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「股の間から何かが出ている」86歳母の話
母がトイレから出て来て「血が出ているんだけど、前にやったことがある痔だと思うから、病院に連れて行って」と言ったのは昨年末でした。
話を聞くと、血が出ているだけではなく「股の間から何かが出ている」と言うのです。また、出ている血を拭くとき、後ろからではなく前から拭いていると言います。話を聞いた私は「??」となり「血や何かが出ている場所って、肛門ではなく子宮からなんじゃない?」となりました。母の話を整理した結果、肛門科ではなく婦人科を受診することにしました。
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自宅近くの個人病院の婦人科を受診したところ「子宮脱」との診断でした。しかし、子宮の奥の検査ができなかったため、市内の市立病院を紹介され検査するよう勧められました。
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後日、市立病院を受診すると「子宮の奥に影があるが、こちらで検査をして緊急事態になった場合、手術対応ができないため、〇〇市立病院(隣接市の市立病院)を受診してください。子宮脱については、リング(ペッサリー)を挿入しておきます。」とのことでした。
リングを挿入した母は、子宮脱の大きさが以前はリンゴ程度だったものが、ピンポン玉くらいになった様でした。
子宮脱は、体の外に臓器が出ているため、イスに座る時など邪魔になり座りにくいようで、痔用のドーナッツクッションを使うと、少し楽に座れるとのこと。また、カーブスに通っている母は「マシンに座る時、位置が大変なのよ」と言いながらも、頑張って続けています。
出血も続いており、日常的に整理用ナプキンを使うようになりました。
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隣接地の市立病院を受診すると、子宮脱の他に子宮体がんの疑いがあるとのこと。
手術を受けることが可能か否か、MRI・生理機能検査・血液検査・心電図検査をしたところ、希望すれば手術は可能。子宮体がんか確かめるための細胞診検査の結果は、グレーゾーンの3とのことでした。
今後の治療方針として先生から提案されたのは
1.手術をして子宮と卵巣を摘出する。術式は腹腔鏡手術で5泊6日。子宮体がんであった場合、治療をすることができる。
2.がんか否かを確認するため検査入院をする。1泊2日。
3.手術をしない。子宮脱については、リングを使用するか否かにて対応。この場合、1~2年は今と同じ生活を続けられると思うが、5年先は分からないとのこと。
2を選択した場合でも、麻酔を使用するため体への負担が大きく、お勧めしませんとのこと。「1.手術する」または「3.手術しない」どちらか選択するよう言われました。86歳と高齢なため、手術する場合は高リスクであることの説明を受けました。次回1か月後の診察日に結果を伝えることになりました。
以前より出血が多くなり、また尿意を感じても排尿しにくいため、急遽診察してもらいました。リングと接している皮膚が炎症ぎみで、出血している様子。感染してはいけないため、リングを外してもらいました。
手術をするか、しないか、決めるのは本人の意思が1番です。
手術をした場合、痴呆症となる可能性もあります。
手術をしなかった場合、子宮体がんだったとしても治療をすることはできませんし、子宮脱のために日常生活の不便さを抱えたまま生涯生活していくことになります。
本人いわく「手術中に亡くなってしまうのは良いわ。手術をして、寝たきりになってしまったり、ボケてしまったら仕方がないことと受け止めるわ。でも私は、手術しても大丈夫だと思う。」と発言あり。本人の中で、手術することに決心がついたようです。
家族としては、母の意思を尊重し見守り、支えていくだけです。
これからも、お友達とお茶したり、カーブス行ったり、家族で旅行に行ったり、楽しいこと沢山しようね~😊