カスが就活するとこうなる。まる1年就活した人間の話
人野です。
不定期に希死念慮を抱いています。
今回は就職活動を1年間続け、1社をなんとか内定した話をします。
もう二度と思い出さないために、ケリをつける意味合いで。
許 さ な い
就活開始
僕は25卒の大学生です。
1年生から現在まで大学生として引きこもりをしているわけですが、3年生となり、就職の風が吹いてきました。
そこで特になにも頑張りたくない僕は「早く始めれば終了も早いはずだ」という考えで23年の6月に就職活動を開始。地獄の始まりです。
なにから始めればいいのかわからないので、マルチのような勧誘をすることで有名な「encourage」という団体に登録。4年の在学生がサポーターとなり、就活生を支援するシステム。勿論彼らはある程度の知識を身に着け、面接を突破しその役割についているのですが、所詮は学生、トシがひとつ上なだけです。期待なんてできたもんじゃない。
そこで様々教えられるわけです。自己分析、業界のこと、適職ややりたいことの決定などなど。でも、どれもピンとこないものでした。
ここでひとつ、自己紹介をしておきましょう。
僕はそれまでの2年間ひきこもってたわけではなく、サークル活動や課外活動で人並には動いています。詳細は書きませんが、ESに書く材料ぶんくらいはありました。
しかし
僕がカスなんですね。
・就寝、起床時間が常にばらばら
・予定をメモしない
・これまでの人生で「頑張った」と思える経験がない
・執着や競争が嫌いで、負けることをむしろ選んできた
・頑張ることや努力が大嫌い
・「雑談」ができない
・夢や理想がなく、今に生きている
・飽きっぽい。常に中途半端
・謎のプライドと自信があるので、大切に扱われないとムカつく
・素直すぎる
・・・
う~ん、まだありそうだけど、やめておこう。
今のご時世、オンライン説明会が主流。朝の10時に入室。10時!?起きてるわけがないでしょ。これの繰り返し。
予定をすっとばすことが多いので、起床してすぐやることは謝罪文の作成。
そして、反省しないし、次頑張ることもしない。何も考えない。ただ、今に生きて、楽しいことに時間を使って、揺蕩っていた。
それでいいと思っていた。というか、今でもそう思ってる。
紹介会社への登録
自分で管理することができないので、就活を人に任せることにした。
いわゆる紹介会社。就活斡旋サイトと言えば良いか。1人、企業のサポーターがつき、適職の見極めから企業の提案、アドバイス、面接などの練習を行ってくれるらしい。
その実態は「労働力売買会社」。学生が紹介会社経由で入社すると、報酬が紹介側に入る。儲かるみたいだ。胸糞の悪い。
しかし、頑張りたくない学生にとっては需要がある。自分で仕事を探すのは嫌、どんな職種にすればいいのか考えるのも嫌、選考フローを調べるのも嫌。
こんなイヤイヤ期の子供みたいな20代をどうにかしてくれる。
心底カスだなあと思った瞬間でもある。
そして、ひとつ紹介会社に登録すると、
営業電話が山ほどくる。
情報が根っこで繋がっていて、学生の取り合いになる。
最終的に8社と契約した。断れよ。
初陣
初めて企業面接をしたのは8月だった。2カ月のインプットを経て、大企業の早期選考1次を突破、2次面接だった。
結果はお祈り。まあしゃーないと思って反省もせず、「将来どうなりたい」という回答にひとつも答えられなかったことなんて微塵も気にせず、眠りについたものだ。
ちなみに、僕は今でも「将来は死ぬ。今が100、後悔はしない。死ね」という考えで生きている。だから将来に関する展望への回答は純粋なウソだけで構成した。
これ以降の面接はあらかじめ用意しておいた「人野残滓」の人格とAI生成した「もっともらしい理由と再現性の高そうなエピソード」を融合し、雑にやった。あとは数撃てば当たると信じて。
大バカ者
初の本社面接は10月だった。それまでに落ちた会社は20社を超える。全て紹介会社からの紹介で、しかし本当に、本当によく落ちるので1社は契約を解除した。
本社面接は都内IT企業。面接は上々。ただ、「適性試験」がほぼ0点でお祈りとなる。そう。僕はかなり頭が悪い。
数学は子供のころから嫌いだった。もともと苦手だったが、出来なさ過ぎて泣くほどで、それで嫌いになった。数学を人生から排除するように生きてきたので、ペーパーの試験を見た時、頭が真っ白になった。ひとつも答えられずに提出されるペーパー。ああ、落ちたな。帰りの記憶が一切ない。
これほどの数弱なのに、どうしてITを?
僕もわからない。
なんでITなんですか?と訊かれることがクソ多かったけど、僕もわからないことを聞かれたって、知らないよそんなの。なんとなくだわ。
ちなみにここからSPIというゴミみたいな勉強をするが、SPIの参考書はすごい!本当のバカでもわかるように小学生みたいな文章で書いてある。最高。
でも勉強しても1週間で全部忘れるよ。なんでかって。
バカだから。
大バカ者2
12月となり、寒波がスーツを貫く。そんな中、僕はまたしても都内IT企業の本社面接に来ていた。山手線のクレイジーさを初めて実感した。
SPI勉強でのバカ隠し、面接練習が功を奏し、酒を飲みながらにも関わらず2次面接を突破。最終面接だった。
「本人確認できるものありますか?」
詰んだ。キャッシュレス過激派の僕は、身分証を入れてある財布を持ってきていない。焦って、持っていないことを伝えて最終面接。
結果は内定、、、、、、ではない。
面接の結果は内定だが、「本人確認証提示ができなかったことに対して謝罪がなかった」ことを理由にお祈りだった。
心底呆れた。メールチェックを怠ったゆえの失態だった。
これには紹介会社も苦い顔。これを皮切りに契約解除となる。
いよいよ死ぬか、農家
そこから受ける企業は殆ど覚えていない。ただ落ちまくって、消えまくって、予定を飛びまくった。60社超えたかな。どうだろう。
とっくに2024年となり、2月までには、3月までには、5月までにはとつぶやいているうちに6月になった。4年生も板につき始めている。
正直、死にたくてしょうがなかった。
むしろ、死んだ方が社会のためだと思った。
周りは就活に対して遅れ気味で、彼らは2024年の2月とか3月に始めている。そんな彼らも、みな内定を持って自分の時間を過ごしている。
そして「あの人野が!?」と驚いてくれる。それは慰めにはならない。
みじめで、無能で、生きるべきではない。ただのごく潰し。逃げて、逃げまくってきた先に、この景色があった。
うっかり首を包丁で切ろうか、それともドアノブとベルトを使って首を吊ろうか。楽に死ねたらいいな。これまでも楽してきたんだから。
生きるなら、農家でもやろうかな。就労農家になって、生きづらい思いでもしよっかな~~~~~。
内定。
よしゃ。
7月。待遇は悪い。都内IT。
やっぱ生きることにした。心が軽くなったし、人は簡単に矛盾を抱え込める生き物だから。
今でも全然死んだ方がましかなと思うことはあるけど、就活やってるときほどの希死念慮には襲われない。4月~7月までの期間は、時間の経過が奇妙だった。精神を病むとはこのことかと。
期間にして1年と1カ月。精力的に活動してた時期は9カ月。死にたい期間が3カ月。努力してない時間は生まれてから今までずっと。
人野の就活はここで終わる。
終わりに
僕の悪いところは「全てをナメている」。これに終始します。わがままで子供。雑で不誠実。ダラダラと長い期間続けているのも悪手で、ずっと全力を出さないままでした。「いつか終わる」が「いつになっても終わらない」に変わり、不安と悲観に支配されて死だけが明瞭に見えました。
勿論悪いのは僕です。でも、構いません。
だって死ぬから。
これです。これが努力しない原因。変わろうだなんてひとつも思わない。
果たしてこれを見る就活生がいるのか、定かではないですがメッセージを。
逃げれば逃げた多分だけ、居心地の悪い所に堕ちる。
就活は、「本当に終わらない」ぞ。
震えて眠れ。
以上です。
ありがとうございました。