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『しくじり漫画先生に学ぶ正しい夢の叶え方』⑤


失敗を受け入れるということ

 失敗を受け入れるというのは、決して自分自身を批判したりジャッジすることではありません。その失敗の中身を分析し、「何が起きたのか」を客観的に正確に理解して、その解決策を新たに構築するということです。

 これはつまり、成功しようが失敗しようが、その結果をすべて自分が引き受けると覚悟するということです。

 なぜなら、仮に「自分が」失敗を招いたのでなく、何か外的な要因で抗う術もなくその結果に至ったのなら、分析も解決策の構築も無意味だからです。

 つまり、失敗を受け入れないというのは、自分ではその状況をコントロールすることが不可能だと認めてしまっている状態なのです。

 実は〝世界じゅうの鏡を叩き割ってちゃん〟にとっては、そちらの方が都合が良いのです。

 だって自分の本当の姿も失敗も見なくて済みますから。
 
 コップを倒した不注意な自分も、お花を枯らしたずぼらな自分も、地図の読めない自分も、いつもモラハラ彼氏を惹き付けてしまう自分も、見たくないんです。

 それらを解決できる力が自分には備わっているのだと、彼女はどうしても信じられないのです。
 だけど、失敗はまぎれもなく自分がしたことの結果です。それを受け入れる覚悟をまずしなければ、彼女はまた同じことを繰り返してしまいます。
 
 いつまでたっても次のチャレンジへ進めません。
 もういいかげん〝失敗くん〟たちもザワつき始めます。
 
 次の〝失敗くん〟の出番はまだですか?って。

#創作大賞2024 #コミックエッセイ部門


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