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ベトナムサンドイッチ。バインミー
週末、土曜日、「バインミーを作る。」と言った息子が買い物に行き、パクチーやら、鶏肉やら買ってきた。
鶏肉を炭火で焼くつもりらしい。もう、夕方で近所のホームセンターは閉店の時間。炭を買うのが間に合わない。自ずとバインミーは次の日と言うことになる。
次の日の日曜日。「パンを焼こうかな。」という。
バインミーのパンだ。
「もち米を少し入れて、もっちりしたバゲットがいいんだ。」
いやいや。今から炭火をおこして、パンまで焼いたら時間がかかりすぎる。近所のパン屋をお勧めした。
さて、パンを調達してきた息子が台所で、鶏肉にした味をつけたり、玉ねぎをスライスし始める。
いやいやいやいや。炭火で火をおこして、火が安定するのに案外時間がかかるのを知らないのか。
わたしが炭火係に乗り出す。台所に立つ息子を尻目に、中学生の息子と炭火に着火。
あああ。子のやる事に手と口を出すなんて、最低のママゴンだ。
しかし、バインミーに失敗したら悲しい。美味しいものは絶対にタイミングが大切なのだ。
いよいよ。鶏肉を焼く。
「アレ。そういえば、バインミーは豚のレバーペーストだとばかり思っていたよ。」
と、言うと。
「アレ。そうだね。
でも、ベトナムでは炭火で焼いた焼き鳥を挟んでたんだ。パンも炭火で温めてね。大根なますとオニオンスライスとパクチーをその場で挟んでくれる。」
この息子。外国に興味があり、海外旅行もいつのまにかサッと行く。ベトナムに一人で旅行したのが高校卒業した春だった。
「道ばたでうってるのが美味しそうで、買って食べたんだ。本当に、最高で。」
もう、6、7年前の話なのだが、初めて聞いた。なるほど、再現にこだわったわけか。しかし、、、美味しい。
ビールを開ける。22歳の娘と半分コ。
この娘はメキシコにいたことがある。バインミー息子もアルゼンチンに暮らした事がある。火を囲んで、何故だかスペイン語で会話してる。中学生の息子は食べる専門。サンドイッチじゃ腹にたまらないと言うから、ジャガイモを焼いたり、ベーコンを焼いたり、止まらない終わらない。
炭火が、ドンドンいい感じになってくる。
「ああ。肉の塊りを買ってきて、アサードをやればよかった。」
アルゼンチンの肉料理だ。その料理については何回か聞いている。牛肉の塊を炭火で半日くらいかけて焼くらしい。
世界の料理再現シリーズ。期待しちゃう母である。
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