲み会だと思われがちな懇親会の場がなぜ「真の学び」なのか?との問いに対して私なりの持論があります。1番は、お酒が入って口がなめらかになると言うのもありますが、オフィシャルではないいわば本音の部分の話をする(聴く)機会になるからです。次に、共に食事を摂り、酒を飲んで懇親を深めると聴く体制が整い人の話を受け入れやすくなるからで、しかも、1to1に近い会話は疑問や不明点を即時にキャチボール出来るのは講演を聴くのとは大きな違いがあります。インプットだけではなく、アウトプットすることで学びを咀嚼できると言いますが、対話はそれらを同時に行える場とも言えます。
知的コンバットの場
昨日の懇親会でも、本当に私がやりたい事は、との切り口での志の話や、その活動の本質は表面的に見えているものと違う大きく、深い価値がある。などの大勢のオーディエンスを前にしてはなかなか口にできない本質的な価値観の話が飛び出したりと、新しくメンバーに加入した方にとっては衝撃的な体験になったのではないかと思います。また、先日、大阪で行われた特別講演会の後の懇親会の二次会ではビックネームの登壇者が語られた概念に対して激しく是非を問うバトルが繰り返されました。酒の席の議論が知的コンバットに当たるかと問われると微妙ではありますが、本音で激しくぶつかり合う中で見えてくるものは確実にあると思っています。そして、そこには本当の信頼関係の芽が生まれると思うのです。
人は人で磨かれる
そもそも、大人になってから本気で本音で人とぶつかり合う機会など皆無と言っても過言でないと思います。しかし、何の当たりさわりもない大人の対応と言われる表面的な会話を繰り返したところで大事な事は何も見えてこないのは誰もが知っている事実だと思うのです。ただ、上述のような懇親会の意味を全く考えることなく、単なる惰性で参加して飯を食い、酒を食らうだけになってしまうとその時間は無駄以外の何者でもありません。結局、人は人でしか磨かれず、人と出会う事しか成長のきっかけは無いと言われるとおり、一期一会の心を持って人と交わることが何より重要で、そこにこそ真の学びがあると思うのです。
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