ポン酢を作ってみようと思ったわけ。
理由は、このままだと、風景がなくなると思ったから。(マジメかー)
「は?風景?なんのこと?」って思いますよね。
一瞬ポン酢から離れるけれど、それと近い感覚を年始に味わった。
私は静岡県の真ん中らへん。お茶どころ出身。
年末年始に帰省してて、その流れでおばあちゃんちに行った。
すると、どうだろう。
けっこう広めの裏庭にいっぱいひろがっていた茶畑が、キレイさっぱりなくなっていた。空地になっている。
小学生~中学生のころ。
ゴールデンウイークは必ず茶摘みのバイトをしていた。ひとカゴいくらで、おばあちゃんがバイト代をくれるので、割と真剣に摘んでたと思う。(バイト代をかせごうとして、摘んだ茶葉に空気をめっちゃ含ませてカサ増ししてた 笑。 おばあちゃん、ごめんなさい)
そんな思い出の場所が、ガランとした空地に。
気がつくと、まわりの茶畑も、いろんなところが荒れて伸び放題になっている。放置茶園ってやつだ。
聞くと、「もう手を入れられない。手を入れるほど儲からないし。やりたい人もいないんだよね」と言う。
あとどれぐらい、この地域は「茶畑がある風景」をキープできるのかな?
お茶だけじゃない。
これとおんなじことが、きっと、近いうち、日本中で起こるんだと思う。
というか、もう起きている。
静かに。着実に。
これに対抗するには、育てているものに「ちゃんと役割をつくる」「用事をつくる」っていうのが必要不可欠だろうなと思っている。
(対抗する必要があるか、っていうのは、いつもわからなくなる。どこかで、書きたい)
だったら、用事つくっちゃえー。笑
私はおいしいもの大好きだし、みんなが使ってうれしいものって軸もあったらいいよね、って視点で始めようと思ったのがポン酢鍋なのだ。
(↑試作中のポン酢さん。)
私自身は、縁あって、だいだい生産が多い場所に関わる機会があって。
これまたご縁で、だいだいを素材にしたアロマ雑貨を売っているんだけども。もっといろんな人に、気軽に楽しむ方法を伝えられたらいいなぁと思っている。
だから今(2019年1月後半)、Facebookでポン酢を作って鍋をする会を企画している。(ポン酢のレシピ、興味がある人がいたらコメントください。追記します)
ひとまず初回なので、まずは何となく知っている人で実験をしてみてから、評判が良かったら、いろんな人をお誘いできるようになったらいいなと思っているのだけど。
すべてはちいさいことからはじまるような気はするし。
楽しみながらでないと、続かない気はするし。
やれることを、やってゆこう。
(収穫が終わっただいだい。後ろには海が広がる景色。美しいなぁと思うわけです)