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『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑪


急がば回れ

 本当、この言葉につきますね。
 その賞を獲る目的は何なのか。慌てて漫画を2本仕上げる目的は何なのか。
 
 「急いで結果を出さなければ!」と今の自分の実力を無視した目標を設定してしまうと、結局そこで立ち往生してしまい、先に進むことができなくなってしまいます。
 それでも、そのハードルを越えなければいけないと思い込んで、何度も何度も同じチャレンジを繰り返してしまいます。
 
 そして、物ごとが全く進んでいかない現実に焦りを感じ、失敗を受け入れられなくなり、かたちばかりの夢追い人を演じてしまう、という過去の私と同じ負のスパイラルに陥ってしまいます。

 もう、何でそのハードルを跳ぼうとしているのか、自分が何をしているのか、どこに向かっているのかも分からなくなってしまっている状態です。

 これは、自分が自分に対してパワハラを行っているのと同じです。
 無理難題を押し付けて、失敗したら「気合いだ」「根性だ」と精神論で責め上げ、それでいて解決策を一緒に探ろうともしない。

 …いますよね。こういう上司。
 こんな上司の元で、伸び伸びと実力を発揮できる人は居ません。新たな挑戦もできなくなるし、失敗を隠そうとしてしまいます。
 
 これ、絶対に自分自身にしないでください。
 あなたは、あなたの最強のマネージャーなんですから。

 あなたという唯一無二の面白すぎるキャラクターを、どう活かしたら一番ワクワクさせられるのか?どうしたら一番ハッピーにさせられるのか?そこに全力を尽くしてください。

 あなたが置いたそのハードルは、目的地へ進むために、本当に越えなければならないものですか?

#創作大賞2024 #コミックエッセイ部門


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