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ショッピングセンターでアンケートするも全然売れない人へ

あなたは「アンケートにご協力ください~」って言われて協力します?

イオンとかでウォーターサーバーやクレジットカードなんかが通路に机出して「アンケートにご協力ください~」なんていうやつです。

比較的小規模で保険ショップのない田舎のイオンやスーパーなんかでこのアンケートをとる保険屋に所属していたことがあります。基本的には私はアンケートを取るイベンターではなく、その後のアポの取れた客に保険を提案するクローザーという役割でしたがこのイベンターも出来ないわけではありません。

とりあえずアンケートをする人を座らせるのは比較的得意な方です、これにはちょっとしたコツがあるのですがイオンなんかでよく見かけるウォーターサーバーのイベンターは下手くそもかなり多いですね。

あまりにも下手くそなので捕まったふりしてやって「景品が欲しかっただけ」と告げてさっさと帰ってしまうことをよくやりますね、なにせ性格が悪い。でも根は優しいので帰り際に正解は教えてあげます。

そもそもですがアンケートを取るのが目的ではありません、あくまで商品を買う人を探しているのです。では商品を買う人は具体的にどんな人か?それはこんなアンケートに捕まるいい人(カモ)なのです、ですからいい人探しをしているのです。

管理職はそんなことで手当たり次第に量をやれと言いますがムダにアンケート量だけが増えて何の意味もありません。捕まえてみたもののさびしい年寄りの話し相手にされるのが関の山。

「保険のアンケートにご協力を」
「すでに入ってるからいらないよ」
「そういう方に聞いているアンケートなんですよ」
と営業テクの応酬話法全開にしたところでこれもアンケート量がムダに増えるだけ。

「今の保険に不満や不安はないですか?」などと言ってアンケートに応じる人であればこれはかなり濃い見込み客となるが、そうそうそんな人はいるわけもなく、ましてやスーパーに買物に来た客が初対面の怪しげな人に答えるわけもなく、、、今度は全く捕まらなくなるわけです。

ところが「今の保険の不満や不安を友人知人から聞いたことないですか?」と言うとこれがまた皆さん饒舌にしゃべりだす。なにせ人の事だから自分に売り込みされるわけもなく、こちらは「そうですかそうですか」とフンスカ言って、「なるほど~もう少し具体的に?」と話を聞いていくだけ。

そして「そのケースはこうしておかないとダメだったんですよ」
「そのお友達はあきらかに保険屋にだまされてますね~」とアドバイス話を進めていくわけです。

で、アンケートに協力してくれている人の話ですが、実は友人知人のことじゃなくて全部自分のことなんですね。

アンケートが終わったところで「ありがとうございました」と〆に入ると「実はこの話自分のことで、、、」とほとんどの人が言い出すわけで。さっきの話だが「もっといいのなんかある?」と向こうから言い出します。

向こうもなんか聞きたいことあるから座ってるんですよ。

寂しい年寄の暇つぶしと仕事した振りサラリーマンのしょうもないアンケート取りが今日もどこかでデビルマン。

貴重なお時間をいただき最後までお読み頂き、ありがとうございます🙂
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保険屋12年生。田舎の保険屋ドキュメント話
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