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NATO phonetic alphabet とアメリカ生活

今回は私のアメリカ生活でのNATO phonetic alphabet に関する体験を書いてみたいと思います。

まずはじめに、

「NATO phonetic alphabet ってなに?」

というところですよね。

これは英語でコミュニケーションする時に聞き間違いを防ぐために有用なツールのことです。

具体的には以下のように26個のアルファベットを頭文字とする単語が決められています。

Alfa, Bravo, Charlie, Delta, Echo, Foxtrot, Golf, Hotel, India, Juliett, Kilo, Lima, Mike, November, Oscar, Papa, Quebec, Romeo, Sierra, Tango, Uniform, Victor, Whiskey, X-ray, Yankee, Zulu.

日本で英語を勉強していた時には

「ふーん、そうなんだ〜」

という感じで、大して重要視することも無かった私ですが、アメリカで生活を始めてから

「これはアメリカ生活での必須ツールである」

という事実に気が付きました。

最近はインターネットの高速化と同時に書類の電子化やアプリの普及も進んでいるため、以前のように電話するという機会は減ってきています。

しかし、それでも

「やっぱり電話しなければダメ」

という状況は結構あるものです。

病院、美容院の予約や変更手続き、役所への問い合わせや子供の学校への連絡等の日常生活における必要性に加え、いったんアメリカで仕事を始めたら電話応対(Telephoning)は基本業務のひとつです。

私は今でこそ診療業務に特化したポジションで働けるようになり電話応対する機会は減りましたが、電話応対が必須だった頃には電話が鳴るたびに

「とてつもない恐怖感」

を感じていたものです。

中でも相手が私の英語発音を理解してくれなくて、

Excuse me?

What was that?

Come again?

Could you repeat it?

と言われて同じ単語を繰り返すものの、

「それでも相手が全然理解してくれない」

時には毎回果てしない絶望感に苛まれていたものです。

しかしアメリカで働くということは社会の一員として自立している必要があり、安易に他人に頼るわけにもいかず自分でなんとかする必要がありました。

そこで私を救ってくれたのが、

NATO phonetic alphabet

なわけです。

私は日本人にありがちな特徴的な英語アクセントには以下の3つがあると思っています。

まず第一に、

「LとRの違いが発音できない」

第二に、

「BとVの違いが発音できない」

第三に、

「TH の音が日本語の(さ)になってしまい、理解してもらえない」

私の英語はいまだにこれらのアクセントまみれなわけですが、少なくともそれらを自覚してはいます。

そのため、自分がこれから発音する予定の単語が8割方相手に理解してもらえない可能性が高いという事実をあらかじめ予測することができるのです。

なので、例えば

Village

という単語を相手に伝えようとするときに、

Village, V is Victor, I is India,

というように、相手から聞き返される前に先手を打つことが可能となります。

すると、前述の

絶望感な瞬間

を回避することができるわけです。

そんなわけで、NATO phonetic alphabet を完璧に丸暗記している私ですが、それでもアメリカ人の自由さ、気ままさには毎回振り回されています。

というのは、彼らは

NATO phonetic alphabet もどき

な表現を勝手に作り出してしまうからです。

例えば、

N is Nancyとか、
(いやいや、NはNovemberだよー)

D is Dog とか、
(いや、DはDeltaです、、)

Q is cucumber !!!!

に至っては、「Q : キュー」の音しか一致してないよね、、、

ということで、今回は私の愛するNATO phonetic alphabet について書いてみました。

お読みいただきありがとうございました。





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