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緊急対応〜①気道閉塞、異物誤嚥(意識あり)~

今回から私の業務の一環である緊急対応について書いてみたいと思います。

記念すべき??1回目ということで、

今回は緊急対応の中でも

気道閉塞、異物誤嚥(意識あり)

~Airway Obstraction, Aspiration of Foreign Body (Conscious)~

の場合についてです。

そもそも

「なぜデンタルアシスタントに緊急対応の知識が必要?」

と思われるかもしれません。

はい、私も日本で歯科医師として勤務していた当時は

「緊急対応はすべてドクターとしての自分の責任と判断で行われるべき」

「歯科助手には119番通報くらいしか期待しない」

と思って仕事をしていました。

しかし渡米して口腔外科専門医でSurgical Assistantとして勤務するようになってからその概念は180度変わらざるを得なくなりました。

こう言ってしまうと日本の歯科医療関係者の方々から袋叩きにされそうで怖いですが、

「アメリカと日本では歯科医療のレベルが比較にならないほど違います。」

特にアメリカの専門医レベルとの格差がかなり大きいと感じています。

ときどきアメリカのドクターから

「あなたもアメリカのドクターライセンス取ればいいのに」

と声をかけられることもありますが、

率直にいって

日本の歯科医師免許を保有する私の実力はおそらくアメリカの歯科衛生士、歯科助手のレベルと同等に感じている

ため、

「お言葉だけありがたく受け取っておきます」

と心の中でつぶやいています。

では、デンタルアシスタントとしてどのくらい緊急対応に従事しているか?というと

「ドクターと同じレベルの知識、判断能力をもち、かつそれを実行、サポートする」

ということで、よりわかりやすく説明すると

「法律で規制されているドクターのみが行える医療行為を除き、ほぼ全ての処置を行うべき立場にある」

という感じです。

というわけで、前置きが長くなりましたが、ここから具体的な内容に入りたいと思います。

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