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アメリカ歯科助手資格について
いざアメリカで歯科助手の仕事を探そう!となった時、
「アメリカの歯科助手資格ってどんなもの?」
となりますよね。
今回はこのテーマで書いていきたいと思います。
まずアメリカは各州でルールが異なりますので、詳細については以下のリンクから確認していただくのがオススメです。
各州により要件にバラつきはありますが、給与レベルを気にしなければ経験なしでも雇用してくれるオフィスはたくさんあります。
すでにアメリカでの就労可能ビザを持っていれば理想的です。まだ取得していなければ、自力で取得するか、あるいはビザサポートを雇用主に依頼する必要があります。
私の場合は日本でのキャリアを頼りに最初の仕事を開始したのですが、日米のオフィスにおけるさまざまな違いについての知識が皆無で戸惑うことが多かったです。
今振り返って考えてみると、
「アメリカの歯科助手(dental assistant)に関する基本的知識が得られる勉強を日本で終えてから渡米すればよかったのに」
という大きな後悔があります。
実際の現場での治療手技は日本とほぼ同じなのですが、
器具名、材料名、デンタルチェアのパーツの名称、治療ルームやカルテの呼び方等、詳細に渡って日本との違いは至るところにありました。
例えば日本では診療記録のことを
「カルテ」と呼びますね。
これはドイツ語に由来した言葉なので、アメリカでは使われていません。
アメリカではChart(チャート)と呼ばれるのが一般的です。
次に診療室についてです。
日本では各デンタルチェアのことを「1番チェア、2番チェア」のようにチェアという単語に番号をつけて呼ぶことが多いです。
しかしアメリカでは Dental Operatory という用語を短縮した Opという用語が使われるのが一般的です。
(Treatment Roomを使う医院も一部あります。)
これらのような些細な違いがたくさんあるため、たとえ基本的な英語が聞き取れたとしても
"Can you bring the next one in op 1 with his chart?"
みたいな指示をされると、
「?????」
となってしまうわけです。
もし上記の違いをあらかじめ理解していれば
「次の患者さんをカルテと一緒に1番チェアに案内しておいてくれる?」
という指示だと簡単に理解できます。
私の場合は現場でこのようなさまざまな悲惨な経験を重ねた結果、アメリカの診療システムを理解するための基礎的知識習得の必要性を痛感しました。
結局、自力でリサーチを行って、アメリカの大学と提携したオンラインオンリーで学べるdental assistant courseを見つけ、受講しました。
幸いなことに4ヶ月程度で全ての課程を終え、アメリカの大学の名前が記載されたCertificateを取得することができました。
実は、このCertificateにはかなり感謝しています。
というのは、単に実務的な知識が増えただけでなく転職時にもかなり有利に働いたように思えるからです。
また、このようなdental assistant courseを修了すると、それをDental Assistant National BoardによるNELDA(National Entry Level Dental Assistant)の受験要件として使えるため、大変お得に感じました。
NELDA(National Entry Level Dental Assistant)は歯科業界未経験の人でも高校卒業資格さえあれば受験できる入門資格であり、これを足がかりにして上位の資格を目指す受験者も多いです。
アメリカのdental assistant資格に関するさまざまな情報は以下のリンクから確認できます。
私の場合はCDA(Certified Dental Assistant)資格取得後、現在はキャリアアップして口腔外科専門医にてSurgical Assistantとしてオペのアシストを主に行っています。
全身疾患に関する幅広い知識から麻酔管理に関する実践的な手技まで幅広く臨床で学ぶことができる現在の職場では毎日が勉強の連続です。
自分のキャリアに関する今後の目標はいくつかあるのですが、とりあえず
DAANCE(Dental Anesthesia Assistant National Certification Examination)突破を当面の目標としています。
これは
AAOMS(American Association of Oral and Maxillofacial Surgeons):アメリカ口腔外科専門医学会
主催の試験で、今後のキャリア形成のため現在受験勉強中です。
これらの勉強の内容や経過も少しずつNoteにアップしていきたいと思っています。
今回は以上です。
お読みいただきありがとうございました。