『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読み始めたら、ライターではなく編集者のあり方が腑に落ちた【読書メモ】
まだ読み始めて数分の一しか進んでいませんが、この時点でメモっておきたいことがある。
この本は、「ライター向けの教科書」というコンセプトで書かれた、いわゆる「ライター」向けの本だ。
ライターは、ただ文章を書いているのではない。書くことを通じて、コンテンツをつくっている。同じ書くでも、現代史や純文学のような形式をとらない、けれども「コンテンツ」としか名づけようのないなにかを、ライターはつくっている。(P8 ガイダンス)
ぼくは「エンターテイン(お客さんをたのしませること)を目的につくられたもの」は、すべてコンテンツだと思っている。
お客さんの存在を前提にしていること。そして、お客さんの「たのしみ」や「よろこび」に主眼が置かれていること。つまりは、自分よりもお客さんを優先していること。この原則を守って作られたものは、すべてコンテンツだ。(P9 ガイダンス)
じゃあ、どうすれば「文章を書く」だけのライターから、「コンテンツをつくる」ライターへのジャンプができるのか。
その鍵になるのが、「編集」という概念であり、プロセスである。
(P11 ガイダンス)
ここで話は「編集者」の話に進んでいく。そして読み進めていると、ここで説明された編集者のあり方は、kintone Caféなどの勉強会や、オンラインイベントの企画のあり方に似ていると思った。
原稿を編集するのは、あくまでもライターだ。そして編集者は、原稿の外側にあるものを、つまりコンテンツの「パッケージ」を編集する人間である。
では、コンテンツのパッケージとはなにか。
簡単に言えば、「人」と「テーマ」と「スタイル」の3つだ。
つまり、「誰が(人)」「なにを(テーマ)」「どう語るか(スタイル)」のパッケージを設計していくのが、編集者のもっとも大切な仕事なのである。(P12 ガイダンス)
この、
1.人・・・誰が語るか
2.テーマ・・・なにを語るか
3.スタイル・・・どう語るか
という3つのパッケージの要素のトライアングルがうまくつながったとき、コンテンツの価値は最大化する。
この考え方も、イベントを企画するときにぼんやりと考えていたことを、見事に言語化してくれている。
そしてこの3つのバランスを取りながらコンテンツを考えていくプロセスは、正直すごくエネルギーを使う。
まぁ、それはkintone Café 東京の開催頻度が、1年に1回程度になっていることのイイワケなのかもしれないけど(^^;)
今、2021年11月に開催予定の、kintone Café JAPAN 2021の企画を、運営メンバーで考えているところだ。10月の頭ぐらいにはみなさんに開催リリースをお知らせできると思うので、楽しみにしてください!!
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