最近、どこかで…【2024.3.17 推し活の話】
*この記事は語彙力が不足しています。記事を読み進める際は、周囲の方などに十分ご注意ください。
現実と向き合った記憶
まず向かったのは吉祥寺。日曜だけあってどこも混んでいて、結局行きつけのマクドナルドへ。
ホットレモンティーとプチパンケーキ、限定の抹茶黒蜜わらびもちパイを注文し、ダゾーンでサッカー中継をチェックするという現実と向き合った。ハーフタイムにはホットアップルパイを投入し、19時を過ぎる頃にいい感じで空腹感が出るよう食事量を調整。先ほどのわらびもちがかなり効いている。
後半途中、異世界にいるお姉さんが自撮り付きでXを更新。試合時間だと確か65分くらいか。
この時点でスコアは負けていてそのまま負けるのだが、もうそんなことはどうでもよくなった。
ビジュアルが良すぎる、可愛い…。
試合がどうでもよくなったとはいえ負けは負けなので、時間が余ったところでまだ観ていなかったYouTubeの動画を観た。店の中で声を出して笑いそうになったが、今思うとこれが効いた気もする。
既に感情が迷子というか、多少緊張してそわそわしたまま電車へ。Switchを持ってきていたものの、リュックサックから出すことはなかった。スマホを充電しつつ音楽を聴きながら、うたた寝したりしなかったりしつつ現場に到着。
厳密に言うとそこは異世界の入り口。開店直前にお姉さんが現れ、『チケット…いや、お名前を確認しますので、ご準備の上』といった案内が行われたが、あのお姉さん…どこかで見覚えがある。
私の気のせいだろうか。
到着直後の記憶
私が迷い込んだのは、異世界の酒場だった。
先程のお姉さんは町娘で、この酒場では新人のウェイトレスらしい。
『お好きな席へ』と案内され、勘で席を選んだ。
ウェイトレスさんが予約者名の確認に来たので、現実世界でネット予約していたスマホの画面を見せて確認してもらった。ウェイトレスさんは私の名前(食券)が確認できたので次のお客さんのところに行こうとしたが、ほんの一瞬だけ二度見された気がした。何か身に覚えがあったのかな。ある程度何を注文するかは決めていたけど、場の雰囲気に慣れるべくあえて長考した。ウェイトレスさんが近くに来たところで声をかけ、『パスタと、みかんジュースで。とりあえず以上』と注文。
異世界だから普通に納得していたが、冷静に現実世界のサイゼリヤ店内で考えてみればもう既にこの場面だけでも非日常的体験だったことがわかる。
先にみかんジュースが到着。この世界ではりんごが襲ってくるらしく大変なんだとか。みかんはりんごより楽らしいがそれでも大変らしい。
私がどんなタイプの人間かと聞かれたので『あまり能力がない人間ですね』と答えたら笑ってもらえた。異世界でも自虐ネタは効くらしい。
現実世界で言うところのPayPayが使えるかどうか聞いたお客さんがいて、ウェイトレスさんが確認の上『PayPayっていうものが使えるそうです』と回答すると、どこからか『異世界Pay』という声が聞こえてきて、さすがに笑ってしまった。
前世の記憶が蘇ったらしい
*以下の()内は私の心の声として読んでください。笑
先程二度見してきた気がしたウェイトレスさんがこちらへやって来て『あれ、最近どこかで…』と私に言ってきた。思わず声を上げて大笑いする私。
ウェイトレスさんに『あれ?ちょっとイメチェンした?』とまで言われる(どうしたんだろう)。そしてウェイトレスさんが向かい側にいた2人のお客さんに気づく。周辺にいた3人の客にはどこかで見覚えがあったらしい。私はお客さん達にも見覚えがあったので、お客さん達に笑顔で会釈した。ウェイトレスさんは『あぁ、前世の記憶が…』と言い、頭を抱えてしゃがみ込んだ。
(さすがに『なんであんたが…なんであんたがここにいるのよぉ!!』とまでは言えないだろうが、私自身はここまであまりにも身に覚えがありすぎる)
酒場にいる商人のお兄さんがパスタを持ってきてくれて、お腹が空いていたので『ありがとうございまーす!』って言った気がする。やってきたのはドラゴン肉のミートボールパスタ。美味しい。パスタを食べていたときだと思うが、通りかかった商人さんが『最近どこかで…』と声をかけてきた。私は思わず咄嗟に『ですよね!?』と返す。
(どこかの世界線ではダルそうな兄だったし、どこかで物語の考察もしていた気がしたが…)私はパスタを結構ハイペースで食べ終えたらしく、通りかかったウェイトレスさんに『はっや!!!』となかなかの声量で言われながらお皿を下げてもらった。(ちょっと素が出てないか?)
ハッピーハッピーハッピー
みかんジュースを飲みながら酒場の楽しい雰囲気を満喫する。ヴァイキングさんはハイペースで飲んでいて2回くらい『楽しめてるか?』って聞いてくれた。『酒が入ってないと真っ直ぐ歩けない』と言って歩き、飲み干したジョッキを酒場の長に渡して水を頼むと毎度ビールが注がれていて笑った。
商人さんは酒場の女将さんに的確なツッコミを入れて笑いを取り、看板奏者さんはピアノの生演奏を披露して終盤には歌い踊ったり。異世界に迷い込んだ勇者さんとヴァイキングさんの飲み対決、酒場の女将さんは大忙しだったなぁ。
そして終始短距離を繰り返し激走していたウェイトレスさんお疲れ様、めちゃくちゃ足速かったよ。
途中で通りかかった時に『楽しめてる?』って声かけてくれて、とてもありがたかったなぁ。
(そんな場面どこかで…でも存在しない記憶)
異世界でも推し活
2月の推し活(舞台観劇)に引き続き、今回も現実世界から推し活クリアファイルを持参していたので、予算内でウェイトレスさんのチェキとメッセージカードを購入してきちんと現実世界の自宅まで持ち帰ることができた。
ウェイトレスさんにチェキを注文する際に自分のキャラ設定が一瞬飛んでしまい、『お姉さんのチェキってありますか…?』とつい幼児返りしたような喋り方で聞いてしまったが、問題はなかった。
メッセージカードは最後まで迷ったけどやっぱり記憶として貰っておきたいと思い、物販のラストオーダーでウェイトレスさんに手を挙げてお願いした。
物販のお渡しは終盤だったのでそれはまた楽しみで、そわそわしていた。
チェキは商人さんに撮ってもらった(あれ、そんな場面確かどこかで…でも存在しない記憶)。
すぐ隣に可愛いウェイトレスさんがいてドキッとしつつ、撮る前にきちんとポーズが取れて良かった。とにかくウェイトレスさんの距離感の詰め方がうまくて、めちゃくちゃドキドキした。
メッセージカードは目の前で書いてもらった。『あまりおしゃべり出来なくてごめんね』と言われたが、私としては元気に動き回ってるウェイトレスさんが見られて満足だったというのに『大丈夫〜』としか声に出せていなかった。もう語彙力ゼロ。
そうしてメッセージカードを直接受け取った(確かどこかで同じように受け取る場面あったよね…でも存在しない記憶)。
現実世界に帰る時
そろそろ閉店ということで帰り支度。着ていたスウェットカーディガンを丸めてリュックにしまい、スウェットフルジップパーカーを取り出して着た。
『メガネ外そうかなぁ…』と私が迷っていると、ウェイトレスさんに『なんで?』と言われた。
私の中ではこのメガネが前世(職場)にて蛍光灯が眩しいという理由で購入したものであり、異世界にいる時はかけ続けるという設定だったので、「現実世界に戻る時には外すべきか?」と迷った。
しかし、店外に出るまではメガネを外さないと決めて、帰ることにした。結局は帰宅1時間後くらいまでそのままかけていたけど。
ウェイトレスさんが可愛すぎて私が最後に何を話したかなんてうまく覚えてないけど、最後にハイタッチして、出入り口の前で『頭ぶつけないでね』って私の長身に気を遣ってもらって、それで『また来てね〜!』って言われてお店を出た、ってことは覚えてる。
余韻に浸りたくて別の駅まで歩こうとして、スマホのGoogleマップで地図だけ見たのに経路出し忘れて少しだけ迷子になって、デイリーヤマザキに寄ってレッドブルを買いたかったけどそもそも寄り忘れ、そのまま電車に乗って、気づいたら家。
あーあ、現実世界に戻っちゃった。
(あと、私はどうしてサイゼリヤで文章書きながら泣いてるんだ?)
帰ってからPCで推し活に使ったお金をExcelシートに反映し、自分のXで感想を書いた。
「幸せな時間だったな…」と思っていたら、すぐ眠っていた。
あとがき
というわけで今回は異世界RPGの世界にある酒場で飲食を楽しむというイベントに行きまして、ウェイトレスさん役の推しフォロワーさんをかなり近くで観て目の前で会話するという体験をしてきました。何も考えずふらっと入っていって、しっかり楽しんで、現実世界に帰っていきました。
ウェイトレスさんと商人さんは2月に観劇した舞台に出演されていた上、Xでもやり取りさせていただいたので私としてはめちゃくちゃ見覚えがありました。そこで出会ったお客さんが2人来られていたのでこれまた懐かしいと思いつつ、さすがにそのことは異世界で言えないので…。笑
帰った途端、例のハッピー猫のごとくハッピーハッピーハッピーって歌いながらジャンプしたくなりましたね。186cmの25歳男性がそれをやるとダサいのでさすがに控えましたが。
一夜明けて目が覚めて、部屋にいたら布団の中でエモが爆発して、これではもう家族に会わす顔がないと。それで昼間から布団脱出してシャワー浴びて、イベント翌日とはいえ吉祥寺駅南口にあるサイゼリヤに夕方から4時間半くらいこもって、夕食を摂りつつ一気に振り返りを書きました(これは休職中だからこその過ごし方)。一夜明けて思い出すと「推しにメニューを注文する」というなかなか不思議な体験をしてきたことに気がついたので、そこは本編で書き加えた次第です。
ところで、今回酒場に行っていた「異世界食券くん」は普段の食券と違うリュックサックで度なしのメガネをかけたりしていましたが、服装は普段と大して変わりませんでした。異世界に迷い込んだ感が出ていた(と思いたい)。
むしろ異世界食券くんは私の癖(へき)を盛り込んだ人物だった気もします。これは余談ですが、あのリュックサックは妹からのお下がりです。あとメガネは元々私が仕事で使う為のモノで完全な癖までは反映されていないので、この記事を執筆する前にそういうメガネを買いに行きました。
新しいメガネは完全プライベート用にします。
最後に。
あの時間は本当にあっという間でした。
自分はエモを表現しようとすると長文を書くことしかできませんが、まだ記憶が新鮮なうちに感じたことを書き残すことができて良かったですし、この体験をとても嬉しく思っています。
リアルイベント2度目とはいえ、私の推し活クリアファイルにはまたひとつ思い出が増えました。
ありがとうございました。