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新潟と特別な思い出

SUPER EIGHTさんが新潟公演をやっているので朱鷺メッセやその周辺のポストがたくさん流れてきて、以前朱鷺メッセに救われた私は色々思い出して嬉しい気持ちになっています。
事の経緯やエピソードトークは散々しているのですが、まとめて書いていたnoteをうっかり消してしまったので、こんなことあったな…という日記がてら書き残そうと思った次第です。


神奈川編

ヤバすぎる町病院

新卒で楽器店本社に勤め、夢が諦めきれず東京ディズニーリゾートのキャストとして4年弱ほど働いた私は、そろそろ地に足つけて働こうと夢の世界を離れて就活をしておりました。

コロナ禍の暇時間を活用して登録販売者資格と医療事務資格をゲットしており、折角取得したスキルを活かしてみようと町病院に就職しました。
ちょうど産休に入る方がおり、また先生の腕が良いと地域で評判の病院で人員募集をしているとのこと。未経験だとしっかり伝えましたが、それでも構わないとのことで採用通知は面接翌日、すぐに来ました。

先生は非常に温厚ながら腕が良いと評判でかなり多忙でした。また比較的新しい医院でしたので清潔で明るい院内も気に入っていて、ここで長く働かせて貰えるように頑張ろう!と意気込んで毎日やれるだけの努力をしていました。
状況が変わったのは私の指導係をして下さっていた、産休でお休みされる事務長がいよいよ産休となり、病院に来られくなってからのこと。

3つ歳上の若い女性が事務長になったのですが、そこから挨拶しても無視、私の分だけお菓子がない、必要以上にキツいと感じる態度で当たられる…と日に日におかしな状況になっていました。

入職から2ヶ月ほど経った折、看護師長から呼び出され、「あなたの事を、この病院の全員が嫌っています。能力不足ということではないです、よく勉強しているのは分かります。ただ、あなたの性格がクソすぎるから、辞めることを考えて下さい。それでなければ全員を呼びますので、そこであなたの嫌いなところを全部あなたに直接言ってもらいます。それを全て直せるならこの病院に残ってもいいです。」と面と向かって言われました。

あまりにも意味がわからず、ただ泣くことしか出来ず。誰かの悪口を言った訳でもなく、ただ新人なので教わったものを1つずつ、やれる事を粛々と毎日こなしていただけなのに。
ただそんな状況で仕事を続ける事も無理だろうということで、試用期間の3ヶ月満了と共に退職という事になりました。

そこから辞めるまでは、教わってない仕事をさせられて何で出来ないのと叱責、患者さんの保険証紛失を私のせいにされる(先輩の足下のプリンターの下から出てきた)、休憩室を追い出されて別室で食事するよう言われる…と日に日に当たりの強さは増してきて、いよいよ私の体調の方がおかしくなっていきました。
最初は頭痛、謎の手足のしびれ、食欲減退。特に食欲に関しては減退を超えて食事が取れなくなっており、何を食べても吐いてしまう状況に陥っていました。
友人との食事は心から安心していたのか食べることが出来て、ハンバーグ&エビフライ+ライスを食べても平気だったあやのんと行った不二家レストラン、ナナズグリーンティーはかなり救いでした。

このころナナズの抹茶フロマージュグラスを美味しく食べれた事からヒントを得て作った、抹茶と砂糖と生クリームをゼラチンで固めただけの謎のモチモチだけが吐かずに食べられるもので、約1ヶ月モチモチだけを食べて過ごしていたため、体重が1ヶ月で53kgから45kgまで急落。

毎日聞こえよがしに言われる悪口の嵐や、ここぞとばかりの意地悪な叱責に心はなんとか大丈夫なようでも体が全く追いつかない日々でした。

また気掛かりだったのが手足の痺れ。
原因は不明で、自律神経失調症やストレスによるものだろう、としか言われず、経過観察としていましたが、1日中痺れている手足は奇妙で目下の心配事でした。

新潟公演当選という救い

そんな私がなんとか心を保って出勤出来ていたのは、Snow Man Live tour 2022 Labo.の新潟公演が当選していた、ということでした。

基本太りやすく痩せづらく、食事が大好きな私が50kgを切ることは稀で、中学生以来の45kgという記録的低体重により大好きなHer lip toの服のどれを着ても似合うボーナスタイムに突入していて、それだけはとにかく嬉しかったものです。

絶望的な状況の中、大好きな翔太くんに会いに行くための特別な1着をHouse of Hermeに買いに行き、とっておきの靴を買い、アクセサリーを探している時間は、舞踏会を心待ちにするシンデレラの気持ちでした。

また特別信心深い訳ではないのですが、Snow Man
訪れていた豊川稲荷に何となく不思議と縁を感じており、度々訪問してはご挨拶をしていました。
辛い時は神頼み、といったものですが、あまりにも辛い状況だったので毎週末のお休みに豊川稲荷に訪問しては、本殿の前で「どうか助けてください、あまりにも辛すぎます…」と情けなく毎週毎週泣きべそをかく、そのくせ愛の神様である愛染明王には泣き顔のまま大好きな翔太くんの活躍と幸せを願うという、とにかく仕方のないあほな信者をしていました。

肝心のコンサートには時間の都合上、前日の仕事終わりそのまま新幹線に乗って新潟に行き、前泊することになりました。

いつもはユニクロのシャツにHeatherのスカートというチグハグな服で出勤していましたが、フェアリーゴッドこじはるから拝受したドレスと靴を隠し持って出勤した時のドキドキは忘れません。
意地悪なお姉様にドレスを破られてしまったらどうしよう…と本気で思ったものです(制服で1回あったので)。

超高速かぼちゃの馬車 「とき」

「私たちは残業だけど、やる事ないならさっさと帰れば?」という意地悪なお姉様たちのチクチク言葉を背中に受けつつ袖を通したドレス、靴に足を彩られた時、ガラスの靴を履いたシンデレラの気持ちが分かったような気持ちでした。

駅までの道のりをガラスの靴で走り、母と合流して乗った新幹線「とき」は、王子様の元へと連れていってくれる超高速のかぼちゃの馬車のようでした。

母の食べている駅弁の匂いや、通路挟んで反対側のおじさまがすぴすぴと寝息を立てながら眠りこくっている愉快なかぼちゃの馬車は平和さながらで、王子様の元へと急いでくれているような、そんな気がしていました。

新潟編

食欲と探偵ナイトスクープ

新潟に辿り着いた時、神奈川よりも少しひんやりとした空気にテンションが上がり、相変わらずしびれが治らない足で駅前をクルクルと回りながら歩く私はさながらお姫様気分でした。
(母いわく「初めて塔から出た時のラプンツェルよりひどい情緒不安定」、不安になるわな。)

新幹線の中でも夕飯らしきものは全く食べられなかったのですが、少しでも何か食べられるものをとフルーツを持ち込んでホテルにチェックインしました。

夜鳴きそば目当てでドーミーインに泊まりたかったのですが、実はこの新潟公演は第2希望当選。まさか第2希望が当たると思っていなかったので、当落が出るまでホテルの予約を取っておらず、当選直後に慌てて調べたら奇跡的に空いていたお隣のスーパーホテルに宿泊することになりました。

最終に近い新幹線で向かったため22時近くのチェックインでしたがホテルスタッフの方が非常に温かく出迎えてくれて、情緒が壊れている上に久しぶりにあたたかな対応をしてもらった私はそれだけで嬉しくて部屋でメソメソと泣いていました。

部屋でお風呂など済ませ、テレビを付けると丁度探偵ナイトスクープが放送されていました。
それが「キンタマを鳴らせる人がいる」という回であまりにもバカバカしく、しかもオチが「調査に行った麒麟田村さんも鳴らせる人だった」という疲れきった私にとって最高の回で。
あまりのバカバカしさに数ヶ月ぶりにお腹を抱えて腹筋が痛くなるほど笑い転げ回ったあと、ふと自分がめちゃめちゃ空腹である事に気が付きました。2ヶ月ぶりの食欲でした。

とはいえ急に爆食できるほどの急回復ではありませんでしたが、約1ヶ月ぶりの謎の抹茶モチモチ以外の固形物が美味しくて美味しくて、ファミマのパイナップルをあんなにありがたく思うことは今後一生ないと思いたい。とっても美味しかったです。ファミリーマートにも感謝。

美味しすぎる新潟の新米

朱鷺メッセ自体が駅に近い会場ということもあり、朝食会場はさながら修学旅行生か部活の合宿かと思うほど、グッズTシャツを着たSnow Manのファンしかいない楽しい空間でした。

少しばかり腰の曲がった、けどとっても優しい声のおばあ様が「新潟へようこそ、美味しいお食事たくさん食べて行ってくださいねぇ!」とニコニコとお話されながら朝食ビュッフェの補充や配膳をしてくれていて、その温かくてほっこりした姿や声掛けも相まって、たまらなく安心出来るものでした。

新米の季節ということもあり、あやのんと行った不二家レストラン以来、1ヶ月半ぶりくらいに食べた白米が想像を絶する美味しさ!!
昨日戻ってきたばかりの食欲もあまりのご飯の美味しさにフルスロットルで働いてくれて、「ごはんおいしい…」と泣きながら白米を3杯も食べる哀しきモンスターに成り果てていました。全部美味しかったんだもん…。

格安のビジネスホテルだけど、清潔で丁寧で温かくて、お食事も美味しくて大満足でした。次もまた利用したいな。

まずは君が落ち着け

朱鷺メッセでは庵野秀明展が開催されており、出迎えられた看板に書かれていたことです。その通り!

青空に白い雲が映える晴天で、キラキラと輝く川に青々と生命力を感じる芝生の緑。そこにキッチンカー、ファンの人々の元気な声が相まって、すごく気持ちのいい会場でした。

謎の手足の痺れは相変わらず治らず。
両手は腕枕して机に突っ伏して寝ちゃった後みたいな感覚がずっと続いており、太ももは叩いても感覚がなく、足も痛くはないもののずっとぴりぴりと痺れている状態でした。

自名義がお仕事して持ってきてくれたチケットでしたが、なんとBブロック前方通路側という大変に恵まれた席でした。横がいないので見やすいと喜んでいたのですが、まさかこの真横のギリギリ幅をトロッコが通ると思わず驚くのはもう少しあとの話です。

翔太くんは魔法使い

あんまりファンサは期待していなかったのですが、「翔太投げキスして!」と「Tiffanyどっちがいい?①ネックレス②リング」のリバーシブルで参戦しました。

最初は投げキス要求うちわを持っていました。
外周を回ってきた時、こちらの方に向かって振り向きざまにブンッ!と投げキスを客席に向かってぶん投げて、それに外周付近の女の子が倒れ込んだ訳です。
「わぁ翔太くんがこんなに特大ファンサをするなんて!いいもん見たなぁ!」と他人事でホクホクしていると、ピッピッと指さしながら『お ま え !』と口パクされて、1日限定シンデレラ気分こと私はやっと事の重大さを理解します。

フリーズした頭がやっと動きだした頃、体の力が抜けてしまってへなへなと椅子に座り込みました。これは、ダメなやつ…!!
※センステにいた岩本くんを見ていた母はファンサを見ておらず、限界突破体調不良状態だった娘が座り込んだので、本当に倒れたと思って大焦りしていました。大丈夫です…!

その後トロッコで1度目に来た時、Tiffanyうちわにピースサインで②と答えてくれたのでこれが15万の出費になることは後に続きます…笑

2度目のトロッコで来てくれた時、もう手持ちのうちわも無いのでせめて「翔太」と名前が入っている方を持とうと再び投げキス要求うちわを持ったままペンライトを振って見とれていたら、通りがかりざまに『したろ!』と言って去っていかれたのですが、これは嬉しいのと同時に翔太くんの驚異的な記憶力に驚きました。この人、自分がファンサした人の顔を覚えてるの…?
名残惜しいもので楽しい時間はあっという間に過ぎていき、夢のようなファンサ祭りを浴びて放心状態の私は椅子から立ち上がって気付きました。

手足の痺れ、消えた…。

病は気からとはよく言ったものですが、2ヶ月も悩まされていた私の謎の諸症状を全て消し去ってくれた翔太くんは、世間には黙っているだけで本当は魔法使いなのだと思います。

その後、すっかり食欲も回復して体も軽くなった私は新潟の美味しいお米とお食事をたっぷり堪能して神奈川に戻りました。

帰りの新幹線に乗る頃には、はしゃぎすぎたせいで少し足が痛かったけれど、世界中の誰よりもきっと私は幸せでした。


続・神奈川編

憧れのTiffany本店

神奈川へと無事に帰宅した後のこと。
コンサートのキラキラした思い出をそのままに、こんな機会はない!と一念発起して銀座にあるTiffany本店へと足を運びました。
渡辺さんが選んでくれたんです、とエピソードをお話するとスタッフの方も「Snow Manさんがアンバサダーになられたことをキッカケにいらした方は沢山おられますが、渡辺さん直々に選んでもらった方は初めてお会いしました!」と楽しく返答してくださって、大切なものですから…と丁寧にラッピングして頂きました。

若輩者はドリンクを頂きながらの買い物なんて人生で初めてで、背筋がピンと伸びて筋肉痛を起こしそうでした。
その後、ちょうど会期中だった原宿キャットストリートのTiffany@キャットストリートにもお邪魔し、Tiffanyカフェでお食事をしたり、胸躍るキラキラした体験をたくさんしました。

後にも先にも、この時が人生でいちばんお姫様だったかもしれません。

豊川稲荷の本気

さて翔太くんの掛けてくれた魔法をゆるく纏ったまま残り1週間の地獄の町病院に戻った私ですが、奇妙なことが怒涛の勢いで起こり始めます。

まず、私を散々いびり倒していた事務長の彼氏が自殺を仄めかすLINEを残して失踪。彼を探し回り、構っていた彼女は疲労から出勤後に倒れ、体調不良に陥っていました。

次に、同じく事務員で私の悪口をあることないこと吹聴し、自分がやった患者さんの保険証紛失を私に押し付けたりとキツく当たっていた女性(子持ちバツイチ)が交際していた男性が実は既婚者だったことが判明。ただでさえ養育費で元夫と揉めている最中なのに相手の奥様から訴訟を起こされ裁判沙汰に。

加えて別のスタッフの女性が単身事故を起こし怪我、また別の女性スタッフが前触れもなく体調不良に見舞われ「出勤できない」と泣きながら電話してくる…と不可解な事が畳み掛けるように起こった私の身の回り。

私はそんな1週間を、左手に輝く魔法の指輪に閉じ込めた記憶に守られながら過ごしていました。

ここでことわっておきたいのは、私が神前で彼女らの不幸を願ったことは断じて無いということです。
ただ「助けて欲しい」と本殿の前で毎週メソメソ泣いていただけなのですが、ここまで徹底的に私に意地悪をした人が”痛い目”や”しっぺ返し”というには少々重すぎる何かに見舞われていたのは、見るに見かねた神様の本気だったんじゃないかと畏怖の念を抱かざるを得ません。

稲荷の神は信者には優しいが気性が荒く、手荒な事があるのが怖いと言われる所以だとどこかで読んだことがあります。そうは言っても熱心な信者ではない私ですが、なんだか不思議な空気が心地良い豊川稲荷には、今でも時折足を運んでいます。

そしてつくづく、人には親切でいよう、親切でいられるように余裕を持てるようにしよう、と気を引き締めている次第です。

ヤスダヨーグルト

新潟に本社があり駅前でもたくさん売られていたヤスダヨーグルト。今回のSUPER EIGHTさんのライブに際し、ヤスダというお名前にちなんで沢山のエイターさんが飲んでおられるようで嬉しくなってしまいました。
神奈川でも比較的手に入れやすいもので、スーパーのヨーグルトコーナーに高確率で置いてありますし、成城石井に行けば確実に手に入る。

あのコロンとしたフォルムに、もったりとした濃厚なヨーグルトの味。私にとっては幸せでたまらない味ですが、きっと安田さんのファンやエイターの皆さんの幸せの味になるんだろうな。
そう思ったらなんだか嬉しくなって、また新潟に行きたいな…と思った次第でした。

おわりに

もう二度こんな経験はごめんだけど、エンタメの持つ力の偉大さを痛感した私の経験書き残しでした。
私を救ってくれた翔太くんが、誰よりも幸せになってくれたらいいなと今日も願うばかり。

そしてまた新潟に行きたいな!願わくば誰かのライブで行けたら都合がいいのだけれど。
新米も美味しいだろうし、ホテルと駅近の飲食店でしか食事できなかったから、もっとお食事も楽しめる旅程にしたいし…なんて欲張っちゃうよね。

久々のnoteが不幸話の蒸し返しでごめんなさい!また楽しい文章が書けるように精進します!



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