Mornings With You

やっと書く気になったので、うちの🐱音ちゃんがいなくなった時のことを書いておく
多分無駄に長くなる笑

7月10日水曜日、クアラルンプールのライブの日だった
8月末の発表会に出る事になっていたからバレエのレッスンに行って、帰って来たのが22時くらいだった
週末には横浜のライブを控えてた
約3年前から書いてる晚安情书を日記帳に書き写して日本にレイさんが来た時に渡そうと思っていたのに、書き写すのが進まなくてめちゃくちゃ焦っていた
この日もクアラルンプールのライブ映像を見ないで帰って来てから書き写す作業をしようと思って、しばらく書き写してた
0時頃、音ちゃんがいない事に気づいて家の中を探したけどいなかった
家族に声をかけて改めて家中を探したけど何処にもいない
ベットのマットレスを剥がしてクローゼットの中や物置部屋をひっくり返した
焦り始めて同じ場所を何度も探した
入れそうもない引き出しの中や収納棚も探した
そんなに部屋がたくさんあるわけでもないから、探すところは限られてた

最後に見かけたのがいつか覚えてなかった
その日はほとんど家にいなかったけど、多分午前中かお昼頃にはいたと思う
こんなに長時間何処かに隠れてしまうことなんて今までなかった
すごく臆病で怖がりだから花火や雷の音に驚いたり、知らない人が来ると隠れてしまう事はあったけど、それでも何時間かすれば出てきたし、その日はそういう事もなかった
完全室内飼いで外に出てしまうことも考えにくかったし、いつも通り元気だった
何故いないのか分からなかった
神隠しにあったみたいだった

外も家の中も何度も探してほとんど眠れずに朝になって、夜中に調べておいた猫探偵を依頼する事にした
家の中に隠れている可能性はまだあるから1日様子を見る事になった
市役所や警察にも連絡したけど、それらしい子が保護されなければ連絡は来ない
マイクロチップは付いているけどGPS機能は無いから、保護された時に確認出来るだけ
調べたらペットが迷子になったら清掃局やクリーンセンターにも連絡したほうがいいらしかった
ペットや動物が事故などに遭った時にはそちらに連絡がいくから
電話した時は泣いてしまって、いい大人が泣きながら電話するなんてと思ったけど、市役所も警察もクリーンセンターの人もこちらの話をちゃんと聞いてくれて丁寧に対応してくれた

何もする気になれなくて何度も家の中を探して名前を呼びながら近所を探して歩いた
他に出来る事が思いつかなくて、放置していたインスタの猫アカウントに投稿することにした
猫飼いの人がたくさんフォローしてくれていたから、何かアドバイスがもらえるかもしれないと思った
投稿してすぐにインスタを見たお友達から電話が来た
泣きながら状況を説明した
知らなかったけどそのお友達は猫の保護活動などをしていて、すぐにいろいろアドバイスしてくれた
猫が脱走してしまった時の保護の仕方にも詳しくて、とても心強くて本当にありがたかった

猫探偵からも連絡が来て、1日経っているから外に出てしまった可能性が高いだろうと言われて、次の日に捕獲機とミニカメラ数台を持って来た
猫探偵は家の中を一通り探して、家の外と近所も探して、家のすぐ外にカメラと捕獲機を設置した

外に出てしまうとしたら玄関か一階リビングの窓しかなかった
洗濯物を干す時にリビングの窓から外のウッドデッキに出るから、その時の可能性が高いと言われた
その日は私しか出入りしてない
いつもあの子たちが外に出ないようにすごく注意してるのに
開けっぱなしには絶対しないし、窓の近くにいないか気を付けてる
でも最近はぼんやりしてる時も多かった
今でも信じられないけど、やはりその時外に出てしまったんだと思う
多分自分のせいだ
音ちゃんにもう2度と会えないかもしれないと思うと絶望感しかなかった
あんなに臆病で甘えっ子な子が1人で外に出てしまったと思うと気が狂いそうだった

12日は成田に行く予定だったけど、行くのをすごく迷った
日記は一年半分しか書けてなかったし、とにかく音ちゃんのことが心配だった
でも探すあてもなく、会えるチャンスは限られてるし、日記を帰りに渡せるかも分からないから行く事にした
始発で成田に行って日記を渡す事が出来た
表紙にメモ書きも付けた
音ちゃんのことも書いた

音ちゃんがいなくなった夜にパニックになってレイさんにインスタでいくつもメンションしていた
見てもらえるとは思っていなかったし、余裕もなかったから日本語で書いた
朝になってレイさんが閲覧してるのに気付いた
音ちゃんがいない!と書いてあるのを見ても意味が分からなかったと思う
うちの子🐱がいなくなった、どうしようと書いたのもあったので意味は通じたと思いたい
あの時レイさんがストーリー見てくれたのは本当に唯一の救いで、それだけが心の支えだった

横浜のコンサートにも予定通り行った
レイさんのコンサートとたくさんのお友達にも会えてその時は悲しくならなくて済んだ
それでもやっぱり100%は楽しめなかったと思う

音ちゃんがいなくなって何も進展がないまま1週間経ってしまった
お友達は脱走してしまった子は2〜3週間、もしくは1ヶ月くらいしてやっと保護出来ることがあるから大丈夫だよと励ましてくれた
特に音ちゃんは女の子で臆病な子だから遠くには行かずに家の近くに隠れている場合が多いと
でも怖くて飼い主が呼んでも出てこないらしい

いなくなって1週間後、ウッドデッキの上に仕掛けたカメラに音ちゃんらしい子が映っていた
カメラは白黒で小さいからハッキリ見えないけど、どう見ても音ちゃんに見えた
やっぱり家の近くに隠れているみたいだけど、呼んでも出てこない
次の日暗くなってから、また出てくるかもしれないと思って外のウッドデッキで音ちゃんが出てくるのを待った
布団を外に持ち出してほぼ一晩中外で待ったけど出てこなかった
でも何処か遠くに行ってなくて、近くにいる事が分かって嬉しかった

多分その次の日だったと思う
家の裏側が資材置き場になっていて、そこの人にも音ちゃんの事を話しておいたのだけど、その人から音ちゃんらしい猫が資材置き場にいたと連絡をもらった
すぐに行って探したけど見つからず、カメラと捕獲機と餌を置かせてもらうことにした
次の日餌が無くなっていて、カメラにも音ちゃんが映っていた
絶対そこにいるはずなのに、やっぱり呼んでも出てこない
朝昼晩と餌と水を換えてカメラをチェックした
お友達も猫探偵も来て探してくれた

目情があった2日後の夕方、資材置き場に餌を換えに行ってカメラをチェックしていると、にゃーんと声がした
音ちゃんが2メートルくらい先の棚の上にいた
心臓が飛び出しそうになったけど、驚かして逃げてしまったらいけないと思って、名前を呼びながら餌の皿を手に持って少しずつ近づいた
お腹が空いてたんだと思う
逃げずに餌に近付いて来たから、十分近寄ってから音ちゃんを捕まえた
暴れる事もなかった
タオルでぐるぐる巻きにして逃げないようにしっかり抱っこして、家まで帰った
気を抜いて、手から逃げ出してしまったらいけないから絶対逃げないように、とにかく家の中に入るまで気を抜けなかった
家の中に入ってドアを閉めてやっと安心した
音ちゃんは埃まみれで白くなってた
ペット用のウェットティッシュで身体を拭いてあげて、家族に見つけた!とLINEした
レイさんにもメンションした
閲覧記録は無かったけど

次の日病院に連れて行った
特に大きな怪我や変わった様子は無かったけど、体重が4キロから1キロ減っていた
でもやっぱり相変わらず甘えっ子だった
たくさんの人が心配してくれていたのですぐに連絡した
インスタにもたくさんメッセージをもらって、返事をする余裕が無かったけど本当に嬉しかった

帰っきてくれて本当に良かった
もう2度とあんなに思いはしたくない
音ちゃんがいない2週間は本当に辛かった
朝起きる瞬間に音ちゃんがいないのは夢じゃないんだ、と思った
家に帰って来る時には帰っても音ちゃんはいないんだ、と思った
レイさんに会えるという私にとって1番嬉しいことがあったのに、音ちゃんがいなくなるという私にとって2番目に恐れていた事が同時に起こって頭がおかしくなりそうだっだ

1ヶ月半経ってもまだトラウマになっていて、少しでも姿が見えないと不安になる
もし窓が開いていても外に出ちゃダメだよって言い聞かせてるけど、あの時のことは覚えてるのかな
レイさんの《Mornings With You》を聴くと音ちゃんがいなかった時を思い出す


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