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保険屋に水をかけないで
柴咲コウ主演の35歳の少女というドラマを見ています。ドラマの内容は別として、母親役の鈴木保奈美は劇中の仕事が保険屋のようで、昨日零細自動車整備工場の社長に、「福利厚生にもなる設計を作ってきました、見てください!」「しつこい!帰れ!」って水ぶっかけられるシーンがありました。
ステレオタイプの保険屋のイメージとはまだこれなのか、という感じですね。脚本が60代の人なので、保険屋=しつこいおばさんというのもあるかもしれませんが、視聴率の高いドラマでこう表現されているのでやはりそうなのでしょう。
そんなステレオタイプ保険屋の営業をしたことはありません、そんな営業をされたら私自身嫌ですし、子供の頃に人の嫌がることはするな、と教えられたので今後も全くする気もありません。
しかしそのやり方でやっている人は大勢知っています。いきなり設計書持っていってどうですか?なんて恐ろしいことをよく出来ると感心します。飛び込みをやったことのある人ならご存知のようにふつうの人は心が折れます。
飛び込んでも大半は「結構です!」で終わり。「はー、はー」相槌打ってても聞いてないのは見え見え、しまいには入り口で「聞いてるからそこで話して」と誰だかわからない人相手に台本読むだけ、これで壊れて辞めていく人がほとんどです。
この飛び込みという手法は私は苦手です。ですのでやらないと決めました。ところが会社組織というのは苦手なものを公平にやらせようとします、無理にでも飛び込みを強要する。
当たり前のようにうまくいかない、なぜうまくいかないのか?と先輩上司に相談する、あーだーこーだーとロープレとかでダメ出しされるわけです。がそんなのは時間のムダ。それでうまくいくなら貴方が売ってこいというお話です。
それで売れているならとっくに保険屋で独立してるでしょうということです。みんな売れずに頭抱えて結局おかしなことに洗脳されているだけで、営業なんてのは簡単な話で、買う気のある人だけに売ればいいだけなのです。
エスキモーに氷を売る本が流行りましたが、エスキモーには暖房を売るほうが簡単。営業は砂漠で水を売れば誰でも食っていけます、水ぶっかけられている時点で鈴木保奈美の役は行く先を間違えているのです。
この話をすると、ではどうやって自分の話を聞いてくれる人を探せばいいのでしょう?ということになります。ここで話がひとつ前進します、とりあえず嫌がられる営業スタイルから、自分の話を聞く人はどこにいるの?に頭の中が変わりました。
こうなれば嫌われて水をぶっかけられることもなくなります。さて私の話を聞く気のある人はどこにいるのでしょう?と考えてはじめて、ではこういうことを試してみましょうになるわけですね。
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