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思い過ごしでは無さそうなソーシャルシフトの潮流

昨日のnoteではサザンオールスターズの往年の名曲「思い過ごしの恋のうち」の歌詞を引用して兆しを感じる第六感や本能をもう少し私たちは大切にするべきではないか、と言ったことを書きました。デジタルテクノロジーが隆盛し、ロジカルシンキングが世界の思考の中心のように位置づけられている今こそ、もう少しスピリチュアルなもの、感性的な哲学に興味を持った方が良いような気がしています。

ムーブメントが起こる状態

あくまで私見ですが、そもそも世の中の流行と言うものは、同時多発的に多くの人がよさげだと思うものが爆発的に広まるわけで、もちろん、大手広告代理店など、プロモーションする側の仕掛けにもよる部分はありますが、それでも世の中の意識と全くかけ離れていては多くの人から支持を集めることなどできません。そう考えれば、単なるロジックではなくもっと曖昧でぼんやりとした感覚や感性が社会の中で醸成されてトレンドやムーブメントが起こるのだと思うのです。

情報の坩堝から生み出される集合知

そのようにメディアや大手広告代理店が意図して仕掛けたもの以外にも多くの人の集合知の発現により世の中が変わるムーブメントが起こると仮定したら、SNS全盛期の今の時代は個人発信による影響力が以前とは比べ物にならない位大きくなっており、情報の坩堝と化したインターネット世界の現状を鑑みると、これからはこれまでとは全くレベルの違う大きな変化が起こっても不思議ではありません。と言うよりも、起こるべきして起こるはずだと考えた方が妥当だと思います。ソーシャルトランスフォメーションの記事も以前に書きました。

ソーシャル化の波

最近、そこはかとない意識の変容が起こっており、そろそろムーブメントがくるのではないかと私が感じているのは、あらゆるビジネスのソーシャル化(社会的存在意義を第一義とする経営)です。ちなみに、今日の午前中にオンラインでmtgを行ったのは30代以下の経営者、経営者候補の若者達で、彼らは私が所属している「本業で社会課題を解決する」をスローガンに掲げ、地域企業から日本を変容させようと全国で熱心な活動を展開している経営実践研究会に入会したい、共に活動したいと積極的に申し込みをされて来られました。彼らは私と同じ様に、志を掲げて経済活動を行う「社会課題解決型モデル」が間違い無くこれからの企業の在り方であり主流になると感じておられているのがヒシヒシと伝わりました。

経営実践研究会入会アシストmtg

偽善者と誹る自己防衛

弱肉強食が加速した昭和時代、金満主義が蔓延って強欲資本主義が行き過ぎたと批判に火がつき始めた平成時代では金儲けが第一義であるのが、さも常識であるかの様に、世のため人のために事業を行うと口にすれば偽善者ではないかと冷ややかな目で見られました。私が20年前に大工の正規雇用に踏み切って、他業種と変わらない社会保障や福利厚生を職人に付加した時は「気でも狂ったんじゃないか?」と同業の経営者に揶揄されたこともあります。とにかく金儲けにならない、世の中に良いことをするのは馬鹿扱いだったのです。しかし、世の為人の為に生きろ、と私達の子供の頃は繰り返し習いましたし、誰もが心の奥では良いことをしたい、正義や誠実を貫きたいと思っていたと思います。近年、受け取る情報量が圧倒的に増えた事で本質に回帰する思考が広がっている様にも感じます。例えばエロでも儲かれば良いって会社でも社会貢献の看板を掲げたりとか、、

損得勘定でも無く、ボランティアでもない行動選択

令和時代になって明らかに潮目が変わったと思うのは、高い志を掲げて社会課題の解決に取り組む人が確実に増えて来た事です。特に上述した様に若い人ほどその傾向が強い様に感じており、そんな高い意識を持った人達が集まるヒューマンインフラとも言うべき経営実践研究会には毎日の様に続々と新規入会者が入会されています。この一年足らずで300社以上が入会し、43都道府県に組織が広がり続けているのは既にムーブメントが始まっていると考えても良いのかも知れません。そしてその流行は、損得勘定でもなく、ボランティアでも無いビジネスモデル転換へこ選択の結果だけに持続可能性が高く、一時の流行りでたち消えてしまいそうにありません。志を以って万事の源と為す、ですね。

ソーシャル・デモクラシーの兆し

現在の日本は30年にも及ぶ無成長と賃金の低下、少子化と高齢化、更に閉塞感と先行きへの不安感に拍車をかける超円安と全くもって明るい兆しがない様に報じられています。しかし、この惨憺たる現状はこの国の政治に問題があったのは明らかで、その根本原因は国民は自分の金儲けにばかり囚われて政治や経済に関心を示さずに間接民主主義を放棄した結果に他なりません。日本の企業の97%を占める中小企業の経営がソーシャル化のムーブメントに巻き込まれ、本業で社会課題の解決に取り組む様になれば、自ずと根本的な解決を模索して学ぶ様になるし、当然、政党や選挙の候補者の政策に興味を持つ様になります。岸田総理が新しい資本主義とのワードを口にされたのはその兆しを感じられているのではないかと思います。とにかく、少しこれから日本に希望の兆候が見られるし、漸く本物の時代が到来するかも知れません。楽しみになってきました。

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新しい時代に適応する志教育を多いなっています!

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