未来創造インストローラー
情報革命はすっかり世界の隅々まで行き渡り、フェイクニュースの蔓延で情報の信頼性は失われました。しかし、同時に検索のリテラシーさえ持てば本当の事を誰もが知れる様になりました。いよいよ正直者が陽の目をみる本物の時代が到来するのではと淡い期待を持っています。
世界はフェイクに満ち溢れている
ユーザーから選ばれるべきはフェイクに塗れた営利主義一辺倒の事業所ではなく、事業を通して地域社会の課題解決に取り組む会社だと思います。しかし、企業認知の主戦場が誰もが情報発信ができるインターネットになっても、資本力がある会社が宣伝広告や宣伝広告に見えない情報操作を行い存在感を増している残念な状況が未だ続いています。ネットの情報は注意深く見ないとダメなのは誰しも気づいていますが、何を信じていいか分からなくなってしまい、根気負けして露出の高いサイトに乗っかってしまうのが現実です。
必要なのはリアルな指標と認証システム
取り繕われたバーチャルな世界では企業の良し悪しは分かりません。誰にでも分かりやすく適切な指標があるべきだと思います。その答えが事業所の外部認証のシステムで、良い会社の指標を営業利益や内部留保、自己資本比率等の財務面だけではなく、ユーザーを含めたステークホルダーとの共有価値を生み出しているか、地域に貢献しているか、本業自体が社会性のある事業になっているか?環境に負荷をかけていないか?等の幅広い項目でチェック、数値化して認証を行う機関がいくつも誕生しています。それらの認証システムの存在が世間一般に広く知られる様になれば疑心暗鬼に満ちた世界が少しずつ変わると思うのです。
最も厳格な企業認証規格
いい企業の認証として有名なところでは「日本で一番大切にしたい会社大賞」があります。伊那食品が認定を受けた事で地域社会から広く支持され、人を守る会社こそがいい会社との価値観を世に広めました。他にもホワイト企業大賞などがありますが、私が調べた中で最も審査項目が多く、幅広い視点で事業所の取り組みにチェックがかかるのが未来創造企業認定です。CSR(企業の社会的責任)を明確にするだけではなく、その先のCSV(社会との共有価値の創造)を事業そのものに組み込まなければ認証されない厳しいものです。指標を作ったのは日本最大のシンクタンクとも言われる日本総合研究所で全国47都道府県幸福度ランキングの事業を政府から委託されているノウハウを活かして作られたとのことでした。
ブラックでグレーな業界からの脱却
現在、本格的に生徒募集をスタートさせた職人育成の通信制高校、マイスター高等学院ではOJTで技術を教える学校は地域のものづくりの事業所です。発足当初から強く留意したのは、ブラックでグレーな業界だとレッテルを貼られている建築業界から脱却しなければ、子供を受け入れる学校にはなれないという事です。生徒にも親御さんにも安心して貰える様にいい企業のみに参加してもらえる規格を定める事でした。様々な企業認証を検討した結果、未来創造企業認証を参画企業の条件に定めました。現在、マイスター高等学院の受け入れ事業所に登録されている11社は全社未来創造企業の認証を受けています。現在、東北や九州など、全国にマイスター高等学院に参画して職人育成をする事業所が次々に生まれています、いよいよ建築業界のイメージが変わる時が来たと思っています。
未来創造企業インストローラー
未来創造企業認証の大きな特徴の一つに、全社員によるチェック項目の採点を実施してもらう規約があります。日本総合研究所や大学教授等、専門家の第三者によるチェックも重要ですが、先ずは経営者の自己採点ではなく社員全員が自社の事業に向き合い、社員、顧客、取引先、地域、社会、環境に対する取り組みで合格との採点が出来なければ絶対にいい会社とはいえません。言い方を変えれば、社員を巻き込み、経営者と社員が一緒に事業モデルを再構築しなければ認証されないとなります。私はそのキックオフmtgにインストーラーとして参加することでスタッフの皆さんに未来創造企業認定の意味と意義を伝える活動もしています。
ボイスチェンジの効果性
今回、奈良の有限会社森建築板金工業のキックオフに参加してきました。建築板金の事業所というのは一般的に工務店等の元請け会社から専門工事を受注するBtoBの業態ですが、同社は雨漏り対策に特化して元請け化されている全国的に見ても非常に珍しいそして卓越した板金専門の事業所です。雨漏りという地域住人の困りごとの解決する事業をされていることもあり、若手の職人も住宅診断士もとても意識の高い人材が揃っていました。
インストーラーの私の役割は同社の経営理念や存在意義を社員全員と一緒に見直しつつ、それが実務に反映され見える化されているかの確認と、さらに未来を見据えたブラッシュアップのプロジェクトを立ち上げたり、業務改革の取り組みを推し進めるきっかけをお渡しすることです。
私が口にするのは、結局、社長がいつも言っていることと同じです。しかし、第三者から改めて自社の事業目的を示され、その実践について質されるのはボイスチェンジの大きな効果が期待できます。今回もとても深い理解を得られたとの手応えを感じました。
未来を創造する3つの改革
私自身も自分が代表を務める株式会社四方継で第五期未来創造企業の認定を受けています。未来創造研究所の母体である一般社団法人経営実践研究会の世話人を務めていることもあり、未来創造企業インストーラーとしてこれまで7社のサポートをしてきました。良い会社を作りたい、良い会社にしたいとお考えの経営者の方はお気軽にご相談を頂ければ、詳細の説明と共に認定までのサポートも行っています。客観的にみて、第三者の認証のある良い会社にご興味がある方はお気軽にご相談頂ければと思います。社員さんと一緒に組織改革、現場改革、ビジネスモデルの変革を通して未来を創造して行きませんか?
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職人育成、現場人材のキャリアパス構築のサポートもしています。
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