当たり前じゃない
2022/11/23/Wed
Saky SHANGRI-LA 周年ONE-MAN
今年の4月にトヨタカローラ北九州本店様で歌わせていただいて以来、約7ヶ月ぶりのステージでした。
8月にShangri-laのステージに立った“おじぃ”が、オーナー“池しゃん”から、周年祭でO.A.で歌って欲しいと依頼を受けて、「一緒にステージに立って、喜納流かりゆしで歌って貰えないか」と私に声をかけてくれたことで、このステージでのライブが決まりました。
もっと振り返ると、おじぃと私の出会いは2019年6月。糸島の私が一番好きな海辺で、トランクを開け放ってギターを弾いていた時に遡ります。
弾き語り動画も乗せていたので、見覚えがある方もいらっしゃるかも…
この時から、仕事や人間関係、色んなことに戸惑いが多く、涙が勝手に出てくるようになっていました。
一通り歌い終えて、ギターを抱えたまま海をぼーっと眺めていた時「もう弾かないの?」と声をかけてくれたのが“おじぃ”でした。「ちょっと休憩を…」と言った私に、「ギター少し貸してくれる?」と言い、ギターを渡すと、ウチナーグチで『涙そうそう』を歌い始めたおじぃ。私は生まれも育ちもずっと福岡ですが、このウチナーグチの『涙そうそう』で涙が止まらなくなって、気付いたらおじぃに当時の私の状態をポロポロと話していました。
「いきなり泣きながらこんな話すみません。」という私に、「溢れるものはこぼしていい。コップもいっぱいいっぱいになったら溢れるでしょ?スペースを作ってあげないとね。」と優しく話してくれるおじぃ。初対面の人の前でこんなに泣いてしまったのは初めてだったと思います。
ライブのMCでは「おじぃに海でナンパされて〜笑」なんて話しいますが、この時私は本当におじぃに救われました。
そこからおじぃの三線教室に遊びに行ったことがきっかけで、いつの間にか喜納流かりゆしの一員に入れて頂き、かりゆしねぇね達と一緒にライブをしたり、ベースや三線を教えてもらったり、おじぃに私のワンマンライブに出てもらったり…。
沖縄の音楽は、スーッと身体に染み渡るような感覚で、楽しくもあり、涙を流すお手伝いをしてくれる、今の私にとってなくてはならない存在になりました。
そして、沖縄といえばSaky。
私にとって初めてのライブハウスで、対バンしてくださった先輩であり、今は本当に仲良くしてくれて気にかけてくれるお姉ちゃんのようなお友達のような家族のような大切な存在。
ずっとおじぃに紹介したいなぁ…と思っていたところで、2020年の夏頃、さきねぇから『みるくてぃー』のMVについて相談を受けた時に、楽曲に三線が入っているのを耳にして「おじぃに出てもらえばいいじゃん!」と、思いつきでおじぃに電話をしてその場で了承頂き、初めましてをしたのは撮影日当日。笑
2人の初めましての瞬間に立ち会えた事が私は何より嬉しくて、そして何よりこの曲もMVも大好きで、こんな形で携われたことが本当に幸せでした。
この時から1年と数ヶ月。2021年11月から体調を大幅に崩してしまい、こんな心身との長いお付き合いが始まった私を、おじぃもさきねぇも本当に気にかけてくれてSNSを更新できていない間も、連絡すらまともに返せない間も、ゆっくりゆっくり待ってくれていて。
そんなSakyのワンマンライブで、おじぃがO.A.をする、一緒に歌わせてもらう事を断る理由がありませんでした。
正直なところ、まだステージに立つのも、人が多いところに長時間滞在するのも、自信が持てず、ライブをしたい気持ちと、そこに至らない自分の体力や気力に、不安も大きかったです。
その不安を打ち消してくれたのが、会場へ足を運んでくださった皆様の暖かいお言葉でした。
「元気にしとる?」
「久しぶりやねー!」
「待っとったよー!」
「ゆっくりShoKoちゃんのペースでね。」
「歌聴いて泣いちゃったよー。」
言葉と言うより、もうお顔見た瞬間私泣いてましたよね。笑
教育現場で働いていたことと、今のご時世が重なり、体調を崩す以前からこれだけ対面でライブができていない期間があったにも関わらず、コロナ禍以前にライブを聞きに来てくださっていた方々が会場に…。
インディーズも含め、これだけ数多くのアーティストがいる世の中で、自分が歌うことを待ってくださっている方が居ること、決して当たり前じゃないんですよね。
「普通・日常」の意味対する言葉は「有難いこと」
父によく言われる言葉です。
普通・日常に起きることではない事が起きているから有難いのだと。
私の今の現状も、ここ1年間で経験してきたことも、普通はなかなか経験できないことだからこそ、有難いことなのだと、そう言われました。
今の心身の状態になるような出来事が重なって有難いだなんて、って思われるかもしれません。私も最初はそう思っていました。でも、人が経験できないようなことをさせて貰えた今だからこそ、私に歌える歌があるのかな、最近になってやっとそう思えるようになりました。
そんな折に、こうして歌う機会を作ってくれたさきねぇ、おじぃ、池しゃん。一緒にライブを盛り上げてくださったマーシーさんや、たいち、そして会場に来てくれたお客様。
当たり前じゃない、最高に幸せな時間を、本当にありがとうございました。
またすぐに元のペースに戻して歌っていく…というのは難しいですが、少しずつ、ゆっくりと、またステージで歌う日を目標に、療養生活続けながら、音楽も頑張って生きたい所存です!
長々と書いちゃった。笑
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます☀︎
ShoKo
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