旅の記録⑤混迷期:奥深すぎな小麦粉
まいった。スターターをクリアしたと思ったら、次は小麦粉でつまづいた。
小麦粉といえば、
薄力粉→ケーキ?
中力粉→天ぷらとか、オールマイティ?
強力粉→何だかわからないが、とにかく強いらしい
くらいの知識しかない。知識っていえるか、これ。
ググると日本のホームベーカー初心者達はカメリヤから始めることがわかった。カメリヤは強力粉に区分されているので、パン作りは強力粉なんやねと、スーパーに向かった。ずらずらーっと並ぶ小麦粉は、当たり前だがすべてオランダ語。
ど、どれやねん、強力粉。
強力粉の前に、このおびただしいオランダ語を理解する必要があったのだ。試しにと、Strongのオランダ語であるSterkで探してみたけれど、んな表示はない。そもそも英語でも強力粉をStrong flourとは表示しないんじゃないの?するのかしら。
Tarweが小麦、Volkorenが全粒粉、Roggeがライ麦。Tarweに続く単語が、meelとbloemの2種類がある。TarwemeelとTarwebloemの違いは何なの。それに、Tarweの仲間っぽいPatentbloemという小麦粉もある。特許(patent)なはずがないし、ナゾ。それらを解読しながら強力粉と中力&薄力の違いも知らねば、どのTarweを買っていいのかが分からない。海外での不自由、しかも英語圏外ならではの高い壁。
まず、meelとbloemの違いについて調べてみる。meelが小麦の表皮と胚芽も入った小麦、bloemが胚乳と呼ばれる部分のみ用いられる。ということは、日本語の小麦粉はTarwebloemに相当するわけね。そしてナゾのPatentbloemはさらに細かくした小麦粉のことであると。ふむふむ。
あれ。
表皮と胚芽入りって、つまり全粒粉のことだよね。じゃあTarwemeelと全粒粉Volkorenは同じってこと? Tarwemeelは全粒粉とtarwebloemの混合物であることが多く、Volkorenはまったくもって全粒粉であることグーグル先生が教えてくれました。グーグル先生、meelもbloemもflourとざっくり訳してしまうので混乱しましたが。
そして、薄力・中力・強力粉の違いはタンパク(グルテン)含有量によることも分かりました。で、タンパクのオランダ語ってなに。eiwit。eiが卵なので、今の今まで卵白と思ってました💦。小麦粉表示をみてeiwitのpercentageが高ければパンに向いているということね。
導き出された結論は「TarwebloemとVolkorenbloemかVolkorenmeelを買う」でした。
ふー。やっとスタート地点に立てた。小麦粉ひとつ買うのにこんなに苦労するとは……。