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これでいいのかの1日

来賓的な立場で葬祭事に出る機会があったが、簡素化簡略が昨今の流行りとはいえさすがにこれでいいの?という感じであった。

私の嫁が末席の主賓のような立場なのでこちらも少し噛んだものの、主催者側が問題解決能力が低すぎる。

私は無宗教無神論者でこの類はどうでもいい、と公言している人間なのでなのか親父は自分で建墓して互助会の積立もやっていたが、いざ親父が死んでみると聞いていた話とぜんぜん違う。

「オレが死んでもお前は1銭も払わないで済むからここに電話しろ」と言われたので電話したはいいが無料なのは祭壇と棺桶代だけで、花やお供えものなどの生物は高いわ、参列者なんて10人もいないのに最低でも50人規模の部屋しかないので会場費が高いわ、斎場空いてなくて遺体安置冷蔵庫に保存していると1日2万だか3万だかとられるわ、読経料だ何だと結局100万程掛かる始末。

それが20年前の出来事で通常はどこのお家でもこんな感じなのだろうが、それらが一切ない。最後の最後の部分だけだがその最後の最後もなにもない、通常あるものがなにもない。自宅に立派な仏壇置いている家とも思えない最後。

まぁ別にいいけれど。

墓も無いようだしどうするんだか、ということになるのだがどうも私だけ温度差があるようである。この類のことは年の順でくるわけだから両親が終わればそのうち自分である。

いれる墓がない、買えない、その状況なら家に置いておくわけだから喪主が未婚者なら最終的には3人分の遺骨が出来上がるわけでそれ最後に誰が始末つけるの?ということで。

まだ若者の私の子どもたちはそこには気づいてないようである、というか気づいているのは私だけか。

年々生涯未婚者が増えていっている今の現状だと、私が死ぬ頃はこんな問題があっちでもこっちでも起きるのかと思うと大変だ。私は霊的オカルト話には興味がないが、故人は80年の人生の最期はこれでよかったのだろうか?

ああ無情な1日


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保険屋12年生。田舎の保険屋ドキュメント話
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