感謝は自分の中でしか感じられないもの。自分が傲慢になればなるほど、この感謝の感覚は自分の中から消え去っていく。

傲慢、つまりは「自分が他人より優っていると思い込み、あたかも自分は特別に扱われるべき」と思ってしまう事は、自我を持つ我々人間がやってしまいがちなエラーです。

ここでの考察は、この傲慢さという態度は、人が人を判断する態度に思いがちであるということです。

あの人の態度は傲慢だ。

無論、それはその人、とある人のことを傲慢と思ったことなので良いのですが、実は一番困る傲慢さは実はこれではない。

他人から傲慢だと思われるくらいの傲慢など、かわいいものなのです。

では一体その一番困る傲慢さとは何か。

自分自身がこの人生に対して傲慢になることだということです。

自分の思い通りにならない、いかないことを受け入れることができず、さらには自分の取り組みを棚に上げ、自分は特別であると勘違いをしてしまう。

この傲慢さを持ち続けるとどうなるかというと、他人に感謝を要求するようになるのです。

本当に困ったものです。

そして他人にすることは自分にしていることと同義であることは基本中の基本ですから、自分から感謝がなくなっている証。

感謝という名のこの森羅万象を受け入れる事ができなくなり、宇宙の断片としてこの無意味な世界を彷徨うただのエゴとなってしまうのです。

これは強さに見える、強さであると錯覚してしまう最大の弱さです。

さらに自分は宇宙に生かされているのではなく、自分で生きているという更に傲慢なサイクルに陥ってしまう。

感謝は自分の中でしか感じられないもの。

自分が傲慢になればなるほど、この感謝の感覚は自分の中から消え去っていくのです。

自分が傲慢になっていないか。

「自分」で人生を操作していると勘違いしていないか。

常に自問して生きてください。

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