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アメリカ移住10年で感じたメリット・デメリット

アメリカ生活10年:なぜ来たのか?住んで良かったこと・悪かったこと

平凡な毎日を過ごしている私。結局どこに住んでも「慣れ」だなと思う在米歴10年。
今日は、なぜアメリカに来たのか、住んでみて良かったこと・悪かったことについて書いてみようと思います。


なぜアメリカに来たのか?

高校3年生の頃、何をやっても続かず、特にやりたいこともなかった私。先生に相談したところ、「とりあえず上京していろんな仕事をしてみたら?」と言われ、それもアリかもと思い、大学受験をせずに卒業と同時に上京。中学・高校とあまり上手くいかなかったこともあり、環境を変えたかった。

怖いもの知らずだった当時の私は、スーツケースひとつで初期費用のかからないシェアハウスに入居。とにかく様々なバイトを経験した。中でも長く働いたホテルでの接客を通じて「物流の仕事に興味がある」「やっぱり海外の大学に行きたい!」と決意。さらにバイトを増やし、5年かけて留学資金を貯め、ついにアメリカへ。

当時は情報収集力もなく、とりあえず学費が安く、タックスフリーで治安も良さそうなオレゴン州を選択(今こうして生活できているのでラッキー!笑)。費用や勉強への不安から、まずはコミュニティカレッジ(コミカレ)に入学。最初の学期だけ ESL(English as a Second Language) を受講し、その後は通常クラスへ。勉強が得意ではなかった分、学期ごとに スタディグループを作る・教授のオフィスアワーに通う・学校のチューターを活用する など、とにかく努力した。また、できるだけ英語力を伸ばすために、積極的にネイティブの友達を作るよう心掛けていた。

「アメリカには4年間しかいられない」「高いお金を払った分、全力で頑張ろう」
今まで本気で努力したことがなかった私が、初めて本気で取り組んだ時期だった。


人生の転機:現在の夫との出会い

コミカレ2学期目、なぜか必修科目でもない政治のクラスを取ってしまい、初めて単位を落としそうに。そんなときに今の夫と出会い、助けてもらいながらなんとか単位を取得。そのまま交際スタート。

正直、「アメリカにいられる期間は短いし、シリアスな関係じゃないなら付き合う意味がない」と当時は思っていた。でも、彼とは最初からとても居心地が良く、半年で同棲を開始。その後、なんとかコミカレを卒業!


大学編入と夫の入院、そして結婚へ

大学へ編入し、本格的に 物流・サプライチェーン を学び始める。しかし、最初のクラスがあまりに難しく「この専攻で本当に大丈夫?」と悩む日々。そんな中、大学編入後に引っ越したばかりのタイミングで 夫が突然入院

毎日病院に泊まり込み、医学用語と格闘しながら付き添い(何もできなかったが…)。幸い、病状は回復し、夫は大学生で収入が低かったため 州の保険で医療費がカバー され、ここで アメリカの医療費の恐ろしさ を実感。

この出来事をきっかけに絆が深まり、結婚を決意。プロポーズを受け、グリーンカードを取得。


就職、転職、そして現在

日系物流企業で就職 (輸出入業務)(2年勤務)
・大学卒業と同時にメンターの勧めで 木材会社へ転職(輸入業務)
・コロナ禍で燃え尽き症候群になり 半導体の会社に転職/一度セールスアシスタント職へ
・やっぱり物流が好きだと再認識し、同じ会社で現在の部署に移動


アメリカに住んでよかったこと

多国籍な環境で、固定観念が少ない
 → 「こうあるべき」という価値観がなく、個性や意見が尊重される。

日本にいたときより友達ができやすい
 → 日本のような「暗黙の了解」や「距離感」があまりないので、気楽。

細かいことを気にしなくなった
 → 見た目や服装に対するプレッシャーが少なく、おしゃれに無関心な私には快適。

料理をするようになった
 → 日本のように便利なコンビニがない分、料理をする楽しさを知れた。

メンタルヘルスを大事にする人が多い
 → 田舎でゆっくりした時間が流れ、心の健康を意識できる。


アメリカで大変なこと・住みにくいこと

医療・健康保険の問題(圧倒的1位)
 → 日本のように気軽に病院に行けないし、高額な医療費が怖い。

治安の悪さ(犯罪・薬物)
 → 地域によるが、安心して歩けるエリアは限られている。

生活コストの高さ
 → 住む場所によっては、日本よりも物価が高い。

日本のような娯楽が少ない(基本アウトドア)
 → でも逆に、日本に帰ったときの楽しみが増えた!

車社会で移動が大変
 → 住んでいる町にはバス・電車があるが、10分の距離に1時間かかるレベル…。車は必須。


最後に

アメリカに来た理由も、その後の人生も「とりあえずやってみる」から始まった。でも、結果的に今こうして生活できているし、人に助けられ生きてる私はラッキーだったなと思う。色々大変なことや悩みは尽きないが。

結局どこにいても、環境よりも「自分次第」。
今後もゆるく、自分らしく生きていきたい。

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