取り込み詐欺被害にあった!その手口を公開!
取り込み詐欺って?
これは、建設業の人だからってわけじゃないけど、建設業の人はやられやすいかもしれません。なぜなら、いまだに、数十万、数百万の受注や発注を、電話一本、今までの信頼で行っているからです。
ある意味、業界の闇ですね。
YouTubeでも紹介した内容ですが、記事にもしてみました。
取り込み詐欺の手法
「HPを見た」「御社と取引したい」「他よりも安そう」など、と言って、取引(仕入れ)を持ち掛けます。
そして、さも実態があるかのように、一度会社兼倉庫のような場所に招待されます。
最初の取引は、信頼させるために、前金で、商品等を購入してくれます。値引き交渉もなかったように思います。(弊社の場合は、上位機種のエアコン等)
そして、同じ月に何度か、入金と発注・納品を繰り返します。
翌月になると、「出来れば毎回支払って、納品するのでもいいのですが、締め支払いに(売掛)にできませんか?」と提案される。
そして、今までの金払いの良さに、簡単に、承諾してしまう。
当月1か月、せっせと納品。翌月も、末日の入金を期待し、せっせと納品。
そして、先月の締め支払い分が、支払われる予定日に、入金が無く、問い合わせると、電話は繋がらず、会社に行くと空き倉庫。。。この時初めて、だまされたと気づく。
被害者の方々
だまされたことがわかり、社員の社保の手続きでお世話になっている、「土建組合」に相談し、組合員の中にも同様の被害者がいないか調べてもらった結果、手を挙げた方だけで、20社ほど。その他に、被害にあったが、訴えるほどでもないということで、泣き寝入りする方も、多数いたと聞いています。
ただ、組合で探していただいたという事もあり、すべて建設業を営んでおり、被害総額は2億円程でした。
何故、私たちは、詐欺にあってしまったのか?
冒頭にお伝えしたように、いまだに建設業は、紙ベース・口頭・今までの付き合いのように、義理人情で仕事をしています。
建設業法で違法という認識もなく、口約束だけで、数十万、数百万の施工を依頼したり、請け負ったりしています。
これが、当たり前の業界で、浸透しており、一旦信用した相手には、優遇して対応をしてしまいます。
何故なら、義理人情で仕事をしているという事は、一度断ると、次に仕事が来なくなるかもしれないという、強迫観念が働いてしまうのです。
決して景気が良くない業界で、少しでも利益を上げよう、売り上げを伸ばそうと、四苦八苦している零細企業に、前金で払ってくれていたような、「良い会社」への物販売り上げが多少なりとも経営の手助けになる!うまみがある!と飛びついてしまったのです。
詐欺にあわないためには、どうすればよかったのか?
まずは、売掛はしない!する場合は、会社の実態を調査する!
事前防衛するしかないんです。
売掛をすることは、お金を貸すことと同じですよね?
お金を貸すときは、何かしら一筆書いたりしませんか?
知人や親しい人に貸したりすることもあるかもしれませんが、私は、親からの教えで、「知り合いや家族に、お金を貸すときは、あげたもんだと思え。」と言われていました。
しかし、商売で、それを毎回やっていたら、成り立たないですよね。
もちろん、そんなことはわかってはいるけど、事実は売掛をせず、すべて前金で仕事を受注する事が出来ない業界であります。
詐欺にあわない為には、とにかく、「うまい話は疑う」「前入金の徹底」をすることで、被害は防げますよね!
まとめ
詐欺は、元々、払うつもりがないいのに、取引を始めるので、それに対して、売掛をした時点で、もう戻っては来ません。向こうもプロですから、逮捕されないように、あの手この手で雲隠れしてしまいます。
なので、可能な限り、取引は、前払いで行う事が望ましいです。
とはいえ、建設業で、全額前金での受注は、なかなか、BtoCでもない限り、難しいと思います。
また、詐欺だけでなく、言った言わないで、本来受け取るべき施工費用も、もらえない事もある業界です。
工事等を請け負うときや、商品を売掛で売る際は、取引先の事をしっかりと知ること。調べる事。契約を交わす事。
もっと、簡易的にできる事は、メール等でも良いので取引内容を明確にすること。
とにかく、取引を安心して行うには「証拠」を残す事です。
もし、契約書や注文書請書の取り交わしを拒むような取引先は、警戒したほうが良いと言えます。
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