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お客を敵にまわす変なオジサン

本日マンションの総会がありました。理事長による議題の説明、質疑応答で決議となるわけですが、やたらと質疑というより絡んでくる人がいます。どんな組織でも引っ掻き回すタイプの人はいるものですが、まさにそれです。

毎回毎回そんなつまらない絡み方して、時間ばっかり掛けてこの人はただ目立ちたいだけなの?という思いも出席者全体に出てくるのがわかります。そのうち「そんな後ろ向きな話はどうでもいいから、早く話を進めればいいと思います」なる声が上がり、場の空気がさらに重くなります。

話は少し進んではまたその人が、つまらない質問をしての繰り返し。そんな中第一の決議がようやく終わりました。うちのマンションは築年数がだいぶ経過しているので住人の平均年齢はかなり高目です。

マンションの理事会は男性女性半々くらいで構成されていますが、本日の総会に参加されている方はご婦人層がかなり多目。日本人の平均寿命は男性80歳、女性87歳位ですからすでにご主人が亡くなっていたり、ご病気等で動けない方も多く総会参加者はご婦人層が多目になるのはいつものこと。

本日もマンションの総会の客層は高齢な女性ということになります。ところが先程から掻き回している参加者は初老の男性です、本人は偉ぶりたいのかなんなのかはわかりませんが、とにかくそんな調子で印象が悪い。

偉そう、言う事聞かない、一方的に話す、自分が正しい!のいわゆる「オジサン」というやつでこれは女性層には全く受けいれられません。保険会社の営業担当がよく言う銀行のオジサンは売れないから、という売れない保険屋の典型的な見本のようです。

総会の三番目の議題は積立金の値上げという本日一番の難所の議題です。ところが、そこに辿り着く前にまたオジサンが散々掻き回したので、決議の段階ではこのオジサンに対してのアンチ票、そもそもは値上げに賛成かを問たのですがオジサンへの反対決議になるという変な展開で値上げ賛成で可決。

その後総会は無事に終了、オジサンのおかげで予定の倍の時間がかかりました。オジサンは間違いなく本日の総会には不満があったでしょうが、なぜこうなったかは気づいていません。大多数の参加者であるご婦人層に嫌われ、全体の誰も味方につけられませんでした。

この方はご年齢を察してもすでに仕事は引退されていると思われますが、現役の営業マンであればかなり苦戦するでしょう。昔はターゲットといえばご主人様でしたが、現在は奥様が主流です。奥様に嫌われればどんな商品やサービスでも売れることはありません。

ちなみに「オジサン」というのは男性だけに限った言葉ではありません、売れない営業マンの特徴がオジサンなのです。若い男性どころか女性でも「オジサン」はいます、偉そう、言う事聞かない、一方的に話す、自分が正しい!の主張をする人です。

相手を味方につけたければ「オジサン」にならないように気をつけましょう。

仮に商談で失敗して「オジサン」になって最悪の空気になってた時でも最後に深々と20秒はお辞儀をしてから帰りましょう。オジサンは頭を下げませんので印象が良くなります。売るための秘訣なんてそんなものです。




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保険屋12年生。田舎の保険屋ドキュメント話
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