新米ラバッパー、はじめてのディレイビューイング。
私が今まで見てきた「ファンのため」って言葉なんて、大抵は形骸化した何かだったんだなと絶望しました。
人生で岡野昭仁よりすごいボーカリストに出会ったことがなかったから大混乱!
こんにちは!ラバッパー2ヶ月目の新米ポルノファンです!
前回、初めて生のポルノグラフィティを浴びた日の勢い150%でnoteを書いたところ、たくさんのファンの方に読んでいただけて本当に嬉しかったです…!
今読み返すとゾッとするほどド失礼な感想なのに、こんな奴を快く受け入れていただけて、本当に嬉しい限りです。
今回もポルノグラフィティのファンの方にも、そうではない方にもお読みいただけたら嬉しいなと想定し、勢いは150%で、でもちょこちょこ用語解説をしたり平易な言葉で書けるように頑張ります。
そんなこんなで、派手な助走からロイター板を思いっきり踏んづけて、頭からポルノ沼に入水した新参、「因島・横浜ロマンスポルノ'24 ~解放区~」の因島公演のディレイビューイングが3日間ありましたので、3日間フル参戦してきました。
まだ染まりきれてないであろう2ヶ月目の今、素直な感想を残しておこうと思いますので、ひよっこの感想を楽しく読んでいただけたら幸いです。みんなポルノグラフィティが大好きになったらいいと思うの!
最初におことわり。
「昭仁さんと晴一さん、どっちが好きなの?」という道明寺か花沢類か、佐野か中津かみたいな究極の命題に2ヶ月間挑み続けた結果、ボーカルの岡野昭仁さんの方が多分好きなんだなという結論が出ていて。
なので多分昭仁さんばっかりみてて、昭仁さん寄りの感想になるんですが、晴一さんのことだってめちゃくちゃ大好きなんですよ。でも全部書いたら文字数と感情が爆発しちゃうので、若干の偏りはお許しを。
ディレイビューイング全体の感想
ジャニオタ大好き速攻ブルーベリーV-max、ディレイビューイングにおいては何の効力を発揮するのかさっぱり分からないんですが、謎の使命感で3日間とも飲みました。なんとなーく視界がクリアになるんですよね。
ディレイとはいえライブですから、こちらも視界をクリアにして、心して挑まなければなりません。
1日目はTOHOシネマズ海老名で鑑賞したのですが、着いて飲み物を調達しようと並んでいたら、後ろの人がゴキゲンに、因島にまつわる名曲「Aokage」を口笛吹いててハッピーコンセッションでした。
2、3日目は「ラック」のMVが撮影された聖地こと川崎チネチッタで鑑賞しました。
音がいいとの噂を聞きつけてここにしたんですが、本当に音が良かった!勧めてくれたフォロワーさん本当にありがとう!
本編の構成としては、メイキング30分程度→ライブ本編→終演後の様子が15分程度の全175分、たっぷり2時間55分の大ボリュームでした。
やっぱりファン層が良すぎる
25年続くバンドには25年続くだけの理由があるなと痛感します。
今回、ポルノグラフィティは「島ごとぽるの展」と銘打ち、故郷・広島県の因島全体を舞台とした催し物を、ひと夏まるまる開催していました。
その様子が流れていたのですが、ファンの方々はみんな穏やかそうな雰囲気でニコニコと話されていて、そりゃ歓迎されるよ…と感心してしまいました。
私の生まれは神奈川県の横浜市ですが、育ちと現在は茅ヶ崎市に住んでいるので、同じアミューズの先輩ことサザンオールスターズのファンの皆様を地元にお迎えする、というタイミングが人生でままあります。
サザンのファンの方が景気の良いグッズTやグッズシャツ、タオルを纏って楽しそうに練り歩いている姿は賑やかで楽しく微笑ましいので、サザンファンの方々が来られている時期の地元は大好きで。
なので、因島の方々がポルノのファンを歓迎してくれていた、という気持ちや雰囲気は、迎え入れる側の立場としてちょっと分からんでもないのです。
ディレイビューイングなのでライブ会場ではなく全国各地の映画館な訳ですから、ライブ以上に普段通りの生活をしている方への配慮は必要な場面だと思うんです。
みなさんコンセッションに並んでいるときも静かにお行儀良く並んでらっしゃるし、座席に座る時は前を通る人やお隣さんに気遣いの一言を交わしてくれるし、キャーキャー騒がないし。
(これに関しては自分が今まで見てきた環境が良くないという可能性もある)
横道にそれますが、こないだ今年で20年目を迎えた関ジャニのライブに行った時も、似たような雰囲気を持つ穏やかなファン層にいい意味で「実家のような安心感」を強く感じたので、長く続く所にはファンにもその理由があるなと連続して痛感した次第です。
それからこれは服装なので別にライブT全開でも咎められるものではないですが、今回のディレイビューイングも会場内にはポルノのライブが開催されると一目でわかるほどグッズを身につけたファンのみなさんでごった返していたのに、終演後、どこいった?ってくらい一瞬で一般人に擬態していてびっくりしました。すごくない?
それからみなさん、本当にお2人に対して従順ですよね。完全に手懐けられてる。
私が初めて行ったライブこと横浜スタジアム公演のMCでも「校長先生みたいな話し方って言われるんよ」を発端に、やれ岡野校長と新藤学年主任だの、じゃあ私立ポルノ学園だね!いや語感が悪すぎる!などと現地でもSNSでも盛り上がっていましたが、いやもうその「私立ポルノ学園」という危なすぎる名称がそれこそ言い得て妙で、みなさんの従順っぷりったら。
今回、本編最後に「タオル下ろしてええよ。」と言われた瞬間、一瞬でシュバ!!!!ってタオル下ろしたみなさんの反応速度、なに??
2人の人柄が良すぎる
冒頭に書いた「私が今まで見てきた「ファンのため」って言葉なんて、大抵は形骸化した何かだったんだなと絶望しました。」の真意は、ここに詰まっています。
これはライブ本編前に挟まった30分程度のメイキングの感想になるのですが、“ファンの為”というのは、「ファンのみんなのために」と口にする回数ではなくて、実際の行動やしてくれたことなんだな…と強く感じたメイキングでした。
2人がスタッフの方に提示した台風に伴う情報の出し方の指針に、ファンに対する大きな思いやりと優しさを感じてじんと胸が温かくなりました。
だし、それを正しく受け取って大切に抱きしめてきたファンの方がいるからこそ、2人もこんなふうに大切に考えてくれるのだと感じています。
私にとってすごく衝撃的だったのは以下のやりとり。
言い回しに間違いはあれど、記憶力には多少自信があるので内容は概ね間違いはないと思います。
これ、ファンができるだけ事前に「出発する・しない」「進む・引き返す」の判断ができるように判断基準を事前に提示しませんか?っていうところに目から鱗が落ちた。欲しい情報はそれだ…。
それに、ファンだけじゃなくスタッフの方の安全を考慮して個人的にすごく信頼が増して。わたし学生時代は音響スタッフを志していて、本当にちょっとだけ片足突っ込んでたので、あの仕込みやバラシのタイトかつ過酷なスケジュールを体験してるんですよ。プロと比べたらキッザニア行ったくらいの程度ですけど。
だから、タレントさん側からそういう指示(=スタッフが疲弊するからセット組まなくていい)が来るなんて、なんてフロントに立つ人間としてできた人たちなんだろう…と驚愕しました。
それから、何度も「要らないよ」「しなくていいよ」と念押ししているのを見るに、ポルノグラフィティチームのスタッフさん方はお2人のために尽力している方々なのだろうなと。2人はスタッフさん達ができるところまで無理を押しても尽力してくれることを知っているから、だからこのシーン以外でも何度も「しなくていい」と念押ししているのかなと拝察したり。
ファンの方だけを向いてるのもまたそれはそれで違う、スタッフさんを大切にしている姿を見れたのは嬉しい。
舞台裏も良い緊張感はありつつ和気藹々としているし、2人とも終始穏やかだし、スタッフの方々が2人に萎縮してる感じもなくて、ほんとに良い雰囲気で運営されてるバンドなんだなって知れて嬉しかったな。
「突貫工事やったで!」と、昭仁さんに対しておおらかに豪快に笑っていたスタッフさんも印象的でした。
アーティストに対して萎縮していたり遠慮している現場では絶対に起こらない温かいシーンだなと思って、普段の2人とスタッフさんの良い距離感を感じてほっこりした。
余談ですが、私には舞台裏メイキングが怖すぎて見れないグループがありまして。
スタッフさんがメンバーに委して「何?今後はアンタに言えばいいの?はぁ…あっそ。」みたいなね…あるんだよ…んなもん映して売るな…。
あとスタッフさんの挨拶ガン無視してて嫌いになったアイドルが1人いる。
だから今回のディレイビューイングにメイキングが上映されると聞いて、結構ビビってたんです。心臓がキュッてなるような内容だったらどうしよう、2人がスタッフの方に対して横柄だったり、高圧的な言動してたり、ピリついてたらどうしようって。
でもステージやファンに対してすごく誠実で、穏やかで温厚な人柄というイメージを完全に補完するもので、心底安心したし、本当に感動した。
フランクに挨拶を交わしている姿も、当たり前だけどそれができてなくて嫌いになった人がいるからマッジで安心した。メイク中もサポメンさんやスタッフさんの笑い声が響いてて、ほんとによかった。
「気合いでなんとか!」みたいな体育会系の根性論が苦手だから、今般の台風に対する対応も建設的な議論をしていて信頼度が爆増しでした。
それから、ライブ直前に「すんませんねえ、因島まで来てもらって。故郷やけ!」とサポメンさんに故郷を紹介する昭仁さん、可愛らしい。
ライブの感想
私は初めて生のポルノグラフィティを浴びた時、「人間が魂取られる時ってこういう感覚なんだな…」と思ったんですけど、今回も元気に正気を失って途中から魂と心を全部取られました。
ちょっと本当に信じられないぐらい歌が上手すぎる。
初日直後の感想に限界を感じる。
ポルノグラフィティに変貌する瞬間
終始温和な雰囲気で、リモート会議で映った時も、現地入りした時も、ライブ前の花火の音にビビってる時も穏やかに微笑んでる昭仁さんが、ステージに立った瞬間、突然ポルノグラフィティに変貌する瞬間がマジで好き。
アポロのギターソロでヘドバンしてるのとか、ネオメロで縦ノリに体を揺らしながら歌ってる姿とか、ロックミュージシャンの血が沸き立ってるのが前面に出てて本当に大好き。
キツい言葉は使ってないのにお客さんを乗せるのが上手で、気づいたら昭仁さんのペースに飲み込まれてるの、本当に心地いいよね。
ただ私、ヘドバンのしすぎて体調を崩されてしまって、大好きだったボーカリストを1人失っているので、ヘドバンのしすぎにはお気をつけくださいませ…。
あと冒頭の挨拶が、ロックバンドによくある
「おいおめえらぁ!」
「てめえら!盛り上がってんのか!」
「ヴォォォォォォ‼︎!‼︎」
みたいな感じじゃなくて、
昭「こんにちはーっ!」
客「こんにちはぁー!!」
なの可愛すぎて崩れ落ちた。
圧倒的…健全…ッ!!!!
あとはもう、あまりにも歌がうますぎて、細かいことがもう分からん。
よく昭仁さんを評される時、一般的によく使われている「音源通り」ですらない。表現力の鬼すぎて音源をゆうに超えてくるから本当に意味がわからない。
私は今まで色んな人に「歌上手いよね!」と言ってきたじゃろ?あれ全部嘘です。
愛が呼ぶほうへ
音源の愛が呼ぶほうへも充分素敵なのだけれど。
今回、初めて生のポルノグラフィティを見たときの一番最初の衝撃が「愛が呼ぶほうへ」でした。
冒頭「償う人の背に」の声色がすごく柔らかく優しく甘い響きを持ってて、それが人に寄り添う愛の擬人化という特殊で美しい歌詞の内容全てを体現しているようで、ハマスタで震え上がったの。
リスナーとして音源だけを聴き続けていた茶の間ファンとして、昭仁さんの歌声に甘さとか湿度を感じることはあまりなかったのですが、生で聞いた「愛が呼ぶほうへ」は格別で…。
いわゆるキャラメルボイスやお砂糖ボイスみたいなイメージとはまるで違うので、”甘い声”っていう表現も不正解で、なんと言ったら良いのか。全く適切な語彙が浮かんでこない。
横に寄り添って優しく語りかけるような、それでいて全てを包んでくれるような、温かさと優しさ、包容力を感じるような。全てを赦してくれるような。だからといって"神々しい"とかそんな仰々しさを感じるものでは全くなく。
そこに晴一さんのギターの音色が寄り添って、混ざり合って、普段は鍵をかけている、一番人に晒したくない心の一番脆いところに届く。本当に不思議な感覚だった。
ディレビュでもそれを感じられて、ハマスタで受けた衝撃や、あの時の夏にしては強めで冷たい浜風に揺らされる感覚とかを思い出して。
3日間、ただただ圧倒されました。
概ね書いた通りで未だに適切な語彙は浮かんでないんですけど、「岡野昭仁の歌声に甘さや湿度は無い」という旧来の認識は悔い改めました。出せるのに使ってないだけ。
何かのポストで「昭仁さんこんなに上手いのに過小評価されてて悔しい」というようなのを見かけて、その意見には概ね同意なのですが。
本当の昭仁さんの…というか、本当のポルノグラフィティの魅力は、本気の2人の熱量を生でぶつけられて受け取ったことがある、かつ昭仁さんと晴一さんに隠さずに心をすべて開いて、強い思いを託されることを、音楽を通して愛されることを許している私たちだけが知ることのできる、とっても大切な宝物なんだなと感じています。
暁が好きすぎるので
昭仁さんがTHE DAYの「悪い予感が本当に化ける cry on, cry on」の2回目のcry onで、ステージに崩れ落ちるように膝ついた瞬間にマジで変な声出た。暁みたいな感じのやつ…
これね。
雑多な感想をいくつか。
まずは言うまでもないですが、昭仁さんの圧倒的な上手さ。
普段はクソの役にも立たない絶対音感というギフトが私の地味で小さな箱には入っているんですが、昭仁さんから発された数多の音の中で、私が「ん?」と思った音は3時間でたったの1音だけです。
化け物すぎる…異次元の音感…。
それから晴一さんのギタープレイの数々!
ジャニオタ畑にいたのでゴリゴリロックなギターのおとがそこまで得意ではないんですが、晴一さんのギターの音ってどこまでロックでも耳にキーンと来たり「うるっさい!」って感じることが一切なくて。
音数が少ないわけでも、音圧も弱いわけじゃないのに、本当に不思議。あと音作りが天才だし、今回はディレイで大写しになることが多かったので、滑らかな運指に何度うっとりと見惚れたことか。
どのギターソロも待ち侘びてる。本当に上手い人のやつだ…って毎回感動します。何ならギターの音で寝れる。ポルノ聴きながら人生で数え切れないくらい寝落ちてる。
音だけが魅力的かと思いきやご本人も魅力的なんだから勘弁して欲しいよな〜!ネオメロでお立ち台に片足掛けてプレイしてる時なんて視覚的にもセクシー!たまんねえよ、おい。
特に「螺旋」、ちょっと何かの法律に引っかかるんじゃないかと心配になるほど妖艶じゃありません??エロいなんて雑な言葉で括りたくないんですよ。電子と鉄ににまみれた楽器と機材から、どうしてあんなにやらしい湿度を帯びた官能的な音が出るんですか?本当にどうして???
螺旋、本当に合法でした…??
いまだに疑ってますよ、私は。
あと何度も言っちゃうんですが、お客さん側に仕事があるライブが「参加してる感」があってたまらなく好きなんですよ。
そのせいで3日間、後先気にせず2人に乗せられるがまま本気でブチアガっちゃって、ジレンマの歌詞になぞらえて「傷つけてあげる だいじょうぶ あとなんて 残らないように上手く(右腕めっちゃ筋肉痛)」って感じです。最高。はい!大丈夫です!傷ついたのは筋繊維なので痕は残ってないね!
最後に、昨今はアンコールの定番が「ジレンマ」だと思うんですが。
冷静に考えてライブの最後の最後に「愛のために跪け」って言われてんのマジで最高ロック。すんげー歌詞。はるいち先生、今の私より若い時にこれ書いてるの、ほんとに天才だと思う。
強欲な新参、いつかはライラに参加してみたい欲isある。
ジャニオタの考察
昭仁さんが親戚のおじさまに「あきっと八朔の歌書けやぁ」と言われたことがきっかけで誕生したらしい、因島のキャラクター「はっさくん」の10周年を記念したテーマソング。
おおよそ「さかなさかなさかな♪とかだんご三兄弟♪みたいな曲になるかと思うとったんやけども、ロックでパンキッシュな曲を作ってしまいましたぁ!!」で許されるレベルではない、ゆるキャラのテーマソング界で聞いた事ねぇマジロックなのよ。
そんなはっさくんのテーマのノリ、ポルノグラフィティのノリの法則にまるで当てはまらなくてファンの方が困惑しながら手を振っているし、昭仁さんに至っては全く違うノリで勝手に体動かしてましたが。笑
これはトラップすぎるなぁと見ていたんですが、兼アイドルオタクとしては多分これペンライトを持ってると思って考えるノリ方だなと思いました。そう考えると全てのノリが大正解になります。
きっと一生懸命考えてくれたであろう因島高校の生徒さんが、アイドルファンorアイドル現場に造詣が深いのでは?という勝手な考察です。
「遠くで君の名前を呼んでる〜」とかはモロにアイドル。ペンライトを持って、とん、ととん、はい!が生徒さんが想定していた正解だと思います。嵐のHappinessの「思い出の後先を〜」のところみたいな感じですね。
それから、アンコールする際の元気な「アンコール!アンコール!」にも微笑ましくなりました。地元の方なのかな。因島公演ならではの、って感じですごくよかった。
ポルノライブのアンコールは「ポルノ!ポルノ!」で、「あんたらが卑猥な3文字を叫びよるけぇ、、」で出てきてくれる、がお決まりじゃないですか。だから因島公演でなければ歴戦の戦士たちによるベテランのコールしか聞けないかなって思って。
今般、単独のライブで「アンコール!」ってなかなか言わないっすよね。
いや言うの?初めてのアーティストさんの単独に行く時、このアンコールの掛け声が何なのかが密かな楽しみだったりします。
たぶん新参だから思ったこと
ライブDVDを見てても手振りが分からなかった箇所がね!
①ミュージック・アワー最後の「いえすっ!」「わいっ!」のとこ
②ジレンマの3パターンに分かれるところ
覚えました!
あと、新米ファンからのディレビュ3日間の感想なんですが、ファンの皆さん、クラップの大きさ調整してますよね?
アゲハ蝶の初見炙り出しゾーンこと「そう(チャッチャッ)じゃあ(チャッチャッチャッ)お気をつけてと」の変拍子とか、響かせなきゃいけないところは爆音クラップしてて、昭仁さんが歌い始めたり晴一さんが演奏し始めると意図的に手拍子のボリューム落としてませんか?
プロだ…
ていうか人生でアゲハ蝶なんて絶対にシャレにならない回数は聴いてるはずなのに、改めてなんて壮絶で天才的な歌詞なんだろうと思いましてね…。
愛慕と絶望、狂恋と自暴自棄が全部紙一重…。
本筋ではないのだけれど
昭仁さん、途中から熱中症になってますよね…。
私は今の職業につく前、数年間テーマパークキャストをしていたのですが、本当にキャストの仕事が大好きでしてね。
あの夏の酷暑の中でついつい夢中になって暑さを忘れて仕事をしてしまって、気づいたら既にやばい…!みたいな重めの熱中症を現役時代に何度もやらかしてしまったことがあって。
熱中症の正しい発生機序は分からないのですが、ディレイ2日目にふと昭仁さんの汗が全く出ていない時間があることに気づいて血の気が引きました。
この「汗が出なくなる」というのは典型的な熱中症の症状なのですが、汗が出なくなる状況まで行った時の自分は頭がガンッガンして割れそうで、また光がキツくなり、日の光や蛍光灯の光が目に入っただけで目の奥が痛んで。
とてもじゃないけど立っていられる状況ではなく、涼しい場所でへなへなと床に座り込んでいるくらい辛かったから。
最後、はけた後に「暑さというよりも過呼吸。」とご本人は言っていましたが、おそらく過呼吸も熱中症の症状の一種だったのではないかと思います。
私も汗が出ないレベルの熱中症になった時は頻脈や呼吸が浅くなっているのを感じていましたから、あの状況でスタミナのいる楽曲をバンバン歌っていたと思うとゾッとします。
後半戦の「狼」で汗が引いちゃっていることに気付いたので、多分その前の曲から熱中症の兆候があったと思う。
自分がなった時の、フラフラする、立てない、頭痛で頭が割れそう、嘔吐が止まらない…というあの身をもって体感した状況をありありと思い出してしまって。
実際、本編終了後に2人でステージに残り、ステージの隅から隅まで歩いてくれていた時、昭仁さんの足元が怪しい(ちょっとふらついている)ように見えた。それでもファンの近くに来てくれたその気概にまた惚れてしまうのです。
一番大切なのはお2人の命だから、そんなに無理しなくて良いんだよ…という気持ちもやまやま。でも、きっと心配されてばかりはお好きではないだろうから、この話はここまで。
今回一番印象に残ったこと
本編最後、ステージを降りた瞬間。
前の項にも少し書きましたが、昭仁さんがスタッフに支えられないとマトモに立ってられないくらいフラフラしてて、「暑さというよりも過呼吸。だいじょぶ大丈夫、大丈夫。」「だいじょぶだいじょぶ、ひとまずお疲れ様でした!お疲れっした、ひとまずひとまず。」って言ってたあの姿が印象的で、頭から離れないんですよ。
さっきまであんなに力強く歌って煽って鼓舞していたとは思えないほどフラフラで、声も掠れてて。
それでもステージの端から端まで走ってた。一切手を抜いた様子は全くなかった姿に、プロボーカリストの矜恃を感じた。
それにそんなボロボロに体を酷使した後で、おそらく熱中症を発症しているように見えるから体も頭も精神的にも限界だっただろうに、出てきた言葉が暑いとか辛いとかじゃなくて、スタッフさんに心配をかけまいという「大丈夫」と、スタッフさんを労う「だいじょぶだいじょぶ、ひとまずお疲れ様でした!お疲れっした、ひとまずひとまず。」なのがもはや人として出来すぎてて怖いまである。
けど、そんな両手を広げて力強く、格好良く立っていた、誰よりも大きく見えた人が、支えられながらおぼつかない足取りで控えのプレハブに入っていく弱った背中がすごく印象的で…。
一切の妥協をせずに、100%をゆうに越えた力で、本気で良い音楽を届けてくれる姿が本当にかっこいいなって思って。
そこに魅力とか色気を感じて、すごく尊敬の念が増した。
神格化しすぎるのも違うと思ってはいるよ。
友人が過去のANNの音源をフルで残してたのを、譲り受けてありがたく聞いてるので、ヤバい側面もちゃんと知ってるんですが。笑
でもね、
あなたに会えてよかった、ほんとにそう。
それと3日目にやっと気付いたんですが。
昭仁さんを後ろから写したカメラがあったから不意に撮れた場面だと思うんですけど、後ろを向いた時にすごく辛そうな表情をしてたのに、客席を向いた瞬間、さっきの辛そうな表情が嘘だったみたいに明るい表情をしてて。
それに気付いた瞬間、とんでもないプロの気概と昭仁さんの精神的な強さや崇高さを感じて、もうこの人を知らない人生には戻れないな、と察して。
劇場で冗談みたいにしゃくりあげて泣いてしまった。
さっきも言った通りライブ本編の話ではないし、心配されてばかりなのはご本人の意図に反する気がするので、こっそりここに書きました。
私が岡野昭仁さんにどうしようもなく惚れ込んでしまったエピソードとして、大切に胸にしまっておこうと思います。
約束
それともう1つ。今回横浜公演でもありましたが。
ポルノグラフィティ全書のリリースにあたり公開された25th Anniversary MUSIC VIDEOでも提示されていた通り、
「あなたにとってポルノグラフィティとは?」
という問いかけが、今回のロマンスポルノを通じた命題として我々に問いかけられていたのだと思っています。
神尾楓珠さんご出演で、とっても良いショートドラマです。
CMで泣くタイプの方はお気をつけください、私はまんまと泣きました。
話を戻しますが、今回、因島・横浜両方で「また答え合わせしよう」「いつか答え合わせしよう」と、「また・いつか」の約束を実は強制的に交わされていることに、なんとも言えない感動と心地よさを感じました。
人は、大切な人との大切な約束があれば、それだけで生きていけますからね。
また、ライブの締めで晴一さんと昭仁さんが生声で伝えてくれるシーンのこと。
晴一さんの因島でやることの難しさを度々言及していたので、この締めの言葉にもその大変さや難しさを乗り越えて今日のステージがあったことへの感謝がとっても滲んでいて、温かい人だなと感じてたまらなかったです。
それと、ここでも昭仁さんから、ゆるりとした「また」の約束を取り付けられているのがすごくいいなって思いました。
「次」が当たり前にあると思ってたのに無かった、を何度も経験したので、もうあんな思いはしたくないのですよ。こういう1つ1つも、優しいなって。
締めに参りましょう
前回の初参戦記事をたくさんの方に読んでいただいたお陰でどうやらスマートニュースに掲載されていたらしく、そのせいで仕事上の知り合いにバレたんですよ。
言うのを憚られる感想を書き忘れておいてよかった…と思ったんですが、もう今回はバレてるので怖いもんなしです。
思いの丈が長くなりすぎて1万文字を超えてしまいました。
そろそろ終わりにしないと誰も読んでくれないレベルのボリュームになりそうなので、一番アホな感想を置いておいて、これにてさようならにしたいと思います!
因島に行きたいよーっ!!!!!終わり!!!!
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