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『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑨


質の良い人たちと付き合おう

 質の良い人たちは、あなたという面白い存在を、どうしたらもっと活躍させられるのか、どうしたらもっと面白いことをさせられるのか、ということを、まるで自分ごとのようにワクワクしながら考えてくれます。
 
 会話がすべて「YES、AND」なので、とんとん面白いアイデアが生まれ、積み重なっていきます。

 一方、質の悪い人たちとの会話は、ほぼすべて「NO」か「YES、BUT」なので、アイデアも生まれなければ、積み重なるものもありません。
 否定、批判をするだけしておいてスッキリしている人は、ただ単にあなたを利用して、「自分は正しい」を証明するのが目的なのです。(本人は、良いことをしているつもりですよ笑)

 こうした目的の違う人の意見を採用し続けていると、自分が何をしたいのか、どうなりたいのか、最終的には自分が何者なのかさえ分からなくなってしまいます。
 こんな不幸なことはありません。

 自分は何が好きなのか、何が楽しいのか、どこへ行きたいのか。
それらを見失った人は、すべての場面において自分の判断を下すことができなくなってしまいます。

 だって「どうしたら良いか」の基準が自分のなかからすっぽり抜け落ちてしまっているから。

 質の悪い人たちにとっては、あなたがどうなろうと、どうでも良いのです。そればかりか、あなたが駄目になっていく様すらも、自分を引き立たせる材料として利用してきたりします。
 「だから俺はこう言ったのに」「ほら、やっぱりこうなったでしょう」と。

 こんな連中とチームを組んでいたのかと思うと、何だか泣けてきますね。早々に解散して下さい。
 
 逆に良いチームは、仲間のミスを責めたりはしません。そうしたところで、チームが勝利するという目的は果たせませんから。

 どうしたらその人の能力を活かせるのか、どうしたらカバーできるのか、最高のゲームができるのか、それだけを考え、話し合い、行動します。
  
 できればこんな素敵なチームをつくりたいですよね。 

 でも、あなた自身がまず自分を愛していないと、質の良いチームメイトは集まって来てくれません。なので、まずはあなたが自分のことをめちゃくちゃ面白がってください。

 で、面白がって行動していくと、やっぱり面白い人たちとどんどん出会うようになっていきます。

 この、面白い人たちのことを、「リミッターの外れた人」って私は呼んでいます。別名「変態」とも言います笑
 で、この変…リミッターの外れた人たちなんですが、自分自身を信頼しきっているから、やってることのスケールがいちいち大きいし、浮世離れしちゃってる感が半端ないんです。

 失敗しても、自分ならどうにかできるという確信があるんです。だから、やりたいことは何でも怖れずにさっとやっちゃう。

 私が3年前に国東へ移住してから出会ったのは、正にそんな人たちでした。
 
 タレント業をしている子は、市を動かしてスタジオをつくり、ラジオ放送や司会業、怪談師として全国各地で活動中。

 ある伝統工芸士の子は、全国あちこちからひっぱりだこ。そして日本を飛び出し海外でも大活躍しています。

 都心のデパートでバリバリ働いていた子は、廃屋同然の古民家を、基礎部分以外はほとんど自分でリノベーションして、ジブリ風の理想の可愛い家を手に入れました。

 超限界集落のど真ん中でリラクゼーションサロンを営む子は、最近、マッサージが行える仕様のキャンピングカーをつくりました。
 「10年ローン♡うふ♡」とすごく嬉しそうです。

 ヨガのインストラクターの子は、250㎞の砂漠マラソンに参加するためにクラウドファンディングを行いました。
 彼女が目指しているのは中東、ヨルダンです。
 「危険じゃないの?」って聞いたら、「死ぬときは死ぬから大丈夫」だそうです。※
 
 もう何言ってるのかよく分からない笑

 全員、普通の可愛い女子ですよ?常識で考えたら、「どうかしちゃってるんじゃない?」って言われそうなんだけど、みんな本当に、そんな冒険の毎日を心から楽しんでる。

 全員共通しているのが、決して「理想の姿」を追い求めてはいないということです。過去の私のように「受賞したい」「漫画家になりたい」ではなくて、「自分の能力を活かして自分と周囲がハッピーになるには何をしようか?」が常に行動の指針になっているのです。

 で、その行動の先に、自分の想定を超えたワクワクとハッピーが訪れて、さらにそこからできることをしてっていうハッピーのサイクルを回しているイメージですね。

 そして、こういうリミッターの外れたどうしが集まると、何だか自分にもできそうな気がしてきて、深く考えずに「えいっ」って飛び出せるようになります。

 すると、自分一人ではたどり着けないような遠くまで冒険に行くことができるんです。
 「これ、やってみたい」を躊躇なく素直に実行に移したとき、囚われていた常識から自由になって、どんどん夢を叶えていくことができるようになるんです。

 「人と出会う」というのは、一緒に冒険をする仲間を見つけることなのかもしれませんね。

※2023年、イスラエルとハマスの武力衝突が起こった直後のことです。

#創作大賞2024 #コミックエッセイ部門


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