逃げ恥の連載再開に思うこと
逃げ恥、連載再開してたの知らなかった〜!ドラマは観てないけど漫画は面白くて読んでたので最新巻読みました!
再開後の話は、当初の話と決定的に違うところがあって、その感想を少し。
※ややネタバレ含みます
結婚2年半が過ぎたみくりと平匡さんを中心に話が進みます。もとからメッセージ性の強い側面があって、日本社会の生きづらさとかをストレートに訴えかけている場面も多かったです。
当然、10巻でもスタンスは同じなんだけど・・・
もともとは「恋愛至上主義」「結婚しろという圧力」「非正規雇用の不安定さ」が溢れる生きづらい世の中を“偽装結婚”というアイディアとチームプレーで乗り越えていく話。かくあるべし!を押し付けてくる世の中に対して賢く立ち回ろうとするものの恋愛感情という“ままならない”感情が、ときに障害になったり、前に進む原動力になったりします。
ラブコメなので恋愛要素が入ってくるのは当然なのですが、どうしようもない感情のせいで、正論だけでは割り切れなくなっていくところに、この話のおもしろさがあったわけです。
連載再開後は、結婚してしまっているので当初の恋愛感情は表立ってでてこないかわりに「妊娠」「病気」が“ままならない”ものとして描かれます。正論だけでは乗り越えられない体調や感情の変化。これは恋愛感情と似ているんですが、決定的に違うのが妊婦さんや疾患となると「社会的」弱者になるということ。
(恋愛も惚れたほうが負けとか、ある意味、弱者になるんだけどさ〜)
例えば「男性も育休を取るべき」などの正論が、正論でしかなくて・・。すごく雑な感想を述べるとTwitterとかでバズっているエッセイコミックぽい。
違和感を代弁してもらうとすっきりするし、共感できる部分もたくさんあるものの、恋愛要素を期待して読むと肩透かしを食らうかな!