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2020.10-1「目の愛護デー」にちなんで、目のお話

10月第1週の食とココロの処方箋。

先週の中秋の名月、翌日の満月はご覧になりましたか?

東京でも晴れて綺麗に見えていましたね。


ちょうど満月の頃は、火星と月が最接近していて、月と赤い火星のコントラストが楽しめました。

火星はこのところ地球と近い距離にいましたが、今日10月6日に最接近するそうですよ。

西の方に目を移すと、木星と土星も並んで見えています。

冬至の頃には20年に一度、同じ方向に重なって見える会合がありますが、冬至までの間、だんだん近づいていく様子を追っていくのもおもしろそうです。

《コーナー①》

最初のコーナーは、今週の暦です。

一年を24に分けた二十四節気と、さらに三分割して72に分けた「七十二候」をご紹介しています。

二十四節気は、10月7日までで「秋分(しゅうぶん)」が終わり、10月8日からは「寒い」に「露」と書いて「寒露(かんろ)」。

露が冷たく感じられる頃で、「仲秋」から「晩秋」へと、秋が深まってきています。

七十二候は、10月3日から7日まで「水始涸(みず はじめてかるる)」、田んぼの水を抜いて稲刈りをする頃です。

地域や品種によって稲刈りの時期も時期が違いますが、稲穂が黄金色に輝く実りの秋、新米のおいしい季節ですね。

10月8日から13日までは、「鴻雁来(こうがん きたる)」、南へ飛び去っていったツバメと入れ替わるように、雁(がん・かり)が渡ってくる頃。

この頃に吹く北風は、「雁渡し(かりわたし)」と呼ばれていました。

旧暦ではもう寒くなる頃ですが、現代の暦の10月は、風も爽やかで過ごしやすいですね。

外を歩いていると、どこからともなく金木犀の香りが漂ってくるようになりました。

この香りがすると、本格的に秋がやってきたという気がします。

金木犀の花言葉は、「謙虚」「気高い人」「真実」「陶酔」など。

「気高い人」「陶酔」は、あの芳しさにぴったりのイメージだと思いますし、「謙虚」というのも、あの香りからは想像できないくらい控えめで小さい花を咲かせるところが、なるほどと思います。

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金木犀を見つける時って、先に香りに気がついて、辺りを見回してみるとそこに木があったということが多いので、見に行って初めてあんな小さな花だったと「真実」を知る、というのは体験としても頷けますね。

香りがするのに、姿が見つけられないこともあるくらい。

こんなに遠くまで香りが届く花もなかなかないのではないでしょうか。

この香り、中国では、「千里先まで届く香り」という意味で、「千里香」と呼ばれていたそうです。

中国では「桂花(けいか)」と呼ばれ、紅茶や烏龍茶に香りをつけた「桂花茶」や、白ワインに漬けた「桂花陳酒」など、幅広く飲まれています。

生薬としても使われていて、歯の痛み、胃炎、不眠などに良いとされています。

少し肌寒い日には、温かい桂花茶や、桂花陳酒のお湯割りなど、香りを楽しみながら温まるのも良さそうですね。


《コーナー②》

今週は、10月10日の「目の愛護デー」にちなんで、目のお話です。

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10を2つ並べて横向きにすると、眉毛と目の形なることからこの日に制定されています。

もともとは、中央盲人福祉協会が1931(昭和6)年に「視力保存デー」として制定したものを、戦後、厚生省(現在の厚生労働省)が「目の愛護デー」と改称しています。

「目の愛護デー」には、全国でいろいろなイベントが開催されていますが、今年は、10月10日(土) ~11月08日(日)の間、「Tokyo Eye Festival」というオンライン上のイベントが、東京都眼科医師会・東京都の主催で行われます。

動画で、目の病気の症状、目の知識、メガネやコンタクトレンズの扱い方など、いろいろなコンテンツが視聴できるそうですよ。

「目の病気になるとこう見える」という、動画で体験できるコーナーもありました。

歪んで見える、ぼやけて見える、黒い点が見える、見えない部分があるなど、体験してみると、目の健康の大切さが実感できるかもしれません。

今気になる話題として「目とコロナ」、近年よく取り上げられている「高齢者の運転」についての一般公開講座も予定されています。

オンラインでどこからでも参加できますので、ぜひ覗いてみてくださいね。

 目は起きている間ずっと働き続ける、現代では特に酷使されている臓器です。

体は休んでいても、TVを観たり、パソコンやスマホを見たり、本を読んだり、常に働いている、もしかしたら一番の働き者かもしれません。

普段意識することはほとんどないと思いますが、目には何種類もの筋肉が付いていて、目を動かしたり、ピントを調節したりしています。

目を開けたり閉じたりするのも、筋肉の働きによるものです。

 特に、疲れ目や眼精疲労で問題になるのが、眼球を動かす「外眼筋」と、ピントを調節する「毛様体筋」です。

片目に6本、合計12本の外眼筋の働きによって、眼球を上下左右・斜めに動かすことができます。

モニターやスマホの画面など、近くを見続けている時は、眼球が内側に寄せる筋肉が緊張し続けた状態になっています。

ピントを調整する時は、毛様体筋が目のレンズの役割をする「水晶体」を引っ張ったり緩めたりして、レンズの厚さを変えています。

近くを見る時は、水晶体を引っ張って厚くするため毛様体筋は緊張した状態になります。

この2種類の筋肉の働きを知ると、近くを見続けることが目の負担になることがわかりますね。

「目が疲れたら遠くを見ると良い」というのは、遠くを見る時には、毛様体筋を緩めることができるからです。

体が疲れた時に、ストレッチをしたり、お風呂に入ったりするように、目の筋肉もケアしてあげましょう。

お勧めは、「ストレッチ」と、「温めること」。

体の筋肉と同じです。

 一番簡単なのは「遠くを眺めること」

時々モニターなどから目を離して、毛様体筋を緩めましょう。

これだけで収縮し続けていた毛様体筋を休ませることができて、こまめに行うほど、疲れにくくなります。

もう1つのストレッチは、「眼球を大きく動かすこと」

1時間に1回は、上下左右と大きく目を動かしてみてください。

目から入る情報はとても多いので、少しの間、目を閉じるのも効果的です。

この時、立ち上がったり、首や肩のストレッチもあわせると、1日の疲れが全然違ってきます。

長い休憩や仕事終わり、寝る前には、市販のホットアイマスクやホットタオルで目を温めることも、日常のケアとして、ぜひ取り入れてみてくださいね。

目のお話、来週も続きます。


「食とココロの処方箋」は東京23区エリアと中心としたレインボータウンFMで毎週火曜18:50〜19:00にオンエア中です。

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