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何を欲しいかってそれじゃないよね

ニーズ喚起はどうしてます?と聞かれたのですが、なんだそりゃというお話しです。

某保険会社の教えによると、ニーズが無い場合にはニーズを喚起させ、欲しくさせないことには、成約できません。ですから必要、欲しい、と感じさせるためにも保険の本質に焦点を当てねばなりません。保険に入ることによって、自分や家族に対する経済的な不安から開放されるということになります。

一家の大黒柱にもしものことがあっても、子どもが大学まで行ける資金を確保するのが子供への愛情で、充分な貯蓄が無い人にとっては、月々わずかな掛け金で、何千万円という家族のその後の生活資金を準備することができます。保険というのは、精神的な安定、家族に対する愛が形を変えたもの、なんだそうで。

保険の必要性を説いて、保険とは愛ですと言うと売れるの?そんなわけないでしょう。上記の話で死ぬとか病気になるとかそこにニーズなんかありませんよ。

死にたい人や病気になりたい人は世の中にいないわけだから、死や病気を必要とか欲しいとか思うわけがない。まれに死にたい人はいるかもしれませんが、そういう人は保険の話にはなりませんし、もしいたとしてもこちらからお断りします。

つまりそんなニーズなぞ初めから無いのです。人はだれでも死にたくない、病気になりたくないわけです。そういう考えなのに、もし死んだらどうするんですか、病気になったらどうするんですか、っておかしな話でしょう。

私は「ご主人はどうせ死にやしないし、病気にもなりゃしませんよ。」と言います。もちろん相談者の奥様は驚きます。「仮りになっても国から遺族年金ももらえるし、住宅ローンも無料になるし」と言うと「えっ?」となります。

「そんなことより、お子様は18年後確実に大学とか進学すると思いますが、学費で500万円掛りますが、ご準備はお済み?」で話は終わりです。

世の中の人は自分や身近な人が死ぬ、病気になる、とは思っていないのです。ガンなどの大きな病気なった人にお話を聞くと「こんな病気に自分がなるとは思わなかった」と必ず言います。

私も高血糖、高血圧、高脂血のクスリを飲んでおりますが、こんなジジくさい事になるなんて予想もしていなかったわけです。15年ほど前にオヤジを亡くしましたが、その時は悲しいといういうよりもいつかは自分も死ぬのかと認識したくらいです。

死んだらこんなにお金が掛かって、病気になったらこんなにお金が掛かって、なんてのは全く響きません。だって死ぬとも病気になるとも思ってないんだから。

まずそんなことよりこっちでしょう、と私を好きになっていただくようにするのが優先です。そうすれば保険は、じゃああなたのオススメでと自動でなるわけです。

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保険屋12年生。田舎の保険屋ドキュメント話
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