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画期的な商品を売る愚か者:敗者の理屈

前回から続く失敗パターンだが、画期的な商品というのも失敗の入口である。「今までにない商品です、画期的なサービスです」などと聞かされるといいような気もするがそんなものは全く売れない。

なぜならお客は実験に付き合う気はないからである。

「他所で10,000円のものをうちでは5,000円で売りますよ」のような比較であればお客に売るのは難しくはないが、「今までにない画期的な商品です」というのはそれが何なのかがわからないので非常に難しい。

それが出来るのは失敗をしても痛くも痒くもない資金に余裕のある大会社だけなのである、保険商品であると「認知症や介護」なんてのがその類で入院したらなんぼ、死んだらなんぼと違って比較するものがないから介護物は非常に売りづらい。

NISAなんていうのもその類で一昨年までは「投資?そんなわけのわからないものは怖いからいいです」というのが通常の反応だったが、昨年の後半から「なんで今まで教えてくれなかったので?」とお客の反応が180度変わってしまった。

それはNISAがあまりにもニュースや金融機関で目にしたり営業されたりするものだから、画期的なサービスから比較できるサービスに変わったからということである。

こうなれば「ネット証券や郵便局なんかより私のほうがいいでしょ、すべて担当して教えるわけだから」と比較して売りやすくなる。

この「画期的な商品」というのを強くだして他社にはないサービスとか、零細が言い出したら間違いなく失敗である。零細はパクリでしか生き残ることはない、零細が生き残っている場合は単純に大手が資本に入ってるか買収したケースである。

本当に画期的ならまず大手がやっている、大手がうまくいかないものを零細がやってうまく出来るはずもない。

一周すれば失くなるのはわかっているが面白いから指摘しない、これを年の功というのだ。知っているのに知らんぷり、草葉の陰でほくそ笑む。

敗者の理屈、またまた続く

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