2020.10.05記 高橋未歩銅版画展「Merry-Moo-round」

画像1 案内状を頂いたので個展を観に高崎へ。作品を購入したことのある女性銅版画家さんの作品展です。コロナで企画がいったん中止となり、再企画での実施です。今回も開催を迷われたようです。
画像2 本来は東京の工房で製作することが多かったようですが、コロナ禍で工房が使えず、自宅では大きな作品やメゾチント・アクアチント技法での製作が難しく、エングレービング(ビュラン彫り、ビュランと呼ばれる彫刻刀で細い線を彫り製作する最も古い銅版画技法)による小品が主となっています。これは結果的に作家さんにとって良かったと、第三者的には思っています。雰囲気で胡麻化すこともできそうな技法を使えず、基本に戻って線だけでの誤魔化しの利かない製作は、今後に生きそうに思えます。
画像3 実は、これまで3作を購入していますが、前回は新作ではなく旧作を購入しています。新作に停滞が感じられたからです。昨年11月の個展はたまたま私自身の展示と重なって観られなかったのですが、あまり気が進まないでいました。今回も他に用事が無かったら立ち寄らなかったかも知れません。そんなタイミングでのエングレービングでした。丁寧な仕事は好感が持てました。
画像4 棚の金属装飾品はご主人の作品です。
画像5 今回はこの、案内状に使われた原画を購入させて頂きました。細かく丁寧な仕事です。「コロナが生んだ」作品でもあるのでしょう。

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