五十肩の痛みと可動域には神経筋運動がプラスに作用するのか
こんばんは。
そして、お久しぶりです。
久しぶりの更新です。
大体毎日と思いきや、全くダメでした😅
新年度の準備と対応、授業準備という言い訳をさせてください。
そんな中久しぶりの記事です。
よかったら、読んでみてください。
抄読文献
【神経筋運動】
五十肩・凍結肩は凍結期freezing stage、拘縮期frozen stage、寛解期thawing stageの3つの段階に分けられます。
凍結段階は9ヶ月から15ヶ月続くことがあり、さらに24ヶ月に渡って顕著な硬直が継続することもあります。
感覚及び固有受容器入力は、FSにおける痛みによって肩を動かすことができない場合に減少する可能性があり、固有受容器は特に肩複合体において、動き中の関節の安定性に重要な役割を果たします。
神経筋制御は、動的安定性を維持するもので運動の質に焦点を当て、関節制御を強調するモーター制御、固有受容器トレーニングを含みます。
本研究では、神経筋運動と一般的な強化運動の効果を比較することにあります。
【方法】
特発性五十肩と診断された40人の参加者が、ランダム化にて介入群と対照群に割り当てられました。
介入は、神経筋運動であり運動中の関節の適切な位置決めと筋肉の活動パターンを改善することに焦点をおいています。
固有受容器は身体の位置や動きに関する情報を提供し、運動の精度を向上させるのに役立ちます。
NMEはこれらの受容器を活性化し、運動制御と感覚の統合を改善することを目指しています。
HUBER360という多軸モーター駆動回転プラットフォームを使用し、バランス、調整、力、柔軟性を統合した運動を使用して、関節周囲の筋の正しい活動を促進します。
対照群には通常の物理療法、強化運動が提供されました。
【結果】
痛みの減少: 二元混合分散分析(ANOVA)により、痛みの強さ(VASスコア)において、実験群と対照群間で有意な時間×グループの相互作用が見られました(F = 29.67; p < 0.01)。
自動運動範囲(AROM)の改善: 肩の屈曲、内旋、外旋のAROMにおいて、実験群が対照群に比べて有意に改善しました。特に、肩の屈曲(F = 12.05; p < 0.01)、内旋(F = 6.62; p < 0.05)、外旋(F = 16.93; p < 0.01)で顕著な改善が認められました。
時間の経過による影響: VASおよびすべてのAROMの点で、時間の経過による有意な主効果が見られました。これは、治療前後で参加者が経験した改善を示しています。
【考察】
NMEによる強度、調整、バランス、固有受容器のトレーニングは痛みの管理に貢献したことが考えられます。
また、肩周囲の筋活動パターンと整体力学に影響を及ぼすことを示唆しています。
【どのように活用するか】
結果は素晴らしいものが出ているが、この論文を見たときに、どうしてもこのNMEがわかりにくい。
実際何をしているのか、機械を用いているが、それをどのように使っているのかということがとてもわかりにくい。
そんな印象です。
ただ、協調性を中心に置いたトレーニングであり、いわゆる単純化できるようなものではないことが想定されます。
セラピストの技術的要因が強く求められるものであり、感覚的な面も強いものなのかと。
それを研究に落とし込むのは大変な作業だと思いますが、それを体現したのかと思います。
大事なのは、疼痛や可動域に関して凍結肩の中盤のフェイズであってもコントロールしうるということが考えられます。
治療に関してセラピストがしっかり考えて介入することが重要であるということを示すものではないでしょうか。
完全に疲れていて、いい記事が書けていないのは自覚しています😅
すいません😭
今後頑張ります!
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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