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友の旅たちと新たな決意

先週末
私の教え子から
泣きながら電話がかかってきた

私が修士1年生の時に
高校の生物の非常勤をしていた
仲良しの生徒
と言っても
6つほどしか年の差もなく
当時3年生であったので
卒業時に連絡先を交換して
その後も
交流が続いていて
私の結婚式にも呼ぶほど
本当にいろんな時間を 
共にしてきた教え子

−親友が死んじゃったの。今朝。
そう
教え子の幼馴染で親友の女の子
もちろん私の教え子であり
大切な友達
その彼女が息を引き取ったのを
看取ったんだと

ショッキングで
何がなんだか分からない頭の中で
ただただ
震える電話越しの声に
耳を傾けながら
状況を聞いて
実感も沸かなくて
涙よりも
悲しみとご家族を思うと
心が締め付けられた

それから
何をしていたかわからないけれど
先週一週間は
ずっと亡くなった彼女のことを
想い偲び過ごしていた

その間も
主人が出張だったり
年長さんの次男の
保育園行事も重なり
お別れ遠足のお弁当作りに
学校訪問
ずっと続いている鼻水のため
小児科へ行ったり
もちろん
自分の実験も遅れては行けなくて
日々のミスの無いようにと
息つく間もない時間が過ぎていく

でも
どこかで彼女の面影を追い
教え子たちからの
ラインが頻繁に鳴る
寝られなかった

1日
葬儀の前に
少しだけ
彼女に会いに行ける時間をもらい
最後のお別れに
安らかな顔

成人では100万人に4人確率の
小児ガンに罹り
仲良しの友達以外には
話さず
ずっと直向きに
家族のため
幼い娘のために
強い抗癌剤にも耐え
ガンに一人向かっていた
見つかったとき
余命半年だったそう

私の母の時と重なる
母もステージ4の胃がん
転移もしていて
手術の施しようもなかった 
ただ緩和医療しか受けられなかった

幼い娘さんへ
手紙
旦那さんが困らないように
ラインに残していた
伝言

全て彼女は
分かっていたんだって

母も私に託した 
−お父さんのこと、よろしくね。

今日は
母の23回忌
母の思い
彼女の思いが
私の心へ
泣いてばかりではダメだよね

突き抜ける青空のように
心高く 前向いて
母の分まで
彼女の分まで
生きていく
そして
弱い自分の奮起して
芯の強い女性になりたい
向き合う自分の人生
後悔の無いように

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