マイストーリー③ 結婚、小さな新居でみつけたもの
自分の家を、ママと子供、家族一人一人にとって
「自分はありのままで愛される大切な存在」
と心から安心できる場所にしたい。
どうやって私がここにたどり着いたかを綴っています。
①②はこちらから↓
マイストーリー①淋しい幼少期と4校通った小学校時代
マイストーリー②単身渡米、住居の道へ
*
仕事に忙しい独身時代を経て
私は、35歳になる直前で結婚した。
夫は、独身時代に買ったマンションで一人暮らしをしていて、
必然的にそこが私たちの新居になった。
タワーマンションの最下階、1LDK。
13畳くらいのLDKと5.5畳の洋室があった。
リビングと洋室の距離は、1.5歩くらい。
都心に住むには悪くない広さだけど、
キッチンに食器棚を置くスペースがない。
クローゼットは、幅1メートル強で大人1.5人分ほど。
シューズインクロークは、夫の趣味の鉄道模型がぎっしり。
夫1人で作りつけの収納を全て埋めるほど
モノがつまっているところに
私が入りこんだものだから、
「収納がたりない」といつも思っていた。
「収納がたりない」から、
自分専用のタンスとハンガーラックとローボードを買った。
5.5畳の洋室は、
セミダブルのベッド、パソコンデスク&チェア、
ハンガーラック、タンス
と大きめの家具で部屋がほぼ埋められた。
これでも。収納がたりない。
この時の私は、収納をふやすことばかり考えていた。
*
そんな時、
私は、妊娠し家族が増えることになった。
大人2人でパツパツの小さな家で、
赤ちゃんとどうやって生活するの?
このままでは
赤ちゃんの服や育児に必要なモノが置けない。
家具だってもうこれ以上置けない。
収納をふやすことばかり考えていた私は、
この時初めてモノを減らすことを決めた。
初めのうちは、
「必要ない」と断言できるものだけを処分。
モノと向き合っていると、色んな感情がわいてくる。
服だって、いちいち
「これはジャーナルスタンダードで買ったワンピース。
会社の〇〇さんに可愛いって褒められて嬉しかったな」とか。
ただただ、
その時の自分の気持ちと向き合った。
少しずつ。少しずつ。
モノで溢れていた部屋が、すっきりしはじめた。
*
「あぁ、生活に必要なものってほんのわずかなんだ」
この気づきがおりてきた時の瞬間を
私ははっきりと覚えていて。
この時から、私のモノへの意識が変わっていった。
食器も夫が100円ショップで買ったモノばかりだったけど
大好きな白山陶器のショールームで
ウキウキしながら少しずつ買いそろえた。
相変わらず、食器棚はないけれど
「気に入ったモノ」や「大切なモノ」が
自分を満たしてくれることを知った。
息子との生活がはじまってからも
暮らしやすさへの試行錯誤をつづけた。
少しずつ。少しずつ。
夫1人の家が、私たち夫婦の家になり、
家族で暮らす大切な家になった。
そこは、小さい頃から引っ越しを繰り返した
私にとって13軒目の家だった。
「どんな家でも、私はその場所を自分の家にできる」
そう気づいた時、
私はすごく安心した幸せな気持ちになった。
マイストーリー④ 2人目出産、夫単身赴任、完全ワンオペになった私
に続きます。